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クロベンケイガニが二匹になった?

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 ある朝目覚めてみたら、水槽の中のクロベンケイガニが二匹になってた。ちなみにこのカニは水元のライフの近くで拾ったもの。水槽は部屋の中に置いてあるし、蓋も閉まってる。クロベンケイガニが一夜にして産卵して、卵が大人サイズまで成長するなんてこともありえない。

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 ってことは、この赤茶けたやつはカニ本体じゃなくて、抜け殻!

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 手にとってみる。ピクリとも動かないけれど、それなりに重量があって言われなければ抜け殻だとわからないくらいしっかりしてる。抜けがらなら、どこかに裂け目があるはずなんだけど……

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 あった。甲羅のまわりに裂け目があって、このとおりパッカリ。確かにカラッポだ。カニはこんなに分厚い殻を脱ぐのか。

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 中身はどうなってるかというと、この通り元気です。ちょっとだけ脱皮に失敗したようで、一皮むけたカニにはハサミが片方しかなかった。取れちゃったハサミは近くにころがってる。

 ちゃんと計ったら前より大きくなってるんだろうと思うけれど、見た目の大きさはあまり変わってない気がする。脱皮直後のカニといえば、甲羅がやわらかくてふにゃふにゃだと聞いているけれど、気づくのが遅くてすでに固まっていた。とれちゃったハサミをひろってみたら、ゆでダコみたいに弾力のあるプヨプヨした物体だった。

タグ:カニ

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Sari (09/11 21:47) 編集・削除

ふぇ~、面白い !
こちらを覗いていると、なかなか勉強になります(もう役に立たない年だけど^^;)

子供のころ、海で採って来たカニを、実家の側溝に祖父が放したら暫く元気で時々見かけました。
冬になって忘れてしまったけど、あれからどうしたんでしょうね(笑
友達の家の前の小川にはシジミがいたとか言ってたけど
東京の話かと思うようなことばかり(笑)ありがとう。
 夢の島にアサリ採りに行ったり、富士山をバックに庭で行水とか・・・
カニの記事でいろんなこと思い出させていただきました。

こま (09/14 23:18) 編集・削除

ハサミはもう生えてこないのでしょうか?

私も子どものころ、カニを飼ってました。遊びに行った海で捕まえてきたのですが、水槽でみるみる元気がなくなってかわいそうになり、親にまた海へ連れて行ってもらって、放してやったことがあります。横走りで波へ消えていった瞬間を、今でも覚えています。

まさか数年後、自分の好物がカニ味噌になるとは思いもよらず…。

珍獣ららむ~ (09/15 01:42) 編集・削除

>アサリ・シジミ
 先日テレビで荒川だか隅田川だかでシジミをとってる人の紹介をしてたから今もいないことはないのかも。その話を友達@東京育ちにしていたら、やはり家の近くのどぶ川で取れたみたいな話をしてましたよ。江戸川も今と違って河原というか、干潟みたいなところがあって、川岸からシジミを掘れたとかなんとか。

 わたしゃ小さい時に住んでたところが海なし県だったばかりか近くに大きな川もなかったですよ。田んぼの用水路でアメリカザリガニならとったけどねー。ぜんぜん長生きしなかった。なんでだろ。

>ハサミ
 うーん、カニってちゃんと飼ったことないのでよくわかんないけど、クモやナナフシと同じで再生はするはず。次の脱皮の時にちいさいのが生えてくる、と思うんだけど、数年かけて何度も脱皮しないともとの大きさにはならないんじゃないかなー。

シバケン URL (09/19 18:34) 編集・削除

そういえば荒川の河口近くでシジミをとったことがあります。
江戸川の江戸川放水路は大きな干潟があるのでトビハゼやアナジャコなんかがたくさんいます。
シジミもいるんじゃないかと。

水元のセミ、水元のヒキガエル

水元のセミ事情

 先週の土曜日に平和島でセミをとる会に出た時は、鳴いているのはほとんどアブラゼミだった気がする。それとミンミンゼミもかなりいた。ニイニイゼミもいるにはいたけど数は少なかった。あちこちの木にアブラゼミの抜け殻が大量についてた。

 水元公園で今鳴いているのはほとんどニイニイゼミ。アブラゼミも少し鳴き始めてる。でも圧倒的に多いのはニイニイゼミみたい。8月1日現在、メタセコイヤの森でみつかるセミの抜け殻はほとんどニイニイゼミばっかり。

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▲この写真で木にくっついてる小さい抜け殻は全部ニイニイゼミ。ニイニイゼミってこんな低いところで羽化しちゃうんだね。

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▲これは拡大したところ。ニイニイゼミはアブラゼミなんかよりずっと小さくて幼虫は泥をかぶってる。アブラゼミやミンミンゼミの幼虫は泥がついてない。

