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春一番?

 春一番が吹くかもしれないって話だったけど、結局東京にも吹いたのかな。天気が悪くてぜんぜんそんな感じじゃないけど、確かに午後まだ明るいうちにゴウゴウ音をたてて風が吹いてたような気がする。

 今週くらいからオオイヌノフグリが咲き始めたし、油断してるとあっという間に春がくるね。

ママニムとマーマー

 『チャングムの誓い』で、尚宮(さんぐん)という女官の偉い人たちを、目下の女官たちが「ママニム」とか「マンマニム」って呼んでるんだけどさあ、あれってやっぱりお母様という意味で「媽媽様」なの? だとしたら女性にしか使わないと思うんだけど、たまに王様のことを「マーマー」と呼んでる場面があるのはなんだろう。王妃とかではなく、あきらかに王にむかって「マーマ、なんとかかんとか……」と呼びかけてる。あれはどんな意味で、どんな字を当てるんだろう??

 そういえば、皇太后にも「マーマー」と呼びかけてるみたいなんだけど、尚宮には「ママニム」で様づけなのに、もっと偉い皇太后はなぜ「マーマー」なの?


今日のおやつ、中国菓子

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▲同發菜館の豆沙蛋黄酥(塩卵入りこしあんパイ)

 先日買ってきた中国菓子。卵の黄身を塩漬けにしたのが入ってる。黄身は水分が抜けてるので「これが黄身?」って首をひねるような感じですが、ほのかな塩味がアンコの甘さを引き立てて美味しい。買わなかったけどカスタードクリーム版もあったよ。


 別の店のだけど、こんなのが通信販売で買えるようです。これは中身が白餡+塩卵。


アイヌ語は日本語とは断じて全く決して全然、似てないと思う!!

 場所になりうる名詞と、なりえない名詞があると前に書いたんだけど、動詞にもその手のややこしい決まりがあるらしい。

oma 〜に入っている、〜にある(他動詞)
an ある(自動詞)
p(pe) 〜するもの(直前の単語の語尾によって変化)

Cise or oma p. 家にあるもの
Cise or ta an pe. 家にあるもの

 「Cise 家」は物なので「家という場所(家・のところ)」は cise or となる。ここまではわかったよ。

 ところが、次に続く動詞によって、場所格助詞を使わなきゃいけない場合と、使ってはいけない場合があるらしい。

  • oma は場所を表すフレーズを目的語としてとる他動詞なので ta はいらない。→or oma p 〜のところにある物
  • an は自動詞なので ta を入れなきゃダメ。→or ta an pe 〜のところにある物

 わかるかこんなもん(T-T)

 他動詞は、動詞側に「〜に(ta)」の意味が含まれるから、直前に 格助詞の ta を必要としない、という理屈はわからないこともないよ。でも、これって、ホントに必死になって品詞を覚えないとダメという事だよねー。

 こうなってくると、シベリアなんかに住んでる北方民族がどんな言葉をしゃべってるのか気になる。アイヌ語と似てるのか、それともぜんぜん違うのか。

タグ:おやつ

コメント一覧

Goudeau (02/14 03:31) 編集・削除

怪しい情報をひとつ。鹿児島県立図書館で昔、戦前のオロチョン族(北東アジアのどこかのツングース系?民族)の調査報告書みたいなもんがあつて、ペラペラと見て居ましたところ、オロチョン語の歌が採録されてゐたのですが、その音が、例の戸来村伝説に登場する、あの「ナニャドヤラ」にクリソツだつた、やうな気がしたのですが、ハツキリとは覚えてをりません。あやふやな話ですみません。

珍獣ららむ〜 (02/14 07:53) 編集・削除

 うわ、それ面白いですよ。北の方から来た見慣れない人たちが残してった歌なのかー。ヘブライ語説も衝撃的だけど、もっと現実的でかえってドキドキしますねー。

 アイヌ語で読めないかと思ってウィキペディアに書いてある歌詞をしばらく眺めていたけどまるで似てないですね。似てたら誰かがとっくにアイヌ語説を唱えているでしょうけど……と思って外部リンクを見てたら、もうあるのか(笑)

 ウィキペディアに乗ってる梵語説というのも、正直どこが梵語に聞こえるのかと首をひねるばかりなんだけど、歌ってるうちに変形してる可能性もありますからねえ。

 八潮市の獅子舞に、演目の前に謎の歌を吟じる地方がありまして、発音通りに聞くとまったく日本語とは思えないんですが、もとはちゃんと意味の通じる和歌だっていうんですよね。あの変形っぷりはすごいですよ。あれならナンデモアリだろうって思う(笑)

