Re: 学名の謎 ( No.1 ) |
- 日時: 2003/02/27 20:20
- 名前: ちんじゅう
- あのですね、ニガナやチコリのことを調べていたのですよ。
そしたら、ニガナもチコリも「キク科ニガナ属」であると書いてある資料がけっこうあるのね。
でもね、 ニガナの学名は Ixeris dentata だし、 チコリの学名は Cichorium intybus なのよ。
学名って ナントカカントカ ウンタラカンタラ ほにゃららら…と続くわけですが、 最初のナントカカントカの部分が「属名」で ウンタラカンタラが「小種名」だって聞いたのよ。
だとしたら、同じ属のものは ナントカカントカの部分が同じになってなきゃ いかんのではないのでしょうか?? それとも、別の属名を持ってるものでも 同属と言う場合があるのでしょうか。
今それがものすごく疑問なのです。 マジで知りたいのです。 ご存じの方、教えてくださいませなのです。
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Re: 学名の謎 ( No.2 ) |
- 日時: 2003/02/28 18:39
- 名前: 伊東
- 参照: http://www.babirusa.net/
- ちんじゅうさん、ご無沙汰しております. バビルサの伊東です.
属名の件、解決済みでしょうか? おっしゃる通り、学名は「属名」+「種小名」です. 種小名の方は、「別属の他種」に対して同じ「単語(種小名)」を与えることができますが、属名の方はその属専用の名称です. 確か... Ixerisは「ニガナ属」、Cichoriumは「キクニガナ属」で別属だと思います. 植物が専門ではないので誤りがあるかもしれませんが... 確かに、ネット上ではどちらもニガナ属と書かれているものが多いですね〜.
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Re: 学名の謎 ( No.3 ) |
- 日時: 2003/02/28 21:52
- 名前: ちんじゅう
- 伊東さん、おひさしぶりです。
やっぱりそうですよね〜。 Ixerisは「ニガナ属」、Cichoriumは「キクニガナ属」は別属でなきゃいけないような気がするんです。
ひょっとすると全部ニガナ属だった時代があって、あとで分類が細かくなったのかもしれませんが、どうも裏が取れないのです。
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Re: 学名の謎 ( No.4 ) |
- 日時: 2003/03/04 23:37
- 名前: ちんじゅう
- あまり真剣に調べたことはないのですが、
・亜種 ・変種 ・品種
は、それぞれどう違うのでしょう。 亜種は学名の三番目が違うものみたいですけど、 変種や品種というのは学名を見ればわかるものなのでしょうか?
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Re: 学名の謎 ( No.5 ) |
- 日時: 2003/03/05 12:56
- 名前: ちんじゅう
- ◎日本マンネングサ普及委員会アカデミック部門
http://sedum.cool.ne.jp/JS/Akademic.html
ここに植物の場合について、わりかしわかりやすく説明されてました(マンネングサ普及委員会ってところにグッとくるものがありますわね)。
亜種 : 属名・小種名 ssp. 変種 : 属名・小種名 var. 品種 : 属名・小種名 f. 園芸品種 : 属名・小種名 cv.
…と、書くものらしい。
たとえば「ハマダイコン」の学名は
Raphanus sativus L. ver.hortensis Backer f.raphanistroides Makino
ってことになってる。
Raphanus sativus の hortensis という変種で、raphanistroides という品種だと言うことかしら? 略式でなくきちんと書けばわかるようになっているのね。ふむふむ。
L. とか Backer とか Makino とかは分類した人の名前だわね、たぶん。
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Re: 学名の謎 ( No.6 ) |
- 日時: 2003/03/23 12:16
- 名前: ちんじゅう
- 別のスレッドでシマウマのことを調べていて、学名っていつごろからつけられるようになったのかなぁと気になって、それっぽい本を探してみたらこんなのをみつけました。
平嶋義弘 著 発行元:東京大学出版会 発行日:2002年10月7日 『生物学名概論』
著者は学名についての本をいくつも書いてる人だそうで、この本自体は学名が苦手な人にも楽しく読める内容だとか。
ぎゅ〜、欲しいけど高い。でも、うちの近所の図書館にはない。入れてもらうべきなのか?
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Re: 学名の謎 ( No.7 ) |
- 日時: 2003/03/23 12:33
- 名前: ちんじゅう
- ここもちょっぴり面白いわ。シノニム(同物異名)とホモニム(異物同名)の説明とかあってわかりやすいです。
◎ぷてろんワールド「学名について」 http://www.pteron-world.com/topics/classfication/aboutsname.html
あと、ここなんかも。まだ落ち着いて読んでないけど学名の仕組みについてかなり丁寧にかいてあるっぽいわ。
◎それいけ!くーまる「説明 - 学名について - 」 http://www.asahi-net.or.jp/~sn7i-hrd/setumei/gakumei.html
現在使われている学名はリンネって人が考案した方法らしいので、学名のはじまりはリンネ以降ってことよね。たぶん、上に書いたサイトに出てくるリンネの著書のどれかに学名のルーツがあるんじゃないかしら。
◎ハイドロカクタス「リンネとサボテン」 http://saboten.riast.osakafu-u.ac.jp/hydrocactus/linnaeus.html
ここにリンネの生い立ちがちらっと書いてあるけど、1707-1778 の人だそうです。なんにしても、学名というものが使われるようになったのは 18世紀以降ってことみたい。
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