昨日の「新チューボーですよ!」で金町の巨匠だったラ・ローズ・ジャポネのフルーツロールケーキ、1切れ450円(税込み)。
テレビで紹介されたばかりなのでお客さんいっぱい、閉店1時間前くらいに買いに行ったのに、売り場からガラス越しに見える厨房ではフルーツロールを増産中だった(明日の分かもしれないけどね)。
生地はきめ細やかでしっとりしてて、フルーツぎっしり、生クリームたっぷり、甘さ控えめ。前からフルーツたっぷり系のロールケーキを食べたかったのでかなり満足しました。
▲珉珉食品(京都市山科区)のせみ餃子
水元のライフでみつけました。値段はいくらだったかなあ。うっかりレシートを捨ててしまったんですが、100〜120円くらいだったような気がします。
パッケージが目立つくらいで、わりと普通のチルド餃子っぽいんですが、よく見ると「せみ」って書いてあるんですよ。
せみ?
せみって蟬のこと?
それともセミダブルとかセミプロみたいな、半分を意味する接頭辞の semi- ?
よく見るとこんなマークが。あっ、これは蟬だ!
蟬入りだったら素敵(えっ、素敵じゃない?)だけど、社名が珉珉(みんみん)だから、ミンミンゼミの蟬なのかなあ。
そういえば食品に虫のマークをつけている例はどのくらいあるんでしょう。蜂蜜を使う食べ物は沢山あるので、ミツバチはありそうですね。
見た目で愛されてるチョウなんかも探したらあるかもしれないし、子供が好きなカブトムシやクワガタもありかもしれない。
それ以外の虫となると、食品のトレードマークにするのは珍しいような気がします(あったら教えて)。
中身はこんなです。普通のチルド餃子だと思う。
タレがついてる。辣油(らーゆ)じゃなくてニンニクの香りがする液体がセット。辣油は黒いほうのタレに混ざってました。
焼いたらこんな感じです。
せっかくだからブログ書こうと思って検索してみると、マツコデラックスが夜中の番組で紹介したとかで話題になってるみたい。関西だと定番商品なんですね。パッケージ目立つし、わかるような気がする。
関東にだってチルド餃子はあるんですよ。定番でコレっていうのはなくて、いろんなメーカーから出てる。値段はピンキリかな。高いのもあれば安いのもある。珉珉のせみ餃子は初めて見ました。
そういえば大阪に珉珉という餃子屋さんがあるはず。支店が小岩にもありますよねえ。あれとせみ餃子の珉珉食品は無関係なんですか?
これも長野県の道の駅・南アルプスむら長谷ってところで購入。300円也。これと同じ茸で、もうちょっと大きくて見た目のいいのが詰められた箱は600円でした。
お店の人が「300円のやつはとってきてから時間がたってるのかもしれないですねえ」みたいなことをチラッと言ってましたが、まあ日帰りで夜には家に帰るし、翌日には食べちゃえばいいかって300円のにしました(笑)
この茸、お店では「こむそう」という名前で売られていました。形が虚無僧の笠に似てるからだと思います。
「こむそう」は正式和名ではなくて、伊那地方の呼び方らしいです。正式和名だと、たぶんハラタケ目フウセンタケ科のショウゲンジ(正源寺)/学名 Cortinarius caperatus かなあ、と思うのですが、キショウゲンジ(黄正源寺)/学名 Descolea flavoannulata という似たような別の茸もあるので、ちょっと自信ないです。
ウィキペディアによると、正源寺という名前は長野県飯田地方の呼び名で『信陽菌譜』という江戸時代の茸図鑑にも見える、とあります。その本は国会図書館のデジタルコレクションにあるようなので以下にリンクします。
http://dl.ndl.go.jp/info:ndljp/pid/2537202/9
ここには二種類の似た名前の茸が記録されています。
ジヤウゲンジ 本字未詳
シヤウウンジ 仝上
二種淡美可食然名祢未詳考之有初祢寺僧初食此者而里人識之汎食之乎
(二種は淡く美味で食べられる。名称の由来はわからない。考えるに、寺の僧が初めて食べたことから里人が食べられることを知ったか)
【用語】祢←称/本字=漢字/仝=同
# 美は養にも読める異体字になっているが、別のページを見ると「淡美上品」などと同じ文字が使われているので美かなあ、と思う。淡養上品など別の読み方ができるという方はコメントを残して行ってくださると嬉しいです。
江戸時代には、すでにどんな字を書くのかわからなくなっていて、寺の名前で呼ばれる理由も「たぶん僧侶が食べたのが最初だからじゃないの?」くらいのもので、はっきり分からないようです。
同じ本の別の写本がこちらのサイトにもありました。
http://tititake.sakura.ne.jp/gen2/kinpu_html/kinpu132.htm
TOP: http://tititake.sakura.ne.jp/
食べ方は、すき焼きみたいにしたり、塩ゆでにして保存したり、いろいろだそうです。豚肉と一緒に麺つゆで味付けして煮てみました。
完成直後は強い茸の香りがして、なかなか美味しかったです。この香りをなんと表現すればいいでしょう。椎茸なんかとは違う山の茸の香りなんです。茸の入った山菜蕎麦の香りが似てるかもしれません。
なおスッポンタケ目スッポンタケ科のキヌガサタケのことを「こむそう」と呼んでる地方もあるみたいですが、今回買ってきたショウゲンジとは全然別の茸です。
タグ:食材 買い物カゴでキノコ狩り 長野
21日に長野方面へ行って、道の駅・南アルプスむら長谷ってところで茸を買いました。よしっ、この勢いなら貼れる。四の五の言わずに写真貼るぞ、おらー。!
