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はやぶさのカプセル

 長野の話はまだまだあるのですが、とりあえず今日の出来事を。

 丸の内オアゾ内のJAXA i(JAXA の情報センター)で、はやぶさのカプセルが公開されています。見学無料。

 7年前、小惑星イトカワに向けて出発した探査機はやぶさは、途中で制御不能になったりしながら、なんとか地球に帰ってきました。

 今回公開されたのは、イトカワのサンプルが入っているかもしれないカプセルです。先に相模原で公開された時にはものすごい行列だったそうですが、今日行った感じだと大したことはなくて15~20分待ちくらいでしたね。

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 JAXA i 常設展示エリアの下にあるイベントスペースみたいなところが会場でした(OO広場-オオ広場-というらしいです。ゲルニカのレプリカが飾られているところ)。

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 毎度写りが悪くてすんません。写してる途中で横から話しかけられたら集中力切れました(いいわけ)。いちおうこんな整理券を配ってるんですが、今日は整理券をもらうそばから並んで先に進む感じでした。見学者が殺到したら「○時になったら来てください」って言われるんだと思います。

 相模原のニュースを聞いていたので、ものすごく混んでるのかなと思ったのに、わりとあっさりさんで拍子抜けです。

 会場は撮影禁止だったので絵はありませんが、ぶっちゃけあまり面白いものではなかったです。展示物は小さくて、洗面器を重ねたみたいな大きさ。大気圏突入で焦げたりした背面ヒートシールドなんかは16日までで展示が終わってて、今あるのは地味ーな感じの物体でした。

 なんでも、生々しくないのが「すごい」らしいんです。全体が真っ黒焦げになりそうなのに、実際はきれいなまま落ちてくるっていう現実を知るべきなんだそうです。後で検索で知りました。参考>ここ

 そういう関係者の説明でも聞いたら感動するんでしょうが、現場ではなんの説明もなくて、近くにも寄れず遠くから眺めるだけ。少しでも立ち止まろうものなら「歩きながら見て下さい。立ち止まらないでください」って言われて押し出されて終了。後ろがつかえてるのでしょうがないですけど。

 まあ、そんな感じです。カプセルはあっさりでした。

 ついでだから常設展示も見てきました(こっちも入場無料)。いつもは人が少なくてマッタリしているのに、今日は大人も子供も入り交じってごった返していました。

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▲ロケットエンジンの一部、ほんもの。すごくカッコイイんですが、人が多すぎて全体が写るような写真が撮れない(笑)


 夏休みなのでイベントをやっているようです。人工衛星から写した東京の写真を見て指定された観光地がどこなのか当てるクイズに参加してみました(ノーヒントで答えるのは意外とむずかしい!)。参加賞で衛星写真のジグソーパズルを貰いました。

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 なお、カプセルの展示は明日19日までらしいです。昼間ならばそれほど気張らずに見られると思います。オアゾの次は展示の予定がなさそうなのでしばらく見られませんよ(そのうちどっかの博物館で常設展示されそうな予感はしますけどね)。


http://www.isas.jaxa.jp/j/topics/event/2010/0730_capsule.shtml

7月30日(金)~31日(土)・・・相模原市立博物館 ※終了しました。
8月2日(月)~6日(金)・・・筑波宇宙センター ※終了しました。
8月15日(日)~19日(木)・・・丸の内オアゾ1階「○○(おお)広場」※詳細はこちら

[追記]お台場や宮城県でも展示!

http://www.itmedia.co.jp/news/articles/1008/19/news078.html

「はやぶさ」が地球に持ち帰ったカプセルが、東京・お台場の日本科学未来館と、宮城県のJAXA角田宇宙センターでも展示される。
2010年08月19日 19時13分 更新

 宇宙航空研究開発機構(JAXA)は8月19日、小惑星探査機「はやぶさ」が地球に持ち帰ったカプセルを、8月26日~30日に日本科学未来館(東京・お台場)で、9月11日~12日にJAXA角田宇宙センター(宮城県角田市)で展示すると発表した。

(中略)

 はやぶさのカプセルは相模原市立博物館(神奈川県)を皮切りに、JAXA筑波宇宙センター(茨城県つくば市)、「丸の内オアゾ」(東京・丸の内)で公開。合計10万人近くが来場している。文部科学省が、全国の博物館などで一般公開させる方針を示していた。

 ということで、全国を順々に回るみたいですね。

http://www.jaxa.jp/press/2010/08/20100819_hayabusa_j.html
 こちらによれば、オアゾには来なかったパラシュートがミーサイ(科学未来館:お台場)には展示されるようです。

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Sari (08/18 23:59) 編集・削除

カプセルだかシールドだか忘れましたが、
作った町工場のオジサン、TVで見ましたが嬉しそうでした^^

珍獣ららむ~ (08/19 06:01) 編集・削除

そりゃ嬉しいですよねー。
自分が作った道具が宇宙へ行って帰ってくるんですから。
昔、川崎のなんとかいう工場で働いている人が「オジサンはスペースシャトルの耐熱タイルを作っているんだよ」って自慢げに話してくれたのを思い出します。
誇らしく思う気持ち、すごくわかります!