Goudeau (02/14 16:38) 編集・削除

続報です。鹿児島県立図書館のオンライン検索で調べましたところ、私が見た本はまだあるやうです。

治安部参謀司調査課『満洲に於ける鄂倫春族の研究』1及び4(1939)

「鄂倫春」を読めるかどうかがミソですね。マア閲覧してみれば私の情報の真偽も判明する筈ですが、最近ちと忙しくて昼間は寝てゐるんですよ。

珍獣ららむ〜 (02/15 10:50) 編集・削除

 ありがとうございます。ちょっと探してみたら、その本は都立図書館にあるようなので、取り寄せをかけてみようかと思います。

 他館からの取り寄せもネット越しにできれば簡単なのになあ。

ある意味音痴

グリムズ

 数日前に、サイドメニューの下のほうにグリムズというブログパーツを貼りました。ブログに書いたことを肥料にして木が育つらしいです。たぶん内容に反応して違う木になるんだと思います。

 そういう地味な育てものが嫌いじゃないので貼ってみたんですが、どうもスッキリしません。

大人の樹へ成長すると、実際の森へ苗木を植樹します。「ブログエントリーでエコアクション」をキーワードに、みんなの樹が成長した分だけ、地球上に苗が増えていきます。

 これって一体どういう仕組みでどっからお金が出てそうなるんでしょうね。

最近やたらと焦ってる人が多い気がする

 昨日は友達の車で横浜へ行ったわけですが、高速の料金所で、おつりを財布に放り込んでる間に後ろからクラクションを鳴らされてしまう。隣で見てる限り、特にもたついてる感じじゃないんですけどねえ?

 何度もそんなことがあって、ある時など隣のレーンがあいてるのに(ETC専用とかじゃなくて)、わざわざ人の後ろにくっついて入って、ちょっとの間が我慢できないらしくてパンパン鳴らして……そうなると、焦ってるとかのレベルではなくて、この人は頭が悪いのか、あるいは何かの病で思考能力が壊れてしまっているのかと不安になってしまうのです。免許の書き換えの時に知能テストでもしたほうがよくなくないですか?

他人の思考能力の低さを論じている場合じゃないかも

 最近ほんとに年くったなと思う。とにかく言葉が出てこなくなった。「アレ、アレってなんだっけ。ほら、アブラナ科で葉の付け根が丸くなったところを、中国の漬け物にするやつ」みたいな感じなんですよ。答えはザーサイです。なぜかそれがアブラナ科であることとかは思い出せるんですが(笑)

なんだかんだとまだ続けているアイヌ語

 外国語は、半端に覚えると単にものを読むだけでなく書いてみようと思うんですが、知ってる単語が少なすぎて日記も書けない。まだまだ暗記しなきゃいけないようです。記憶力が落ちているので前途多難です。

 日記はあきらめて、とにかく暗記です。今は「リトゥルパンケパオー」という狐の神が語るカムイユカラを覚えてます。こういうのは過去にも「ハンチキチ」というのを覚えたことがあって、あの頃はろくにわかってなかったので本当に単純に暗記してしまい、おかげで今となっては断片的にしか思い出せないのですよね。意味と結びついてないので順番が前後してしまったりするし。そんなこんなで、今回は単語の意味から覚えているので先に進みません。

 しかも、覚えられないのは単語だけじゃないんですよね。アイヌ語の歌は(というか日本語の昔の歌もでしょうけど)平均律じゃないので、まねしようとしても同じにならんのですよね。

(一文字が八分音符、半角は十六分音符、[・・・]は三連音、元の調は無視して移動ドで)
4/4 ラソソラーソドラー|3/4[ソラソ]レーソー|
[ソラソ]レーソー|ソソラソラーラー|

 こんな感じのメロディーに乗せて歌うんですが、ドの音とレの音が、レとドの中間くらいの音で、それでいて、ド#じゃない微妙なビミョーな音なんです。

 メロディーが正確に同じである必要はまったくないのでお手本と音が違っても間違いではないんですけど、丸一日歌わずに、寝て起きてから歌ってみると、音の外れた自分の歌が「これには魂がない」と思えるような気の抜けた旋律に聞こえちゃうんですよ。

 以前、アイヌの音楽には音階がないと聞いたんですが、それはウソかもって思う。確かに平均律じゃないし、AさんとBさんで違う音階を歌ってるかもしれないけれど、CDのお手本の人は、かなりの確率でレでもドでもド#でもレでもない音を出してる感じがするので、それってもう、その人音階じゃないのかなあ。

