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説明がつかない不思議なものの話

 マツドドンの記事(注:マスクラットの死体写真があるので勇気のある人だけクリックして)で、あきちゃんさんと話していて思い出したんですが、わたしはどう疑っても合理的な説明をできない変なものを一度だけ見たことがあります。

 それは今から17、8年前のことで、当時わたしは金町の駅前公団に住んでいて、最上階の焼却炉にゴミをつっこみに行きました。ついでに外の空気を吸おうと、洗濯干し場になっている屋上に出ました。

 昼間でした。屋上には人はいませんでした。うっすら曇った日で、風があったと思います。その建物は東と西の二棟がエレベーターホールでつながっているような構造になっていて、わたしがいたのは西棟の屋上です。

 ふと東の空を見ると、三角形で茶色くて平たい何かが東棟の向こうに飛んでるのが見えました。わたしは「あんなところにゲイラカイト(洋凧)? 広場で凧揚げなんかできるのかな」とのんきに考えました。東棟のむこうに広場があるので、そこで揚げているのかと思ったんです。

 でも、冷静に考えると、その建物は12階くらいありますし、あんな広場でそんなに高くまて凧を揚げられるものなのかな、といぶかしく思いました。

 しばらく見ていると、その物体が南の方へ(つまり右側へ)ゆっくり移動しているのに気づきました。残念ながら風がどっち方向に吹いていたかは思い出せませんが、風にとばされるような動きではなく、すーっと飛行船のように動いているんです。

 あら、凧じゃなくてトンビだったのねと、これまたのんきに見ていたのですが、その物体はわたしの見ている前でゆっくりと旋回しました。トンビだとすれば回ってもおかしくはないんですが、どうも何か違うんです。正直わたしは目がかなり悪いんですが、群馬に住んでいたときにトンビはよく見て知っているので、トンビの動きとは何か違うような気がする。

 これは後で知ったことですが、そもそも東京にはトビ(トンビの正式名称)はいないらしいんです。オオタカはたまに飛んでくるそうですが、とにかくそういう鳥の動きとは違って、もっと飛行船みたいなんです。まったく羽ばたかないし。いくら滑空のうまいトビやオオタカだって、たまには羽ばたくはずです。それにやけに動きが遅い。

 さすがに変だと思い、その物体が進む方向に歩いて行ったのですが、ゆっくり歩いてついて行けるような動きでした。途中にあるエレベーターホールに物体が隠れてしまったので、屋上の一番南のはしっこまで小走りで移動して出てくるのを待っていましたが、しばらく待ってやっと出てくるようなスピードでした。

 その物体は、三角形の頂点を前にして、すーっと南の方へ、滑るように飛んで行き、小さな点になって見えなくなりました。わたしが見ていた限りでは羽ばたいていなかったと思います。

 その物体までの距離がどのくらいあるのかはわからないんですが、そんなに遠くなく、しかも高くもなかったと思うんです。遠くて高かったら飛行機の可能性もありそうですが、それはちがいます(いや、いくら目が悪くても飛行機とゲイラカイトを見間違えるほど悪くないんですけど)。東の方角を見ていた時と、南へ飛び去るのを見送った時で、見る角度が変わってますから、下に見える町並みとの位置関係などで、大きさと距離をある程度立体的にとらえらえてると思うんです。だから、飛行機じゃない。鳥やゲイラカイトくらいか、それより少し大きいくらいかな、と思います。

 もし鳥だとしたら何かも疑ってみようと思うんですが、たとえばカラスは羽ばたくので違います。一番近いのはトビかオオタカあたりですが、わたしは違うと思うんです。先に書いたとおり、トビだったら群馬でよく見て知っていますし、それとは違うと思ったので変だと思ったのです。また、ずっと見てたのに一度も羽ばたいていませんでした。結局なんだかよくわからないまま今日に至っています。

 ところで、わたしは一度だけ、UFOコンタクティーの秋山眞人さんと会ったことがありまして、その時この話をしたら、秋山さんは集合無意識の話をしてました。生まれも育ちも年齢も違う見知らぬ人たちが、同時期に同じことを考えたり、同じようなありえないものを見てしまうことがあるっていうんです。ちょうどその頃、世の中では三角形のUFOが頻繁に目撃されているとか。そして、そういう目撃例が増えた頃に、ステルス戦闘機が華々しく現れたというのですよね。

 あ、そこ、居眠りしない。だんだん飽きてきたでしょう。しかも話がいかがわしい(笑) なんで金町の屋上で見たものがステルスに結びつくのか、アホかこいつは、なにトンデモなこと言ってるんだと。まあ、その通りなんですが、とりあえず先を読んでくださいな。

