2004年12月28日
日本原産なのに温州?
和名 ウンシュウミカン(温州蜜柑)
別名 李夫人(りふじん)
石女(うまずめ)…どちらも種がないことから
学名 Citrus unshiu
科名 ミカン科
中名 温州蜜柑
英名 Satsuma Mandarin
現在の日本でミカンといえば、温州ミカンのことを言います。
メルマガなんかやめてやるーとか言いながらブログを始めちゃうんだから始末におえませんよねえ。でもほら、日々是食欲ですから、気の向いた時にほいほいとメモしておける場所もほしいんです。それでブログ。
珍食ブログ第一弾はミカンです。ミカンなんて珍しくもなんともない? そうなんですけど、あまりにも身近だからこそ知らないことがたくさんありそうな気がしません?
そもそもミカンってなんですか?
広い意味のミカンは、ミカン科ミカン属(Citrus)の総称です。ここにはナツミカンやユズも含まれます。
でも、皮が分厚く手でむきにくいナツミカンや、おもに料理用のユズは、いわゆるミカンとイメージが違いますよね。
日本人が愛するミカンは、炬燵(こたつ)でぼーっとテレビを見ながら食べられるものなんです。こぶりで、皮がむきやすく、煮たり焼いたりしないで生のまま実を食べられなくてはなりません。
いわゆる炬燵ミカンに限定しても一種類ではありません。日本では古くからキシュウミカン(紀州蜜柑 Citrus kinokuni)を栽培してきました。クネンボ(九年母 Citrus nobilis)っていうのも有名です。ところが、いつのまにかウンシュウミカンが主流になって、今では日本でミカンというと、ほとんどがウンシュウミカンになってしまいました。
温州は中国の地名です。ウンシュウまたはオンシュウと読みます。東シナ海に面し、お茶やミカンの産地として有名です。名前に温州とついているのだから、ウンシュウミカンのルーツは中国かっていうと、これがそうでもないんです。温州のミカンはウンシュウミカンじゃないんですって。
ただ、日本古来のものではなく、ある時ぽっと出てきた種類であることは確かなんです。誰かが人工的にかけあわせたか、自然発生的にできちゃったのかはわかりませんが、おそらく江戸時代の初期に鹿児島県で発見されたものだろうと言われています。英名の Satsuma Mandarin は鹿児島(薩摩)に由来しています。
ウンシュウミカンのことでおもしろいことをご存じの方はコメントかトラックバックで教えてくださるとうれしいです。
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