 そういえば、去年末にアイヌのイベントを聞きに行って、カムイユカラを「覚えられそうだったのに家に帰ってきたら急に忘れた」と書いた時も、実はそれっぽいメロディーやリズムは頭に浮かぶのに、歌ってみると「違う。これは気が抜けてる」と感じてしまい「忘れた」と思いました。たぶん、平均律にないような離れ方をした音を出せないせいで、気の抜けたサイダーみたいになってしまうんだと思う。

# ちなみに、タイトルの「ある意味音痴」なのは、わたしですからね。念のため。

中華街に行ったことを、あえてアイヌ語で書いてみるテスト

Tanto niskur an akusu taskor an. Ku=tokuyehe turano kuruma ci=o wa 横浜中華街 un ci=arpa. マー ekasi kor 店, aep eiyok us ta sayo ci=e na, kerapirka sayo an. 中国茶, poronno topene, ci=hok wa 肉まん ci=hok wa ci=e kor apkas=as. Kuruma ci=o wa ci=hosippa.

 今日は曇りで寒かった。友達と一緒に車に乗って横浜中華街へ行った。マーお爺さんの店、食べ物を売るところで、わたしたちは粥を食べた。美味しい粥だった。中国茶、沢山のお菓子を買って、肉まんを買って、食べながら歩いた。車に乗って帰った。


 こんなんで通じるのだろうか。ダメ出しできそうな人がこの日記を読む可能性は限りなくゼロに近い予感。

[追記]自分でダメ出ししてみる
1. arpa は自動詞なので私たちを主語にするなら arpa=as だと思う。しかも arpa は自動詞単数なので、私たちが主語になったりは決してしないんじゃないのか。→paye=as
2. 中華街は、果たして場所を表す名詞になりうるのか。ならないとしたら、 un paye=as ではなくて、or un paye=as なのでは?

 うーん、わからん。ぜーんぜん、わからん。難しいぞ、アイヌ語。


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▲馬おじさんの店、龍仙のランチ。中華粥・炒め物(数種類から選べる)・ザーサイ・杏仁豆腐のセットで700円だった。中華腸詰め525円、茉莉花茶(ふたり分たっぷりあるサイズで、そこそこ美味しい茶葉を使っている)263円も追加して、2188円/二人分なり。龍仙は早朝7:00〜深夜3:00まで営業しているすごい店。しかも安い。最近、中華街の賑やかなところに二号店ができたらしい>横浜市中区山下町218-5
http://www.chinatown.or.jp/lovechinatown/talk/chukagaijin.html


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▲同發菜館の売店で買ったナッツ入りの月餅。ここのは胡麻の香りが効いててとても美味しい。同發菜館は中華街の何カ所かに売店があるんだけど、別館隣の売店だったような気がする。これ以外にもいろいろ買ってしまった。明日からしばらく中国菓子祭り。
http://www.douhatsu.co.jp/


 今回はお茶を飲みたくてはるばる出かけたので、いつもよりちょっと張り込んで、プーアル茶の雲南七子餅という円盤状にして発酵させたやつと、正山小種のちょっと高いのものを買った。雲南七子餅は面白いので明日にでも写真をとってみる予定。

タグ:たべもの屋

アイヌ語、やっぱり日本語とは似てないと思うー

 がー、下書き保存にしておいて、あとで公開するかどうか考えようと思ってたら、間違えて公開してもうた。

アイヌ語、めげそうだわ その1

 アイヌ語は日本語とぜんぜん似てないと思う。まるで似てない。似てないぞ。今度は似てないからよくわからない法則だ!!

 アイヌ語の動詞には過去や現在などの時勢変化がない。代わりに人称変化っぽいものがあり、しかも自動詞と他動詞では違う変化をする。

nepki 働く(自動詞)
 ku=nepki 私は働く
 nepki=as 私たちは働く
 (nepuki=an 私たちは働く)
 e=nepki お前は働く
 eci=nepki お前たちは働く
 nepki 彼は働く
 nepki 彼らは働く


kar 〜を作る(他動詞)
 ku=kar 私が〜を作る
 ci=kar 私たちが〜を作る
 (a=kar 私たちは〜を作る)
 e=kar お前が〜を作る
 eci=kar お前たちが〜を作る
 kar 彼が〜を作る
 kar 彼らが〜を作る

 「私たち」が主語になるところだけ自動詞と他動詞で変わる。このくらいならそんなに難しくない。


 難しいのは自動詞と他動詞のごく一部に、単数と複数の違いがあるということ。

repun と repup 沖へ出る(自動詞)
 ku=repun 私は沖へ出る
  repup=as 私たちは沖へ出る 
 e=repun お前は沖へ出る
  eci=repup
 repun 彼は沖へ出る
  repup 彼らは沖へ出る

