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も、森繁おそるべしっ!!!

 テレビを見ていたら、加藤登紀子が森繁久弥の話をしてた。『知床旅情』を歌った時、森繁が「君は歌が下手だが心がある。一カ所間違えてるけど、いいんだ、ボクも間違えて歌っているから」と言ったっていうのよ。

 その、間違いというのがメロディーが違ってるとかじゃなく、歌詞なんだけど、「忘れちゃいやだよ、きまぐれカラスさん、わたしを泣かすな白いカモメよ」の部分が、正しくは「白いカモメ」なんですって!!!

 やーん、もう、ずーーーーーーっと、カモメに泣かされるんだと思ってた。たしかに、最初はカラスさんに呼びかけているのに、直後にカモメに呼びかけるのはなぜなんだろうとは思ってたけど、まさか「白いカモメであるわたしを泣かせないでおくれ」という意味だったなんて……も、もりしげ……orz


タグ:音楽

闇からの谺を読み終えて、新しいのを借りてきた

 申相玉の『闇からの谺』を読み終えた。いや、もう、なんていうか、面白すぎてやめられない。拉致されて、脱走を試みて、投獄されて、服従したふりをしながら脱出計画を練って、オーストリアでアメリカ大使館に飛び込むという、ほとんど映画のストーリーのよう。きっと北では捏造だとか言ってるんだろうな。どこまでホントだよって思うくらい面白い(たぶん、ほとんど本当だと思うけど)。

 拉致されてから、映画を作らせてもらえるようになるまで五年の月日がかかっているんだけれど、その間に(投獄されたりしながら)必死で取り入る方法を考えていて、しかも取り入り方がうわべじゃないところがすごい。

 申監督も、先に拉致されていた女優の崔銀姫も韓国人だから、民族的に北の人たちと根っこが同じっていうのは当然あるんでしょうけど、それ以上に映画を作ることに対して並大抵ではない情熱があって、本気で北の映画業界をどうにかしようと若手の育成に励んでいたりする。そうすることで、映画好きの金正日に、北朝鮮がかかえている社会主義国の矛盾を訴えようとしている。

 その心意気は、ある程度まで金正日に通じた様子で、北を宣伝するという名目は常についてまわるものの、かなり希望通りに外国へ行き、大規模なロケまでしていたみたい。

 先日『プルガサリ』を見て、紫禁城とおぼしき大きな建物が出てくるので「北朝鮮にこんな歴史的建造物なんかあったっけ?」と首をひねっていたのだけれど、みたい、じゃなくて本当に紫禁城を使ってたらしい。

 このままこの人が北で仕事を続けたら、あるいはもっと開けた国になってたのかも、なんてことまで妄想してしまうんだけれど、そうなったらなったで、申監督に許された権力がウザくなって、気まぐれに「同志の働きは立派だったので引退して老後を楽しまれるといい」とかいって、いきなり田舎に幽閉されたりしそうな気もするんですが(笑)

 そんなこんなで、とにかく面白かった(絶版じゃなかったら買ってしまいそうw)。


 『闇からの谺』を図書館に返すついでに今度はこんなのを借りました。
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北朝鮮「楽園」の残骸
2003年初版(購入可能)

 1999〜2003年、NGOのスタッフとして北に入り、病院などを修理する活動をした東ドイツ出身の青年が書いた本。カラー写真多数。図書館から帰る道々、バスの中でほとんど読んでしまった。

 金賢姫や申相玉の本は二十年くらい前の本なので内容が古いんだけれど、この本はこれまで読んだものの中では一番内容が新しく、いかに北朝鮮とはいえ、そうとう変化があったんじゃないか……と思うと、想像以上に変わってないところがすごい!

