Re: 珍獣日記ぼたにかる(画像付、ほんとに重いよ) ( No.22 ) |
- 日時: 2003/04/24 21:08
- 名前: ちんじゅう
- 4月24日(木)
曇り。 タイムにもつぼみが付き始めた。写真にとってみたけれど、小さすぎてどうやってもピントが合わなかった。
タイムも一種類じゃなくて、Thymus 属の総称だってことだ。うちにあるのは、たぶん コモンタイム(Thymus vulgaris)というやつじゃないかと思う。でも、この種は這わずに立ち上がる特性があるという。うちにあるのはそのあたりがとても微妙だ。この春に新しくでてきた枝は確かに立ち上がっている。けれど、木質化した古い枝は地面と平行にくねりながら伸びているからだ。ひょっとすると這性のタイムのどれかかもしれないし、何かとの交配種なのかもしれない。
ハーブの類には魅力的な和名の付いているものが多い。 Thymus 属のことを、和名ではイブキジャコウソウ属といい(ジャコウソウ属というまったく別の植物群もあるのでちょっと紛らわしい)、コモンタイムのことはタチジャコウソウという。這わずに立ち上がるからだ。ヒャクリコウ(百里香)という呼び方もある。 どちらにせよ、香りの良さをあらわした名前だ。ジャコウ(麝香)というのはジャコウジカの臭腺から取れる香料のこと。日本在来種のイブキジャコウソウは麝香の香りに似ているそうだが、残念ながらほんものの麝香もイブキジャコウソウも見たことがない。
タイムはある方法で簡単に増やすことができると聞いて試したことがある。挿し木のようで、挿し木とはちょっと違う方法だ。
まず、針金をU字に曲げたものを作っておく。髪の毛をまとめるときに使うU字ピンのようなものがあれば丁度いい。そうしたら地面に近いところにあるタイムの枝を、U字ピンで地面に固定して、固定した部分に土をかけてしまう。このまま放っておくと土に埋もれた部分に根が生えてくるから、切り取って独立させれば新しい株のできあがり。
去年はこれでうまく株を増やし、一時期は親株よりも元気に茂っていた。なのに真冬の寒い時期に何が悪かったのか枯れてしまった。この草で花壇の隙間を埋めたら、暖かい日に香っていいだろうと妄想していたのでちょっと残念だった。
タイムについての伝説 ケンコーコム・タイム(タチジャコウソウ)
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