 主語が単数の時は repun で、主語が複数になるて repup になる。大多数の動詞にはこんな変化はないそうだが、たまにあるこういうのは考えても見分けられないので覚えるしかないらしい。

 が、もっとメンドクサイのは他動詞の場合だー!!

sanke と sapke 〜を下ろす(他動詞)
 sine cip ku=sanke 一つの船を私は下ろす
 tu cip ku=sapte 二つの船を私は下ろす
 sine cip ci=sanke 一つの船を私たちは下ろす
 re cip ci=sapte 二つの船を私たちは下ろす

 主語じゃなくて目的語の数で変化している(T-T)ナンジャコリャ

 ってことは、

1. Pon Samayunkur Pon Okikurumi cip sanke.
2. Pon Samayunkur Pon Okikurumi cip sapte.

 1の場合はサマユンクルの息子とオキクルミの息子が、一つの船を下ろす(陸から水に下ろす)わけで、このあと一緒に乗り込んでどっかへ行きそうな感じ。
 2の場合は、サマユンクルの息子とオキクルミの息子が、複数の船を下ろしてるから、個別に船を漕いで行きそうな感じ。

 うげぇ、こんなの頭ではわかっても、聞いたものを直感的に理解できない。そういえば過去に入門書を斜め読みしたときも、人称変化で挫折したような気がする。


[追記]
 他動詞が主語ではなく目的語の数で変化するなんてことが他の言語にはあり得るだろうかと考えているうちに、他の言葉では受動態として処理されているような気がしてきた。「船が、私に、下ろされる」のだったら、船の数で動詞が変化してもぜんぜん不思議じゃない。スペイン語の「音楽は私に好まれる=私は音楽が好きだ」、みたいなやつだな、たぶん。なんにせよ、日本語では動詞が数で変化しないので覚えにくい。……なんて、いつまでも暇そうなことをしていないで、ちと用足しに行ってくる(便所という意味ではなくて)。

めげそうだわ その2

 それと、同音異義語が多いのも頭の痛いポイントで、

wa
1. sake ku wa mokor 酒を飲んで寝る
2. cupka wa kamuy ran 東から神が下りる

 両方とも wa だけど意味が違うのよ。1は「飲んで "そして" 寝る」だし、2は「東 "から" 来る」だし。

ne
1. ne seta ine その犬どうした
2. cikap ta ku=ne 鳥になりたい

 両方 ne だけど、1は「その」で2は「〜になる」


ta
1. huci wakka ta おばあさんは水を汲む
2. ita so ka ta 板の床のところで
3. rera ta ku=ne 風になりたい

 1は「汲む」2は「〜で」3は「〜だったらなあ」という意味。こんなのがけっこうありそう。

追加
4. ta ruy pawse "とても"激しくパウパウ鳴く

中央電視台の新大楼が燃えてるらしい

 ゆうべ寝る前に、ツイッターで一行日記を書こうとしていたら、中国の人が「新大楼突発失火」みたいなことを書いてた。ひどい火事らしいことが書いてあったのでググったんだけど、昨日の段階では火事っていうとオーストラリアの山火事の話ばかりでよくわかんなかった。

 新大楼っていうのは、どうやら中央電視台(国営テレビのこと、だよね)の建設中の新しいビルのことらしい。完成予定図があちこちにあって、すばらしく度派手なビルだとわかる>たとえばこれとか、こっちの愉快な動画とか。これが燃えちゃったの、マジで? わたしが読み間違えてるのかなって思いながら寝た。

 今朝になってみると、日本のテレビでもニュースになってる。全焼だって言ってた。でも、焼けたのは派手なほうの本館ではなく、すぐ近くにある別館だそうだ(派手な建物の後ろに見えてるやつ)。

◎北京市京广桥附近的央视新大楼北配楼发生火灾(中国語・写真あり)
http://www.gxnews.com.cn/staticpages/20090209/newgx49903a6d-1897736.shtml

 火元は中国旧正月最後の祭りであげた花火(爆竹?)じゃないかと言われてるそうだけれど、しかしまあ、なんて燃え方だろう。こういう建物は火事になっても隣の部屋や上下階に延焼しないように作ってありそうなのに、ここまで炎を上げて燃えちゃう状況がよくわからない。まさか手抜き建築……それとも花火が飛行機並みに大きかったのか? 中国のビル、恐いなあ。

◎TBSの動画付きニュース(日本語)
http://news.tbs.co.jp/newseye/tbs_newseye4059076.html