 ただ、テレビの普及率が格段に上がったようだ。金賢姫が韓国に連れてこられて、どんな田舎の農家へ行ってもテレビや冷蔵庫があることに驚くのだが、それを知ってか知らずか(たぶん知ってて意識して)、北では必死になって国民にテレビを配ったらしい。初任給をテレビの現物支給で払うなどしたと、この本に書いてある。もちろんテレビでやってるのはプロパガンダ番組ばっかり。

 著者は東ドイツ人なので、自分もかつては社会主義国で、さまざまな思想教育をうけながら暮らしていたのに、その目からみても驚きの連続だったようだ。この本もけっこう面白かった。っていうか、不謹慎で申し訳ないんだけど、北朝鮮、面白すぎ。



金正日の料理人〜間近で見た権力者の素顔
2003年初版(購入可能)

 1982〜2001年にかけて、北で料理人として金正日に仕えた日本人の手記。

 申相玉の『闇からの谺』に、1983年ごろ平壌の安山閣というレストランに日本人の料理人がいたという記述があるが、この本の著者である藤本健二氏のことだろうか?(この本には申相玉との接触については記載がない)

 安山閣のバーには藤本氏より前に日本人のマスターとママ、二人のホステスがおり、他にタイ人のホステスが七人いた。タイ人ホステスは日本で仕事があると言われ、来てみたら北朝鮮だったという。売春をさせられる予定だったが、安山閣に従業員を紹介していた日朝貿易商社が売春を斡旋するような店に従業員を紹介できないと言ったので、それは取りやめになったとある。

 藤本氏は拉致ではなく、自ら進んで北に渡っている。最初は一年の契約で、二度目は三年契約で。金正日の宴会に何度も呼ばれて寿司を握った。一時帰国中に酔って北でのことを話したら、それを盗聴されており、始末書を書かされた。それで五年は帰らないと約束させられた。

 それがきっかけで金正日とさらに親しくなり、本格的に将軍様おつきの料理人になる。十年間契約で。日本の妻と離婚し、北で喜び組の娘と結婚する。八部屋もある立派なマンションで暮らすことに。

 良い暮らしをしているとはいえ、監視されていることには違いない。海外に仕入れに行く時も常に監視されている。ところが拉致されたわけではないので、最初のうち、本人はほとんど気にしていない様子なのが面白い(暴力的な罰を受けなかったせいもあるだろうが)。

 どちらかというと、日本への買い付けに同行した北の指導員が、入国審査にひっかかって、そのせいで藤本氏までもが警察につかまり、北へはもどらないと誓約させられるところが恐い。正直言うと、日本にはそういう面はないものだと思っていた。その後、氏は日本の警察にがっちり保護され、北の工作員に出会わぬよう、職を転々としている。

 ただ、それは保護を本人が願い出た形になっているようで、その後なぜか再び北朝鮮行きを決意し(工作員に強制されたわけではないらしい)、保護を取り下げて機上の人になる。簡単に出国できてしまうあたり、やっぱり日本だなと思った。

 しかし、その後の北での生活は、あまり楽しいものではなかったようだ。些細なことでスパイ容疑をかけられ、一年以上も軟禁生活を強いられ本格的に北の恐ろしさを感じたように見える。もっとも、申相玉の例などを見ると、この程度で済んだだけマシだと言える。

 再び金正日の料理人に復帰する。二度と帰れないと覚悟するが、高英姫夫人がとりなしてくれたおかげで帰国する。夫人の顔をたてて一度は北にもどり、仕入れを理由に日本へ帰国。それ以来、北とは縁を切る。




 というわけで、二冊読了。どちらも写真資料が豊富で軽く読める(内容は重いが)。藤本氏の本は他に何冊かあるようなので図書館で取り寄せをかけているところ。

 北で生活した外国人の手記を読んでいると、東方見聞録でも読んでいる気分になる。金正日がフビライ・ハンで、拉致(?)された外国人はマルコ・ポーロだ。すすんで服従すれば厚くもてなされるが、帰国を願い出ても自由にはならない。手元におきたいだけで、無理強いしている感覚は金正日にはないのかもしれない。命からがら逃げ出した人たちが証言する北での暮らしは作り話のようにおかしなことばかり。

 マルコ・ポーロと違うのは、今が二十一世紀だっていうこと!