ゼロ磁場って何さ?~分杭峠

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 ちまたで話題の分杭峠ってところに行ってきました。なんでも地磁気すら打ち消すような強力なパワーの出ている場所だそうで、ゼロ磁場と呼ばれています。ウィキペディアによれば、中国の気功師・張志祥が発見した気場だとも。

 写真が沢山あるのでページを分けます。「続きを読む」をクリックしてください。

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ぱる子 URL (08/19 00:02) 編集・削除

「ぶんくいとうげ」と読むのですね。全然聞いたこと
ありませんでした。コンパスの怪現象といい、天然
美肌水といい、さらに「気どら」…面白すぎます。
なんというか健全な怪しさがいいですね。シャトルバス
を運行するほどの人出とは、皆さん何が一番の目当てで
集まってるんでしょうか。

珍獣ららむ~ (08/19 06:31) 編集・削除

 みんなパワースポットだということを知ってて来るみたいですよ。テレビやなんかで紹介されたのが効いてるんだと思います。

 神がいるとか霊が見えるとかだと完全にオカルトなので馬鹿にして信じない人のほうが多いですが、巨大な断層のせいでパワーが出てるとかいわれると、半信半疑ながらも受け入れやすいんじゃないのかな。仮になんの効果もなくたって、素敵な山を満喫して帰ってくればいいんだから無駄にはなりませんしねー。

 実際コンパスが指先について回る現象は不思議なんですよ。いろんなタイミングで回してみようとするんですが、東京では再現しないんです。峠ではなんの苦もなく回せたんですけどねー。

 みなさんも、ここを読んで興味を持ったら、分杭峠でコンパスをまわしてみてください。コンパスの底を指先でなぞったら回りました。回ったら「珍獣って人がブログで書いてたとおりだ!」とかわざとらしく言いふらしていいですよ(笑)

ちょっと長野方面へ行ってきます

分杭峠ってところを見てきます。レポートは例によってはてなハイクで。

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珍獣ららむ~ (08/14 14:37) 編集・削除

 すでに帰宅しているのですが、東京は蒸し暑くて死んでいます。伊那は過ごしやすいところでした。暑いことは暑いんですが、標高が高いので空気が乾いていますね。

 いろいろ話題があるのでぼちぼちブログを更新します。

原色日本蛾類幼虫図鑑

http://www.fukkan.com/fk/VoteDetail?no=13967
復刊ドットコムでは販売が開始されているようです。
しかし、まだ通販サイトには並んでいないようなのでヤキモキしています。
これを買うために楽天ポイントを温存しているというのに!
さきほど楽天ブックスには「いつ売り出されますか」と問い合わせをかけてみました。

はやくほしいよー。

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珍獣ららむ~ (08/10 10:51) 編集・削除

楽天ブックスから回答がありました。
現時点では発売時期が未定だそうです。
くー、なんという焦らしプレイ。
もう一度復刊ドットコムをつついてみるべきなのだろうか。

一円 (08/11 23:39) 編集・削除

 ちょっと調べてみたんですが、これは現時点では取り次ぎに出てませんよね? 取次ぎは日販しか見ていませんが、東販とも取引があるのは確実な大手書店でも全くデータが出ません。紀伊国屋もアマゾンも該当なし。
 復刊.での先行販売を1ヵ月くらいやったところで、在庫があれば取次ぎに出すのかもしれません。200部刷っていれば、取次ぎに回る可能性は高いでしょう。
 その辺を復刊.にきちんと確認しておく方が良いと思います。もしこれで入手し損なうと、また10年以上待たないといけなくなりそうです。

珍獣ららむ~ (08/12 23:31) 編集・削除

ありがとうございます。
わたしも「もし復刊ドットコムで売り切れたらどうしよう??」と不安になりはじめたところです。
やはりもう一度問い合わせたほうがいいですね。
明日にでも聞いてみます!

