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ニガウリは熟れると黄色くなる、そして苦くない瓜になる

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 今年は緑のカーテン的にニガウリを作ったんだけど、実がなってからの成長が早くて、油断してるとあっという間に黄色くなって、放っておくと一番左のみたいに爆発してしまう。

 爆発なんてオーバーな、と思うかもしれないけれど、嘘だと思うならニガウリが安いときに沢山買ってきて、いくつか常温で放置してみるといいよ。ある日気がつくと、あたりに真っ赤なものが飛び散ってるから!(ぱっくり口があくだけのこともあるけどね)

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 真っ赤なものの正体はこれ。ニガウリの種。ニガウリは未熟なうちはワタが白いけど、熟すとワタが赤くなる。これは収穫前に爆発しちゃったニガウリなので種が乾いているけど…

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…こっちは最初の写真の左から二番目くらいのやつを包丁で切ったところ。この時期だとワタがゼリーみたいになってて、実はこの赤いところが美味しい。ぜんぜん苦くないどころか、ほのかに甘みすらあったりする。加熱せずにしゃぶっていい。中の種は固いので出すこと。

 黄色く熟れた皮も、もちろん食べられる。食べると驚くよ。ぜーんぜん苦くない。やわらかくなってるので、炒めるなら最後に入れてさっと混ぜるくらいがいいかも。

タグ:食材 園芸

蒟蒻麺のいろいろ:その2

 前の記事にひきつづき、蒟蒻で作られた麺のいろいろです。

 今年は本当に蒟蒻麺ブームだったみたいで、ローソン100にもあったんですよ。
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 試しにふたつ買ってみました。実はこのシリーズいろいろあって、冷やし中華とかラーメンとかもあったと思います。

こんにゃくパスタ【カルボナーラ】

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 蒟蒻でスパゲッティを作っちゃったんですねー。あけてみると、半透明な黄色のシラタキみたいなものが入ってて、粉状のソースがついてました。

 水洗いしてから、よく水を切って、炒めて、附属のソースをからめて作ります。

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 作ってみました。麺だけじゃ寂しいので、熟れすぎて黄色くなった苦瓜を入れてみました(写真で見ると卵みたいですが)。

 最初見た時は「えー、ただのシラタキなんじゃないのぉ?」と思ったんですけど、これがなかなか、馬鹿にしたもんじゃなかったですよ。五光やヨコオの「ツルツルッ」っていうのとは全然違って、たしかにパスタっぽい。パスタそのものではないけど、シラタキじゃない。説明難しいけど、これはけっこういける。

 値段は108円税込みです。

こんにゃくうどん【2食入り】

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 これは洗うだけで加熱せずに食べるものです。2食入りと書いてありますが、1食分が少なくておやつ感覚です。麺つゆ入り。

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 肉そぼろがあったのでトッピングしてみました。

 これも意外といいっていうか、蒟蒻なんですよ。蒟蒻。もともと蒟蒻なんだからあたり前なんだけど、あ、蒟蒻だって思うような感じ(って何書いてるんだわたし)。

 ところがその蒟蒻らしさが食べ慣れた感じのうどんなんです。

 なんだろう、五光・ヨコオを「稲庭」とすれば、ローソン100は「玉うどん」? ほら、スーパーで3食入りで150円くらいで売られてるうどんあるじゃないですか。あれに近いんです。




 そんなこんなで、夏におすすめしたい蒟蒻麺のいろいろでした。夏終わっちゃいましたね…orz

タグ:食材

蒟蒻麺のいろいろ:その1

 これは夏の初めにやろうと思っていたのに、ブログがぜんぜん復活しなかったといういわく付きの記事です。ここで紹介するものは、季節商品かもしれないので、すでに販売が終わってるかもしれませんけど、記録のために書いておきます。