タグ:北朝鮮

今日は暖かいっていうより暑かったー

ミドリガメ(ミシシッピーアカミミガメ)

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▲ミドリガメのなれの果て
 どこって書くと捨てる馬鹿がいるので書かないけど、こんなんなってた。これ自体はほほえましいんだけど、こんなんなるまで捨てたのはどこの馬鹿だよ(怒)

おやつ:いがまんじゅう

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▲羽生市の郷土料理、いがまんじゅう
 普通の饅頭にお赤飯の衣を着せたまんじゅう。

 たぶん、いきなり団子みたいなのを狙ってるんだと思う。残念ながらそこまでのインパクトを感じなかったんだけど、ひょっとしてごま塩をふると美味しいかもしれない。今度みかけたらやってみる。

http://www.city.hanyu.lg.jp/kurashi/madoguchi/shokou/bandana/index.html
いがまんちゃんという、ゆるキャラまでいるんだね、これがまた。

逃げ水

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 近づくと消えてしまう蜃気楼。7日撮影。

今日も満開(大場川)

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▲7日お昼頃撮影。少なくとも明日はまだお花見OKですよ。

タグ:おやつ

鋸山〜黄金井戸〜マザー牧場(4日)

ロープウェイに乗っても楽じゃない鋸山

 先週末に千葉の鋸山へ行った。房総は東京よりちょっと早めに桜が満開になったらしく、もうあちこちで散り始めてた。

 前に鋸山に登った時は、大仏側から階段で登ったんだけれど、今回はロープウェイに乗ってみた。片道500円、往復で買えば900円也。鋸山ロープウェー株式会社ってところがやってるみたいだけれど、切符に「けいせいでんてつ」って書いてあった。

 ロープウェイに乗ったら楽ちんだろうと勝手に思いこんでたらそんなことはぜーんぜんなくて、百尺観音という磨崖仏と地獄覗きという絶壁のところまでは比較的楽に行けるんだけど、大仏を見ようとすると階段を下りてまた登ってこなきゃならないので、あんまり楽じゃないっぽいです。うえー、インチキだー。

◎鋸山(日本寺) 地図あり
http://www.town.kyonan.chiba.jp/nokogiriyama/nokogiriyama.htm

 毎度思うんだけど、いつか裏登山道っていうのを通ってみたいんです。ものすごい斜面にひどくすり減った石段がある古い参道なんです。

 今回は上から攻めてみようと思い、途中まで降りかけたら、想像以上に石段がすり減って斜めになっているし、角度も旧でとても無理でした。かつては手すりがついていたようなんですが、今は地面からぼっきり折れてなくなっているし。

 上りだったら(体力さえあれば)這ってでも上れそうだけれど、下りは不可能に近いものを感じます。下から徒歩で上ってきた学生さんたちも、下りは無理だと判断したのかロープウェイの料金を計算してました(100円足りないって困ってた)。

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▲百尺観音(向き変えるのめんどくさいー):石切場に掘られた巨大な観音像。ほんとうに百尺、三十メートルあるそうです。

漁師料理って何さ、みたいな

 海の方へ行くと、漁師料理とかいってかき揚げ丼とか海鮮丼とかが出てくるんだけど、なんかピンとこないのよね。美味しいけど、それなら東京でフツーに食べられるわよ的な何かを感じてしまう。

 鋸山の帰りに「かなや」というドライブインに立ち寄ったら、やっぱりそんな感じ。じゃあ漁師料理に何を求めてるのかって言われると、自分でもよくわかんない。

 メニューを見てたら、各種魚のあら煮が630円からだったので、カンパチのあら煮とご飯と、かじめ(海草の一種)の味噌汁を頼んでみた。千円ちょっとだったと思う。煮魚は二十分くらいかかるけどいいかって聞かれた。いいよ、待つよ。

 出てきたものを見てびっくり。カンパチのアラが二、三人分ありそう。美味しいところはお刺身にして、別のテーブルのお客さんのところへ行ったんでしょう。残った頭や中骨が大胆に似てある。おお、なんかイイよ。かなりテンションあがった。見た目が豪華なものより、こんな普通のものが美味しいんだよねー。

