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黄色いニンジン

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 珍食ネタは連続するものです。これも先日書いた八潮駅前の食の駅で買ったものです。この三本セットで170円でした。

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 群馬県安中市産だそうです。食の駅というのがもともと群馬も会社なので群馬県産の野菜が沢山あります。

 人参としか書かれていないので品種はわかりません。赤いのも黄色いのも、かなりゴツゴツしています。

 試しに生でかじってみると、どっちも甘みが強くて美味しい。半分くらい生で食べました。 

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 残りは煮てみました。煮るとよりいっそう黄色く感じます。黙って出されたらサツマイモだと思うかもしれません。でも食べるとニンジン。煮ても美味しかったです。美味しい出汁で薄味に仕上げるのがいいですね。

タグ:食材

スンデとはナンデス?

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 先日韓国食材店めぐりをして、このようなものを買ってきました。豚足スンデだそうです。なにやらソーセージのような物体なのですが?!

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 成分等の情報はこんな感じです。

名称:市場スンデ・1/2小豚足・ぶつ切り・みみ・あたま
原材料名:豚足(国内産)、ハブ香、甘草、鹿角、シナモン、にんにく、生姜、棗
製造者:株式会社高千穂物産
 東京都足立区入谷7丁目5番13号

 名称に豚足だの、みみ・あたま、だのって原材料みたいなものが並んでいるのはなぜなんでしょう?「ぶつ切り」もナカグロでくぎられて独立して書かれているのがよくわからないし。原材料名の「ハブ香」もなんのことやらサッパリわかりません。製造者として足立区の住所が書いてあるので輸入品ではなさそうです。

 さて食べ方ですが、袋のはしっこを切って電子レンジで数分加熱すれば食べられるそうです。なかなか便利なパッケージです。

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 レンジで加熱して袋から出してみました。

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 輪切りにしてみました。見た感じ、肉っぽい部分はあまり見えず、春雨(たぶん)ともち米と、その他もろもろが渾然一体となったものがぎっしり詰められているようです。

 …あれ? 原材料名に春雨やもち米は入ってないですね。どういうことなのでしょう(笑)

 とりあえず食べてみると……お、なんというか、変わった触感です。このムチッとした感じは豚足のコラーゲンなのでしょうか。見た目には肉入ってなさそうなんですが、豚足や豚耳といったコラーゲンたっぷりの肉の食感があります。でも西洋のソーセージみたいに肉メインじゃなくて、春雨その他の詰め物の食感もあるわけです。独特の香りもあります。なかなか面白いですよこれは。

 初めて食べるものなので、ぼう然としてしまい、しばらくは何もつけずに黙々と食べていたのですが、これ自体には塩気がほとんどないことに気づきました(遅いよ)。

 冷蔵庫にタイ製のスイートチリソースがあることを思いだし、つけて食べてみたら、なかなか美味しゅうございました。うんうん、そうですよね。タイ製のソースはともかく、何かつけたほうが断然おいしいですよね。

 朝食がわりにちょっとつまむだけの予定がけっこう食べてしまいました。春雨やもち米のせいか、意外に腹持ちがよくて、お昼にお腹がすかないほどでした。

 値段を控えるのを忘れましたが、1袋500円くらいだったでしょうか。

袋に書いてあるハングルを解読してみる

시장족발순대 市場豚足スンデ
시장 シジャン 市場
족발 ジョクバル 豚足
순대 スンデ

엄선한고급재료만을 원료로 사용합나다
こだわりの高級食材のみを原料として使用しています

一ヶ所、殴り書き風のフォントで何か書いてある部分があるのですが、そこは解読できませんでした。

タグ:食材 民族料理

オカノリってなんだろう

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 昨日こんな野菜を買いました。小さいフキみたいな、ユキノシタみたいな葉っぱです。

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 名前はオカノリだそうです。陸海苔なのか、それとも陸糊なのか。群馬県伊勢崎市産だと書いてあります。コッソリ群馬に行ってきたわけじゃなくて、八潮駅前に11月19日にできたばかりの食の駅ファームドゥって店で買いました。

 帰宅後に検索してみると、オカノリはアオイ科のフユアオイ Malva verticillata という植物の別名だそうです。ゼニアオイとかウスベニアオイとかの同科・同属の仲間ですね。ってことは「陸海苔」かな。かねがねゼニアオイの葉っぱは海苔っぽい香りがすると思っていたのですよねえ。

 食べ方は、店に「おひたしで」って書いてあったと思うので、とりあえず茹でてみました。水にとって絞ろうとしたら、モロヘイヤみたいな粘った液が出てきたので、なるほどネバネバ系かと納得。

 アオイ科には粘るものがけっこうありますね。オクラもアオイ科トロロアオイ属で、属は違いますが仲間です。ちなみにトロロアオイってのは和紙をすく時に水に入れるネバネバの元だったはず。