 でも、昨日、今日と日没後に見に行ったら、アブラゼミが次から次へと羽化しているので、まもなく森の主役はアブラゼミに変わります。

 ニイニイ、アブラ、ミンミンのほかに、数は少ないけれどヒグラシもいるようです。7月31日の日没後に、水元公園のメタセコイヤの森で鳴き声を聞きました。

 そして今日、8月1日、早くもツクツクホウシの声も耳にしました(夏の終わりに鳴くセミです)。

ウシ……じゃなかった(カエル@水元)

 夜の森でご機嫌に跳ねている巨大なカエルがいたので、もしかしたらウシなんとかさんの先輩なのではと思い、お近づきの印に記念撮影をお願いしてみたところ、この方はアズマヒキガエルさんであらせられました。ああ、カエルちがい……

 大きさの比較になるものがないのでわかりにくいですが、そうとう大きいです。片手の平にやっと乗るようなサイズ。背中がゴツゴツしていて乾いてる。動きは鈍く、近づいて背中をさわったけれど逃げなかった。なでるとお腹をふくらまして必死で威嚇してる。そーっとわしづかみにしようとしたら、さすがに逃げてった。毒をぶちまけられたくないのでサヨナラしておきました。

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▲アズマヒキガエル、だよね? 鼓膜の後ろに毒を出す腺があって、その毒を乾燥させたのを蟾酥(せんそ)といって漢方で強心剤などに処方します。ヒキガエルの毒液は皮膚に触れるとかぶれるかもしれないので、ヒキガエル類をさわった手で目をこすったりはせず、必ず手を洗うこと。

 「蝦蟇の膏(あぶら)」という傷薬も、この成分で作ると言われているけれど、実際には馬膏などが主成分で、蟾酥を混ぜてあるケースは少ないようです。なぜ蝦蟇(がま=ヒキガエル類)の膏が傷薬になると思われているかというと、植物の蒲(がま)が外傷に効くので誤解されたんじゃないかと言われてます。

蝦蟇の脂 蝦蟇の油 がまのあぶら……あとで自分で探そうと思った時にも役立つ検索用キーワード

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シバケン (08/05 01:59) 編集・削除

都会でヒグラシは貴重ですね。
行ってみようかなぁ。
ニイニイゼミの生きている幼虫も見たいし。

珍獣ららむ~ (08/05 15:41) 編集・削除

 ヒグラシは数がそうとう少ないと思います。31日の日没後に継続して鳴いてるのは聞きましたが、1日には聞けませんでした。

 ニイニイゼミも、そろそろ打ち止めかもしれません。まだ遅れて出てくる個体がいくらかいるかもしれませんが、これから出てくるのはほとんどアブラゼミだと思います。七月の日没後1時間くらいを狙って行くと、大量のニイニイゼミの幼虫が出てくるところを見られそうですよ。

自然関係日記

 密かにいろんなものを飼ってる珍獣でーす。

セスジスズメが羽化したよ

 しばらく前にセスジスズメの終齢幼虫をつかまえてきて蛹化させたんだけど、それが昨夜羽化して飛んでいきましたとさ。

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 詳しくは後日、写真をまとめて博物誌にでもつっこみますよ。

フタホシコオロギが成虫になってしまったのよ

 ウシなんとかさんの餌用フタホシコオロギが成虫になってしまいましたことよ。

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▲オス(成虫)
 ほら、ちゃんと翅が生えてる。尻の真ん中の突起は翅の先についてる突起で産卵管じゃないみたい。これはオス。翅の付け根に白っぽい部分が二カ所あるのが……この写真だとわかりにくいか。


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▲メス(成虫)と若いオス
 翅がないのが若いオス。お尻に突起が二本ある。メスだとこの時代から産卵管があって突起が三本になるからこれはオス。翅のあるほうがオトナのメス。よく見ると、翅の先の突起の下に産卵管があるのが見えるんだけど、この写真じゃわかりにくいかも。

 このオス・メスの見分け方は、他の種類のコオロギにも通用すると思います、たぶん。

 フタホシコオロギは、体は大きいけど鳴き声は小さいです。チッチッと時計の秒針みたいな音で鳴いてる。うまくすると繁殖させられるかもしれないけど、今日また戸ヶ崎のラフレシアに行ってみたら、イエコオロギが入ってたので50匹買って来ちゃった。400円だった。買った方が楽かも。手間をかけるならバッタをとってきたほうが楽しいし。

ベニシジミ関係

 ネタ袋には更新情報を載せたけど、こっちにも。幼虫が蛹になって羽化するまでの記録。

◎博物誌・ベニシジミ
http://www.chinjuh.mydns.jp/hakubutu/musi/zz000069.htm

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珍獣ららむ~ (07/24 20:13) 編集・削除

 イエコオロギうるさすぎ。50匹もいるからではなくて、鳴き声でっかい。エンマコオロギみたいに情緒のある鳴き方じゃないしなあ。

 でも、検索するとフタホシコオロギは鳴き声がうるさいと書いてるサイトがけっこうある。うちのは秒針みたいな小さな音でチッチッって鳴くだけなのに。なんでだろ。

道ばたでクロベンケイガニ

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 さっき道ばたで拾った。クロベンケイガニに見えるんだけど、水元ってのはこんなのが出歩くような場所だったっけか??