◎かなや
http://www.hanto-kanaya.com/
 温泉もあるらしい。足湯なら無料で入れる。建物の裏にごく小さな砂浜がある。

今年もヒカリモはちゃんと発生していた

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◎詳細こっち(珍獣様の博物誌)
http://www.chinjuh.mydns.jp/hakubutu/plantoj/hikar01.htm


大きな地図で見る
JR竹岡駅の近く。車だと館山自動車道の富津竹岡の近くです。

マザー牧場

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 ついでにマザー牧場ってところへ寄ってみたんだけれど、天気が悪くてぜーんぜんダメですよ。いきなり雨に降られて終了。いちおう観覧車には乗った。

 山の上に立ってるので標高はあると思うんだけど、観覧車そのものはちっちゃいです。晴れてれば富士山や天城山が見えるそうですが、曇ってたのでなーんも見えんかった。

タグ:観覧車 観覧車

コメント一覧

まきしむ (04/28 17:56) 編集・削除

静岡県から鋸山~マザー牧場へ
観光したいのですが
一日で回れますか?

珍獣ららむ〜 (04/29 11:38) 編集・削除

無理です。
どっちらか片方だけで検討したほうがいいでしょう。

葛飾周辺サクラの名所インデックス

 2009年に紹介したお花見ポイントの一覧です。単なる並木道でお弁当を広げたりできない場所もあります。散歩コースだと思ってください。宴会なら(この中では)水元公園がよいです。
・2009年は見頃が4月5日ごろから。7日現在まだ満開です。
・2010年、4月8日現在散り始め、まだ見頃。

[葛飾区:西水元]大場川沿い

http://www.chinjuh.mydns.jp/cgi-bin/blog_wdp/diary.cgi?no=616
http://www.chinjuh.mydns.jp/cgi-bin/blog_wdp/diary.cgi?no=644
ベンチ等なし、駐車場なし

[葛飾区:水元公園]閘門橋から江戸川土手まで

http://www.chinjuh.mydns.jp/cgi-bin/blog_wdp/diary.cgi?no=652
http://www.chinjuh.mydns.jp/cgi-bin/blog_wdp/diary.cgi?no=657
ベンチ等あり、宴会可、駐車場あり

[葛飾区:水元中央公園]清掃工場のまわり、ポニーもいる!

http://img.f.hatena.ne.jp/images/fotolife/c/chinjuh/20100408/20100408185742.jpg
宴会可、駐車場なし

[葛飾区:亀有]亀有駅の西、東部地域病院あたり

http://www.chinjuh.mydns.jp/cgi-bin/blog_wdp/diary.cgi?no=654
ベンチ等なし、ただの並木道、宴会不可

[葛飾区:白鳥]郷土と天文の博物館前の道(葛西用水)

http://www.chinjuh.mydns.jp/cgi-bin/blog_wdp/diary.cgi?no=646
ベンチ等あり、駐車場なし

[足立区:大谷田]郷土博物館前の道(葛西用水)

http://www.chinjuh.mydns.jp/cgi-bin/blog_wdp/diary.cgi?no=639
ベンチ等あり、沿道にガスト
駐車場はさがせばコインパークがある

[三郷市:寄巻、鎌倉、戸ヶ崎]小合溜の三郷側

http://www.chinjuh.mydns.jp/cgi-bin/blog_wdp/diary.cgi?no=653
住所で言えば三郷市だけどほとんど水元公園。
ベンチ等あり、駐車場なし

[三郷市:戸ヶ崎、栄]二郷半領用水

http://www.chinjuh.mydns.jp/cgi-bin/blog_wdp/diary.cgi?no=623
早咲きの桜、ソメイヨシノ、八重桜などが時期をずらして咲く
ベンチ等あり、駐車場なし

[三郷市:栄]三郷放水路

http://www.chinjuh.mydns.jp/cgi-bin/blog_wdp/diary.cgi?no=656
ベンチ等あり、駐車場なし

[三郷市:彦野あたり]ピアラシティの近く(二郷半領用水)

http://www.chinjuh.mydns.jp/cgi-bin/blog_wdp/diary.cgi?no=655
ベンチ等なし、ただの並木道、駐車場なし
近くのピアラシティまで行けば駐車場は無料だが、歩くとちょっと距離がある。







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