 閑話休題、オカノリです。粘っているのでモロヘイヤみたいに包丁で叩いてみました(ちなみにモロヘイヤはぜんぜん仲間じゃないですよ!)。

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 しかし、叩いちゃうとなんだわかんなくなってしまうのでした。茹でたせいか香りも特別なくて、触感はまさにモロヘイヤ(だから仲間じゃないったら)。なかなか美味しいです。
 
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 粘ってるところも頑張って写してみました。


 検索情報によると、茹でずに炙ると本当に海苔っぽくなるらしいです。しまった、1枚くらい残しておけばよかったのに全部茹でちゃいましたよ。



 楽天を探したらオカノリのタネならあったんですが、春〜秋にまくものらしくて、今だと季節外れですねー。

タグ:食材

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たっぷ (12/15 12:52) 編集・削除

おかのりは、炙って暖かいご飯と食べるとまさに「焼き海苔」みたいだと噂に聞いた事があります。実際はどうでしょう?

腹減り gabotyan

珍獣ららむ〜 (12/15 18:36) 編集・削除

つぎに行った時にまだあったら、今度は炙ってみます。
そういえば値段を書きわすれましたが1枚目の写真の量で100円でした。

gabotyan は寝てるか食べてるかのどっちかだぜ。

そして愛知県からも柚餅子がやってきた!

 柚餅子といっても東北方面の甘くて美味しいお菓子ではなくて、果肉を抜いて釜状にした柚子の皮に八丁味噌やクルミなどを詰めて、蒸してから何ヶ月も乾燥させて作る珍味の柚餅子です。

 わたしはこれが子供の頃に大っ嫌いだったのですが、大人になって再会してみたら、案外美味しいので好きになってしまいました。

 柚餅子おいしいよ柚餅子とか言ってたら、三河方面へ出張中のおともだちが、愛知県豊田市の足助屋敷ってところの柚餅子をお土産に買ってきてくれました。

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 あすけやしき(足助屋敷)というのは、古民家と昔ながらの民具を使い、明治~昭和30年頃までを想定した農村の暮らしを再現している生きた民族博物館的な施設だそうです。

 写真だと文字が潰れて読めないんですが「したたかな山里の暮らし」と書いてあります。なんで「したたか?」と思ったら、ここで再現している暮らしは伝統芸能でもなんでもなく、身の回りにある山の恵を使い、必要なものを自分の手で作って健かに暮らす姿を残したいってことらしいです。生活に根ざした民具というのは、使い続けてなんぼのものだと常々思っているので、こんな理念を聞くと見に行きたくなってしまいます。

◎三州足助屋敷 公式サイト
http://www.asuke.aitai.ne.jp/~yashiki/

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 成分表その他はこんな感じです。足助屋敷では味噌も自作してるそうですから、柚餅子に詰めてあるのも自作の味噌かもしれないですね。

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 切ってみるとこんな感じです。知らないと謎の黒い物体ですね。ちょっとサラミのようにも見えるかもしれません。でも肉は入っておらず、柚子に味噌やクルミなどを詰めて、数時間蒸してから何ヶ月も乾燥させて作ったものです。甘辛い味噌味で、柚子の香りがします。

これまでに食べた柚餅子のメモ

 柚餅子とひとくくりにしても、作る人によりさまざまな味があります。これまでに食べた柚餅子をまとめてみると、

東京都青梅市・勝仙閣の柚餅子

 柚子に八丁味噌やクルミなどを詰めて作ったもので、これまで食べたことのある柚餅子の中では一番乾いてる感じです。スライスしたものをご飯にのせて、箸でつつくとホロッと崩れる感じですね。

石川県・中浦屋の丸柚餅子

 詰め物が味噌ではなくもち米だそうです。しょっぱさよりも甘さが勝つので餅菓子のような感じですが、柚子に詰めて蒸してから干して作るそうです。いわば、東北のお菓子としてのゆべしと、柚子を使って作る珍味としての柚餅子の中間的存在。

和歌山県田辺市龍神村の柚餅子

 麦味噌や落花生などを詰めて作るそうです。勝仙閣のに比べると甘みが強く、成分をメモするの忘れましたが、水あめでも入ってるのかな、と思うような濃厚でねっとりした仕上がりです。この地方では「ゆうべし」と発音すると付属の説明書に書いてありました。

愛知県豊田市・足助屋敷の柚餅子

 今見ている記事がこれ。和歌山のほどじゃないですが、これもねっとり感が強いです。砂糖とみりんが入っているので乾燥の過程で水あめみたいなねっとり感が出るのでしょうか。

 写真は以下の関連記事にあります。

関連記事

◎柚餅子よ、わがトラウマフードよ
http://www.chinjuh.mydns.jp/cgi-bin/blog_wdp/diary.cgi?no=1219
 東京都青梅市の勝仙閣というところの柚餅子と、石川県の中浦屋の丸柚餅子を食べてみた時の記事です。