五光食品の蒟蒻麺

 ツイートもしましたが、ある日買い物してたら「蒟蒻麺」というものをみつけました。シラタキではなくて、本当にうどんみたいにしてある蒟蒻(こんにゃく)です。メーカーは足立区の五光食品で、葛飾区から見るとめちゃくちゃご近所さんの製品でした。
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 以下は自分のツイート。

蒟蒻麺というものをみつけた。1袋100円くらい。さっと洗うだけで麺つゆかけたらツルッと食べられる。白いのは豆乳が入ってるからだそうです。 pic.twitter.com/mDst7mKqRQ posted at 11:31:10

水をきった蒟蒻麺。見た目は完全にうどん。蒟蒻なので袋から出した直後はアンモニアのような蒟蒻臭がありますが、ざっと水洗いすると臭いは気にならなくなります。 pic.twitter.com/YDf4KbOVkD posted at 11:34:14

洗って水をきった蒟蒻麺に、茹でて絞ったモヤシ、ピクルスの千切り、白すり胡麻をのせて、麺つゆをかけました。これはほんとうにサッパリ。喉ごしのいいうどんそのものです。かなりおすすめ! pic.twitter.com/j5N06c3A6Y posted at 11:36:16

 これはかなり気に入って何度も買いました。蒟蒻というと、プルンプルンしたものを想像するでしょうが、もっとしなやかっていうか、ツルンとしてるんです。これを言葉で表現するのは難しい。

 ただ、どうしたって蒟蒻ですから、小麦粉のうどんとは味のからみかたが少し違うので、普通の麺つゆよりも、ちょっとコマ油をたらしたりしたほうが美味しいような気がしました。

 あと、付け合わせの野菜は必須ですね。キムチとかピクルスとか、そういうものをたっぷりトッピングして食べるとよかったです。そういう意味では冷麺と同じような食べ方をするのが良かったですが、食感は冷麺より稲庭うどんに似てると思います。

 そうそう、試しに加熱してみたことがあるんですが、これはダメでした。加熱するとツルッとした食感がなくなり、ぼそぼそしちゃうんです。不思議ー。


ヨコオ:月のうさぎ稲庭うどん風こんにゃく

 この夏は蒟蒻で作ったうどんが流行してたみたいで、こんなのも見つけました。ヨコオという、これは群馬県の蒟蒻メーカーみたいですね。五光食品の蒟蒻麺を「稲庭みたい」と書きましたが、ヨコオのはずばり「稲庭うどん風」って書いてある。
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 五光食品の蒟蒻麺は豆乳入りですが、ヨコオのには、特にそういうものは入っていないようです。この白さはどこから来るんでしょうね。

 写真は省略しますが、見た目も食感も、五光のに近くて、キムチや野菜をたっぷりのっけて食べたら美味しかったです。値段はこれまた100円前後。五光のより量はちょっぴりだけ少なめで、かわりに麺つゆがついてました。

紀文:糖質0g麺

 まだまだあります、蒟蒻で作った麺。はんぺんで有名な紀文の製品です。
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 「こんにゃくとおからで作った麺です」だそうです。五光やヨコオのより麺が細めでした。残念ながら食感がぼそぼそしてて、個人的にはビミョーでしたね。ひょっとすると加熱すると違うかもしれないんですけど、その後買ってないので試してません。値段は記録してないんですが、120円くらいだったような気がします。


 次の記事も蒟蒻の麺です。

タグ:食材

ホンビノスガイってなんだろう

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▲ホンビノスガイ(千葉県産)

 スーパーでこんなのみつけました。ボンビノスガイ?なんすかねそれ。ぱっと見はハマグリみたいなのにすごく安い。

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▲ホンビノスガイ

 こうして見ると、ハマグリというよりは巨大なアサリっぽいような気も。ちゃんとしたハマグリはもっときれいな扇型をしてるじゃない?じゃあアサリなのかっていうと、それもなんか違うよね。やけに大きいし。

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▲ホンビノスガイの酒蒸し

レシピ:フライパンに油をひいて、生姜・赤トウガラシのみじん切りをさっと炒めて香りをたてたら、洗って水気をふいたホンビノスガイを投入して、酒を加えて、蓋をして加熱。貝の殻が開いたら完成。

