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2004年12月31日

饅頭(まんじゅう)をはじめて作った人

投稿者 chinjuh : 2004年12月31日 10:45

 このへんで「まんじゅうを最初に作った男」という話をしています。「日本におまんじゅうが伝わったのは14世紀半ば。中国の禅僧 林(りん)師 によるものとのこと」だそうです。お坊さんが伝えたものだから肉類を使わず小豆の餡を詰めたおまんじゅうです。

 ところで、中国の伝説によると、饅頭(まんじゅう)という食べ物を最初に作ったのは、名参謀と名高い諸葛孔明ってことになっています。



 諸葛孔明が南蛮を平定して都へ帰ろうとした時のことです。
 都へ帰るには、濾水という大きな河を渡らなければなりませんが、波が高く、船が転覆するおそれがあるので渡れませんでした。

 そんな状況が何日も続くので、近隣の村人たちは「河の神と戦いで神だ兵たちの祟りだ」といって恐れ、黒い牛と白い羊、それから四十九個の人の首を河の神に捧げなければならないと言いました。

 それを聞いた孔明は、このあたりには人身御供などという悪い習いがまだ残っているのかと嘆き、料理人に命じて、小麦粉を練ったものに羊や牛の肉を詰めて人間の頭の形にした食べ物を作らせました。これが饅頭のはじまりです。饅頭という言葉に「頭」という文字がついているのはそのためなのです。

 孔明が河の神に饅頭を捧げて祈ると、それまで荒れ狂っていた河がうそのように静かになり、一行はぶじ都に帰ることができたということです。


 このお話は『三国志演義』という中国の古典に出てくるお話で、史実というより言い伝えに近いものです。

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