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 中川も下流にならいるって話なので、ひょっとしたら水元あたりまで上がってくるんだろうか。それにしても川からは何百メートルも離れた場所だし、一体どっから湧いてでたんだか。誰かが飼っていたのが逃げたんだとしたら、今うちにいるので返してほしかったら身代金として1000はてなポイントくらい寄付してくれ。

 こいつ、やけに警戒心が強くて捕まえようとするとガサガサ大暴れする。片側の足を壁にはわせてもう片側の足で立ち上がるとかなり高いところまで足が届くみたい。蓋のないタライかなにかで飼ってると確実に逃げ出すね。

タグ:カニ

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ウキダカラ (07/18 21:41) 編集・削除

クロベンケイガニなら『カワセミの里』近辺にウジャウジャいますよ。

珍獣ららむ~ (07/18 21:56) 編集・削除

 うへ、マジですか。でもこれ、みつけたのはライフの近く。水辺じゃないんですよー。

Sari (07/18 23:27) 編集・削除

へー、きょうは意外なところから何かが登場する日なんでしょうか。
いつも見ている方のところでは、猫缶の中からフナムシが出てきたそうです(笑
食べた魚がピルチャード缶となってしまったんですね。

ゆう (07/19 06:22) 編集・削除

謎ですねぇ。
南千住にある滝の公園。夏になるとプールとして公開されるところなんだけど、擬似渓流みたいになっているところにおんなじカニがいっぱいすんでいるのを、最近発見しました。
アカテガニも混じっていました。公開直前の今の状態で、カニ
がいる(たまたま生きてる)のはおかしくないが、この後、塩素のきいた水が入っても生きていられるのか?どこから来たのか?
謎です。

珍獣ららむ~ (07/19 07:36) 編集・削除

 ほほー、ピルチャード缶からフナムシ! 猫缶にフナムシはありそうでないですねえ。缶詰にする時内蔵をとってしまうことが多いからだろうけど。

 そういえば安い猫缶でイワシじゃなくピルチャードと書いてあるものは、缶詰類ならなんでも食べてた猫ですら食べないことがあってなんでだろうと思ってたんだけど、内臓の取り方が不完全だからなのかなー。謎の糸口が見つかった気がするー。


 南千住の滝の公園っていうのはコレですかね。こんなのあるんだ。知らなかったー。今度浪花屋に鯛焼きを買いに行ったら見に行ってみます。
http://www.city.arakawa.tokyo.jp/a001/b007/d04600012.html

 ここ、クロベンケイガニがたくさんいるんですか? 地図で見ると荒川まで200mも離れてなさそうですねえ。排水溝かなにかでつながっているのかしら。

 うちのベンケイさんは地図だと中川からも大場川からも400mくらい離れたところで拾いました。道の両サイドに雨水を流す側溝があるみたいだけどコンクリの蓋でふさいであります。要所要所に蓋をあけるための手が入りそうな穴があるけどカニが通れるかどうかは未確認。

 側溝づたいに川からあがってきた可能性も捨てきれないけど、それならもっと沢山歩いていてもよさそう。誰かが水元公園から連れてきたのが逃げたっていうのが真相かな。赤虫をやったら元気に食べてます。

ゆう (07/19 09:27) 編集・削除

フナムシ缶もいやですね。

公園はその公園です。しかし川の方ではカニを見たこと無いですね。
インフォシークの地図で見ると、道を隔てた南側に「海洋生物研究所」というのがあります。が、そんなのあったかなという感じ、謎の研究所です。今度よって見てきます。

昔々、学研の「科学」で、庭の石や鉢の下を観察しよう。
というのがあって、そのチェックシートにダンゴムシやトカゲなどに混じって、「カニ」というのが有りました。子供ながら、「庭にカニはいねえだろ。」とひとりツッコミをいれていたのをふと思い出しました。ウン十年くらい前の記憶か・・・。
カニは、意外と水辺から離れ、陸地深くに侵入してきているんですかね。

珍獣ららむ~ (07/19 10:11) 編集・削除

 ピルチャードのフナムシは混入なのかどうかが争点といえるでしょう。魚が食べてたものならシラス干しにタコやカニが混ざってるのと同じでしょうけど、製造工程で混入したんだとすると、猫だと思ってなめてるとジャキーンだぜって感じですねえ。

 カニですが、もっと海に近いところなら、庭の石をひっくり返すと「カニ」ってのはあるかもしれないです。南葛西の海から500mくらい離れたところでモクズガニだかクロベンケイガニだかがスタスタ歩いてるのを見たことがあります。ただし、近くの用水路にカニがたくさん住んでましたが。そういうのが民家の庭に入り込んでてもおかしくないです。全国どこでもというのはあり得ませんけどねー。

ウシなんとかさんの写真

このへんにまとめてみたのでどうぞ
http://www.chinjuh.mydns.jp/hakubutu/musi/zz000146.htm
 今日はスジエビに食いついたりしてた。ちゃんと取れたかどうかはよくわからないけど。

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