 へえ、これ意外に美味しいです。うま味も強いし。でもホンビノスとか聞いたことないのに千葉県産とか、なんなんだろう。


 と、ここで貝類図鑑を開いてみる。うちにあるのは40年近く前の古い図鑑なので出てるかなあ…と思ったら、「ビノスガイ」ならあった。東北以北の寒い海にすむマルスダレガイ科の貝で、何やら面白い生態が書いてあったけど、探しているのは「ホンビノスガイ」なので、ややこしくなるので書くのはやめとく。

 図鑑に出てないので検索してみると…ほー、なんと。ホンビノスガイは米国原産の貝で、1990年代中頃から東京湾で見られるようになった、わりと新しい外来種の貝だそうですよ。へーへー。

 で、今までも食用にされていたんだけど、白ハマグリとか大アサリとか代用品みたいに扱われて、ホンビノスだなんて正式な名前では呼ばれてなかったみたい。食品偽装が問題になったりしたので、だんだん正式和名で流通するようになったとか。

 「ホンビノス」という言葉の由来は、ビノスガイやホンビノスガイが、昔は Venus属に分類されていたので、東北より北にもともといた貝に Venus→ビーナス→美之主(びのす)と和名をつけて、そのあとにアメリカからやってきた貝を本美之主(ほんびのす)にしたらしいです。

◎ウィキペディア「ホンビノスガイ」
http://ja.wikipedia.org/wiki/%E3%83%9B%E3%83%B3%E3%83%93%E3%83%8E%E3%82%B9%E3%82%AC%E3%82%A4
◎市場魚介類図鑑「ホンビノスガイ」
http://www.zukan-bouz.com/nimaigai/heterodonta/marusudaregai/honbinosu.html

 ハマグリやアサリとは、同科・別属だそうです。めちゃくちゃ遠くはないけど同じではない別の生き物ってところでしょうか(猫とライオンの違いみたいな)。

タグ:食材

昨夜はアフガニスタンでボラニーを食べたぞー!

 世の中どんなに不況でお金なくたって、調理力さえあれば台所にいながらにして世界旅行だってできちゃう、かもしれない?!

 ブログが長期お休みだったので久しぶりのこの企画、今回はアフガニスタンです。

 なんで突然アフガンかっていうと、twitterで駐日アフガニスタン大使の公式アカウントさんが、ボラニー作りを実況ツイートしてたのに胃袋を刺激されちゃったというわけです。

◎駐日アフガニスタン大使さんの、ボラニーの作り方
https://twitter.com/AfgEmbTokyo/status/503104649994313728
 このツイートから、順に20ツイートくらい(もっとかな)写真付きで続いてます。手づくり感満点の実況に、食欲だけでなくアフガニスタンへの憧憬もそそられちゃう!

ボラニー

 そもそもボラニーというのは何かっていうと、ひき肉の具を、小麦粉で作った皮でつつんで、揚げて(もしくは焼いて)、ヨーグルトベースのソースをつけて食べるもの、らしいです。

 材料はかなり自由らしいですが、アフガニスタンはイスラム教の国なので、本格を目指すなら肉は牛肉か羊肉で、調味料はアルコールを含まないものを選んでください。

【材料】

◎チャツネ(ソース)
  ヨーグルト
  酢
  青唐辛子(シシトウで代用してもよい)
  コリアンダーの葉
  ニンニク

# コリアンダー=シャンツァイ(香菜)。生の葉がない場合はスパイスコーナーで売られている乾燥品でも良いそうです。
# コリアンダーが苦手な人は入れなくてもいいんじゃないですかね。入れたほうがエスニックになりますけど。

◎具
  牛ひき肉(豚はダメ)
  タマネギ
  ネギ(長ネギでも万能ネギでも可)
  ニンニク
  コリアンダーの葉
  揚げ油(サラダ油かオリーブ油)
  塩