▲お店では「クロカワ」という名前で売られていました。この量で1200円…うわ、高級品。表が黒く裏が白い、立派な茸です。
この手のものは地方名で呼ばれてることがあるので悩ましいのですが、たぶん正式和名のクロカワという茸で、科目:イボタケ科/学名:Boletopsis leucomelas というやつです。
▲単純に茹でました
お店の人がいうには、茹でて大根おろしで食べたら美味しいっていうんですけど、大根の買い置きがなかったので万能ネギを散らして、レモン醤油で食べてみました。
大きくて肉厚なので、なかなかいい食感でしたが、香りはなく、かすかな苦味が味のアクセントでした。
天ぷらも美味しかったです。うま味は天ぷらのほうが感じられるかもしれないです。
学名で検索すると、スペインにも同じ茸が生えてるそうで、スペイン語では Políporo blanco y negro(白黒ポリポロ茸とでも訳せばいいでしょうか)と呼ばれており、カタロニア語(スペイン国内の地方言語)では Mariner と呼ばれてる、らしいです。
http://www.rednaturaleza.com/setas/directorio/ref/polyporus-boletopsis-leucomelas
道の駅で茸といえば、滋賀県の道の駅で毒キノコ事件があったそうですね(ヒラタケとツキヨタケを間違えたとか)。
キノコは難しいですよ。見分けるのにすごく経験がいると思うんです。成長の具合で雰囲気がかなり変わりそうなので、写真なんか見て色や形を覚えるだけじゃ不完全で、経験者に同行して現場で経験を積む必要がありそう。生える場所とか、季節とか、いろんなことを総合して判断しないと、誤食で死ぬこともありますから。
それだけに野性の茸は面白いような気もします。職人の技が親から子へ、子から孫へと受け継がれるみたいに、キノコ狩りの名人技も人づてに伝えられるものっぽいじゃないですか。
ただでさえ過疎が進んでいる田舎で、子育てする人も減り、住んでいるのはお年よりばっかり。そんな現状で、いつまで野性の茸が食べられるのかなって、ちょっと思いました。
◎珍獣様の博物誌:買い物カゴでキノコ狩り
http://www.chinjuh.mydns.jp/hakubutu/kinoko/00_index.htm
こんなページを昔作ってたことがあります。わたしは自分ではキノコ狩りはしないので、お店で買えるものについてメモしてたんですよねえ。文中に「写真」って書いてあったら、そこクリックすると写真見られます。
調べ方もテキトーなのでビミョーなページですが「買い物カゴで」っていうのが効いてるのか、一度だけどっかの雑誌だかラジオだかで紹介したいと言われたことがあります。完全に放置してあるページなので、ここはイヤだって断りましたけど。
長くやってるので、そんなことけっこうあって、わたしが作ったサイトの一部が雑誌で紹介されたり、ケーブル系のテレビで紹介されたり、地方のFMラジオ局で紹介されたり。今と違ってそんなんで紹介されたくらいじゃ、まるっきり人来ませんでしたね、ケラケラ。
タグ:食材 買い物カゴでキノコ狩り 長野
ブログ休止中にも変な野菜をいろいろ買ったんですが、こういうのこそ勢いで写真貼らないと、なんで今更みたいな気分になるんですよねえ。
とりあえずナス。7月中頃に買いました。
ナスって面白いですよね。形や色に多様性があるし、地方ごとに愛されてるナスが違ったりもするし。
今回買ったのは、蛇みたいにひょろ長いんです。九州方面に長茄子っていうのありますけど、あれは太くて長いじゃないですか。もっと細くてひょろ長いんです。
写真をどうぞ。
どうです? ひょろ長いでしょう。皮の色は茄子紺、ヘタも茄子紺。そしてヒョロッと長い。それがこのナスの特徴みたいです。
曲がりくねってるのは出来損ないだから、というか、まっすぐ育ったものは高級品として出荷されて、その残りを安売りしてるんだと思います。この量で150円でした。
このナス、名前も変わってる。
「マー坊」なす?!
麻婆茄子(マーボーナス)じゃなくて、マー坊??
最初は作ってる人が「マー坊」さんなのかなと思ったんですが、そうじゃなくてサカタのタネの商品名(あるいは品種名?)らしいです。
◎サカタのタネ:「マー坊」ナス
http://www.sakataseed.co.jp/product/search/code078320.html
その名のとおり「麻婆茄子」などの炒め物にぴったり!揚げたり焼いたりしてもとてもおいしいです。
なるほど、麻婆茄子だと料理名とかぶるし、一般名詞じゃ商標登録しにくいですからねー。
このナス、たしかに油との相性は最高でした。火が通ると、とろっとやわらかくて美味しいです。わたしは普通に炒めて食べましたが、揚げびたしなんかいいと思うな。
そういえば昔、鎌倉産の野菜を売る店で↓こんなの買ったことがあります。
◎さらにナス、もっとナス、白いナスや長いナスなどいろいろ
http://www.chinjuh.mydns.jp/cgi-bin/blog_wd/diary.cgi?no=1646
真ん中の紺色で長いナスが、マー坊ナスと似てますね。ヘタの色が違うと思っていたけど、サカタのタネのページを見るとマー坊ナスもヘタが緑色になるみたいだから、同じか、近い系統の品種なのかも。
ちなみに、九州方面の長ナスはこんなやつです↓
▲熊本産の長ナスと、マー坊ナス(細くて小さい方)
タグ:食材