◎和歌山からも柚餅子が来たー
http://www.chinjuh.mydns.jp/cgi-bin/blog_wdp/diary.cgi?no=1224
 和歌山県龍神村の柚餅子(ゆうべし)を食べた時の記事です。

タグ:郷土料理 食材

カッテージチーズの作り方

 カッテージチーズは買うと高いけれど、牛乳から自分で作れば簡単だし安いです。沸騰させるので開封してから時間がたってしまった牛乳でも大丈夫。

 以前ともだちに「沸騰させてからお酢かレモン汁を入れたら勝手に分離するから水を切ればいい」って教えたら「自分がやると絶対そうはならない」と強く否定されたので写真つきで解説してみます。

牛乳 500ml を加熱する

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 今回は特濃4.6牛乳を500ml使いました。特別濃くなくてもちゃんと固まるし、500mlもなくたって大丈夫。とにかく鍋で牛乳を沸騰させる。

酢またはレモン汁を大さじ1〜2杯入れる

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 牛乳が沸騰したら、もたもたしてると吹きこぼれるので火を弱めて、それから酢かレモン汁を入れます。写真はリンゴ酢になってますが、それはわたしが普段使っているからであって、普通の酢でもいいし、レモン汁でもいいです。

 量はいつも適当ですが、今回は大さじ2杯ほど入れました。

煮立たせると分離する

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 再度火を強めて沸騰させると写真のように分離します。こうならなかったら、スプーンで軽く混ぜるとひゅーっと分離することもあるし、ダメかなあと思ったらもう1杯くらい酢かレモン汁を入れてもいいかもしれません。

 このくらいの酢ならば酸っぱくなるということはないです。一瞬お酢の香りがしますがわりとすぐ飛んでしまいます。

水をきる

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 ざるに晒し木綿の布巾を敷いて分離した牛乳を漉します。布巾の上に残るのがカッテージチーズで、流れてしまう液体は乳清(ホエー)です。

 乳清はシチューを作るのに牛乳の代わりにいれたり、ナンやチャパティを焼くのに使ったりできます。肌にいいはずなのでお風呂に入れてもOKです。面倒くさいなら捨ててもかまいません。

 カッテージチーズは布巾につつみ、茶巾しぼりのようにして水分をしぼります。布につつんだまま、上にお皿をのっけて放っておいてもOKです。

 この段階で重さを量ってみたら、だいたい90gくらいありました。牛乳の質にもよるでしょうが、500mlの牛乳で、約90gくらいのカッテージチーズができるようです。

インドではチェーナー、ロシアではトゥボローク

 インド料理でパニール पनीर と呼ばれてるものは、この方法で作ったカッテージチーズ(チェーナー छेना)を、ものすごーくしっかり水を切ったものらしいです。

 ロシア語ではこのカッテージチーズをトゥヴォローク Творог と言うそうです。

 英語のカッテージチーズは、今まで深く考えてこなかったのですが綴りは cottage cheese なので、山小屋のチーズとか、田舎のチーズとか、そんな意味みたいですね。

 ドイツ語だとヒュッテンケーゼ Hüttenkäse だそうです。意味は英語と同じ。Hütte = ヒュッテ = 山小屋。

で、ツイートもしたけどロシア風のチーズボールを作った

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 カッテージチーズに、室温で柔らかくした少量のバターと、塩・胡椒、すり下ろしたニンニク、パセリのみじん切りを加えて、よく混ぜたのを手で丸めただけですが、以下の本を参考にしました。

画像のリンク先は楽天ブックスです。

タグ:食材

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シバケン (12/08 05:54) 編集・削除

Творог毎日食べてます。
僕は普段「トゥヴォーラク」と発音しています。ずっとアクセントを間違えていたのかと思いきや、調べてみると「トゥヴァローク」、「トゥヴォーラク」どちらもあるようです。ウィキペディアには公式には前者が推奨されると書かれていました。
それはともかく、творогとカッテージチーズが同じということに初めて気付きました(笑)

gabotyan

珍獣ららむ〜 (12/08 11:13) 編集・削除

シバケンくんすばらしい!!
そうなんですよ、アクセント、というかウダレーミエ(力点だっけ?)はどこにあるのみたいなことを考えてたんです。
わたしが読んだロシア料理の本には「トゥヴォローク」と書いてあるんですが、
もし「ヴォ」に力点があるなら「トゥヴォーラク」になりそうだし、
「ロ」にあるなら「トゥヴァローク」ですよねー。
力点の位置はどっちもアリなんですね。
そんでもってわたしが読んだ本はカタカナ表記が微妙と(笑)

そういえば、ロシア語だと熟成させて作る普通のチーズと酸で分離させただけの凝乳(カッテージチーズ)は別の単語なんですか?
google翻訳にかけるとチーズはсыр(スィル?)と出ますよね。
ぜんぜん別のものという発想なんですかね?!

ちなみに
gabotyan は若いころチーズに見向きもしなかったのに、ある日突然目覚めてチーズチーズ言い始めた変な猫です。