◎皮
  薄力粉
  ベーキングパウダー
  塩
  水  

# 大使さんのツイートには、正確な分量は書かれてないので、目分量で適当にやりました。
# 分量で問題になるのは皮だと思うのですが、耳たぶの硬さになるのは、体積比で粉1に対して水が1/3〜1/4の間だと思います。「borani afghanistan」とかで検索すれば、英語のレシピがヒットします。水を減らして油を加えたり、ベーキングパウダーでなくドライイーストにするなど、バリエーションは様々です。

【作り方】

◎チャツネを作る
1. 青唐辛子は種を抜いてみじん切り
2. コリアンダーの葉もみじん切り
3. ニンニクはすり下ろす
4. 1〜3をヨーグルトに混ぜる

◎具を作る
1. ひき肉を炒める。にじみ出た脂は捨てる。
2. タマネギはみじん切り
3. ネギは小口切り
4. ニンニクもみじん切り(すり下ろしてもいいと思う)
5. コリアンダーの葉もみじん切り
6. 1〜6を混ぜて塩で味付け

◎皮を作る
1. 粉、ベーキングパウダー、塩をよく混ぜておく
2. 1に水を少しずつ加えてこねる
3. 平らにのばしてお茶わんかなにかで丸く型抜きする

◎揚げる
1. 皮に具をつつみ、半分に折って、まわりを密着させて閉じる。
2. 1を揚げる

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 できあがったものは大きめの揚げ餃子でしたが、具の味付けが中華とは全然ちがうし、ヨーグルトソースをつけて食べるのも新鮮な驚き。

 皮を作るのが難しい場合は市販の春巻きの皮を利用するといいかもしれませんが、それだと薄いのでボリューム感が出ないかもしれません。

食欲を満たしたあとにアフガニスタン文化にもかじりついてみる

 今回興味深かったのは、駐日大使さんが「イスラムはお酒を飲まないので普通のビネガーを使う」と言ってる点でしょうか。
https://twitter.com/AfgEmbTokyo/status/503125512370135040
 そういえばワインビネガーなどお酒から作るわけだし、こういうのもイスラム教の教えに反するんですね。普通のビネガーって具体的に日本の何酢にあたるんだろ。

 あと、ヨーグルトソースをチャツネだと言ってる点も面白いです。インドの言葉だと思ってましたがアフガニスタンでも使うのでしょうか。
http://ja.wikipedia.org/wiki/%E3%83%81%E3%83%A3%E3%83%84%E3%83%8D
 ウィキペディア情報だとダリー語(アフガニスタンで使われている言葉のひとつ)にもあるようです。

タグ:民族料理

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myTaste Eメール (08/27 06:46) 編集・削除

はじめまして。

myTasteと言うレシピ専用の検索エンジンのサイト管理者です!

素敵なレシピを拝見させていただきました。

よろしければ mytaste.jp/top-food-blog に参加してみて下さい!

すでに有名なブロガーさんの方々に多く参加して頂いています。

よろしくお願いします★

gabotyan

珍獣ららむ〜 (08/27 09:25) 編集・削除

こんにちは。
myTaste 早速見に行きました。
なかなかいい感じですね。
あくまで検索エンジンで、各自がやってるブログからレシピを採集してるところがいい。
クッキーを拒否しているときに、きちんと理由を説明した上で受け入れを同意するか聞くシステムとか、かなり好みです。
これで検索オプションに言語の設定かなんかあったら素敵ですね。
tom yam kung とかで検索しても日本語のブログしかヒットしないのはもったいない。
せっかく運営会社がヨーロッパで利用者が海外に大勢いるなら、海外のサイトも見たいです。
(ご意見の送信フォームにも書いておきます)

しかし、うちレシピサイトじゃないんですよねえ。
普段は虫の写真とか平気で貼るようなブログで、レシピはごくごく一部でしかないんだけど大丈夫なのかしら。

とりあえず登録はしてみます(笑)
gabotyan