最近見たDVDメモ

銀河ヒッチハイク・ガイド


 B級感ただよう子供向け映画。「宇宙ヒッチハイク・ガイド」というタイトルだが、ヒッチハイクしているのは最初だけ。そういうタイトルの本があって、宇宙人の紹介だの、宇宙での常識だのを、その本からの引用のようにして紹介しているだけ。

 宇宙人によって地球が突然破壊されてしまうが、主人公はともだちに宇宙人がいたので救われる。宇宙なんとかの大統領が勝手に持ち出した船に拾われて、大統領誘誘拐の嫌疑をかけられたりなんかして、結局は「地球のスペア」を起動させて世界をもとにもどす。

 宇宙人がCGでなく着ぐるみなのがいい味出している。CGも使われているが、使いどころがうまいと思う。あまり難しいことを考えずに見れば、そこそこ楽しい。

大陸横断超特急


 大陸横断超特急の中で殺人事件が起こる。主人公は列車から放り出された死体を窓から見てしまうが、そのことがきっかけで自分も列車から放り出されてしまう。列車の中にいる彼女を救うために、自動車や小型飛行機を使って次の停車駅にさきまわりして乗り込んで、また放り出されて……の繰り返し。

 パニック映画なんだとは思うけれど、コメディ色が強く、かなりB級。それなりに面白い。出てくる人たちが四六時中エロい大人の会話をしている。

三十四丁目の奇跡(オリジナル)


 1947年の米国映画。

 有名デパートのクリスマスパレード。サンタ役の役者が酔っぱらって使い物にならなくなる。通りがかりの老人を雇ってみると、非常に立派なサンタぶりで、そのままデパートに雇われた。

 彼はデパートで子供たちの挨拶をうけ、何がほしいかひとつひとつ聞いてやる。それがデパートのどこにあるか教えて売り込むのが彼の役目だが、彼はデパートにないものを、他店のどこにあると正確に言い当ててすすめてしまう。それが話題になってデパートは業績をあげる。

 しかし、あとになって彼がおかしな妄想にとりつかれていることが判明する。老人ホーム住まいの彼は自分のことを本物のクリス・クリングル(つまりサンタクロース本人)だと思いこんでいるのだ。

 妄想のせいで精神病院に収容されたクリス・クリングルを救うために、敏腕弁護士のゲーリーは、彼がほんもののサンタクロースであることを法廷で証明する。


 この映画は94年にリメイクされているが、そっちはクリスが本当に本物のサンタクロースであることを匂わせていたような気がする(うろおぼえ)。今回見たオリジナル版はクリスがただの妄想癖でしかなく、それでも愛すべき人物であるから信じようと結んでいる。いい話だけど意外と夢がない。94年のも見直したら案外こんななのかもしれない。あとで見る。


新幹線大爆破



 東映のパニック映画。スピードを落とすと爆発する装置を新幹線にしかけられてしまう。ウィキペディアによれば映画公開時にはあまり話題にならなかったそうだが、30年ほど前にテレビで盛んに放映されており、手に汗握って見た記憶がある。152分の長編で、テレビではかなりカットされていたようだ。犯人側の描写が意外と長く、ノーカット版で見るとやや冗長に感じる。が、やっぱり面白い。国産パニック映画としては最高のレベルじゃないかと思う。

 ウィキペディアによれば英語版とフランス語版が作られて欧米でも公開されたらしい。上記画像リンクは左が日本語版のDVDで、右は英語版のノベライズ(小説化)を逆輸入したもの。

クライマーズ・ハイ


 御巣鷹山に落ちた日航機の事件をめぐる地元新聞記者のドラマ。原作者が上毛新聞社時代に経験したことを元に書かれているらしいが、ノンフィクションではなく、あくまで経験をもとにしたフィクションということになっている。

 新聞社内の争いなどが焦点になっており、墜落事故そのものについてはあまり語られていない。ドキュメンタリーフィルムを繋いだような構成になっており、役者たちも普通の人がしゃべるようなく口調で台詞を言うので聞き取りにくい。新聞記者・編集者の目でのみ事故を語るので感情移入しにくく、熱演のわりに退屈。

 後半ずっと「墜落の原因は圧力隔壁の破壊」をスクープすることにこだわっているが、見ているこっち側としては「そんなの他社より早く報じたところでなんの意味がある?」と首をひねってしまう。見てる人完全においてけぼり的な話。映画としてはあまり話題にならなかったのはそのあたりが原因か?

http://e97h0017.blog.so-net.ne.jp/2009-08-27
 こちらの記事を読んだら観客おいてけぼりの理由がわかったような気がします。先行して作られたNHKのドラマとやらを見てみたいし、チャンスがあったら原作小説も読もうかと思います。映画はわりとどうでもいいですね。

 いちおう追記すると、上記サイトの方が「ただの話題作り」と評している事故現場の再現は、そこだけ切り抜いて見ると非常によく出来ていました。まるで当時のほんものの記録映像かと思うほど。しかし、それだけです。本編にはあまり関係のないシーンです。