 ええと、ステルス戦闘機というのは、レーダーに映らない戦闘機として有名なんですが、黒くて三角で、平べったくて、航空力学の専門家でも「なんであれが飛んでるのか不思議だ」なんてことを言うそうです。まあ、それでも飛んでる理由はちゃんと説明できるんだと思います。UFOの原理で飛んでるなんてことは申しません。

 ただ、レーダーに映らないとか、飛行機らしからぬ平べったい三角形のフォルムなどが、ニュース映像で見てさえも「なんじゃありゃっ?!」と思うような衝撃的な印象を受けるものなんです。

 そのステルスが開発されたことと、世の中で三角形の平たい未確認飛行物体が目撃されたことは、決して無関係じゃないと、秋山さんは言うわけですよ。ステルスの飛行実験を目撃したんだとかいう落ちではなくて、人類の集合無意識の中に「三角形で平たい空を飛ぶ物体」が芽生えて、いろんな人が「見た見た」と言ってるうちにステルスが本当に発明されちゃった……いや、逆かも。地球のどこかでステルスみたいなセンセーショナルなものが開発されていたことが集合無意識を通じて人々に伝わって、三角形の空飛ぶ物体を人々に見せているのかもしれないと。

 何が言いたいかというとですね、30年前にだれかが見たマツドドンは、ひょっとしたらマスクラットだったかもしれないんだけれど、その騒ぎのおかげで大勢の人たちが謎の生物を期待して江戸川沿いに集まったわけです。この期待感は、マスクラットよりも大きい謎の生物を実体化させるに充分なエネルギーを持っているんじゃないか……あ、またそこ、寝てるでしょう。

 ちなみに、秋山さんに「集合無意識」と言われた時、「ひらたく言うと、あんたは幻を見たんだよ、って言われてるんだね」と心の中で軽くガッカリしましたよ。よりによってUFOコンタクティーなんかに幻扱いされてしまうとは……orz 宇宙人の偵察機とかだったらちょー嬉しいと思ったのになー(そっちのほうがよっぽどイっちゃってることは確かなんだが)。


 あきちゃんのマツドドンに関しては、集合無意識に見せられた幻なんかより、普通に何かがそこにいた可能性のほうが高いと思うんですけど、マスクラットより大きくて、自由に潜水したりする生き物……と考えて、ふと思いついたのはカワウソ。さすがに牛ほどは大きくないけれど、マスクラットよりはずっと大きいですからネズミには見えないです。もちろん当時だって江戸川にカワウソなんかいやしないと思うけれど、ひょっとして誰かが逃がしたのかなって。カワウソにかぎらず、何かの理由で誰かが逃がした生き物が、その時期にだけ江戸川にいた可能性はあると思うんです。


# わたしの三角形の目撃談は、かなり頑張って状況を説明してるつもりなんですが、それでも信じない人は「鳥なじゃん?」とか言うと思います。写りの良い写真もない状態で、見慣れないものの存在を人に信じさせるのは不可能なんです。
# それでもこういう話をしようとしたら、可能な限り状況を詳しく、しかも客観的な書き方をする必要があります。未確認生物・未確認物体の目撃情報は、思いこみの産物としか思えないようなものが多く、常識派から相手にされにくいのです。
# ま、どんな書き方をしても、バカにする人はしますけどね。実際わたしも自分で見てないものは信じないですから。

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珍獣ららむ~ (12/06 18:40) 編集・削除

 せっかくだから変なもの目撃情報を追加で。思えば金町の駅前に住んでた時は、さまざまな変なものを見てました。

 三角形の物体を見たのと同じ屋上で、夜10時か、もうちょっと遅い時間に星を見ていて、そろそろ部屋にもどろうとふりかえったら、空から光る物体がふってきた。炎が見えたのでかなり近かったと思う。大きさはせいぜい人のこぶし大くらい。一瞬で消えてしまい、どこに落ちたのかもわからないけれど。

 流星だったらすごいとよそで話したら「花火の燃えかすなんじゃないの?」と言われました。たしかにその可能性はあって、近くで花火でもあげてたんなら、それで正解です。

 が、しかし。見たのは12階くらいある大きな建物の屋上で、その物体はさらに上から落ちてきました。そこらの公園で一般人があげるような花火って、そんなに高くまで上がるものなんでしょうか。それらしい音もしませんでしたし。

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 今、キーワードがひらめいたので調べてみたら、ロケット花火は30mくらいまで上がるそうです。

http://www.hanabistore.com/spcart/p6-1.htm

 すると、何かのはずみで屋上より少し高いところまで上がっちゃってもおかしくはないかな。音がしなかったのが不自然な程度。ということは、夜屋上で見たのは花火の燃えかすかもしれない。

珍獣ららむ~ (12/06 18:43) 編集・削除

 そういう変なもの目撃体験はまだあるんです。同じく金町の団地から。

 自分の部屋(4階でした)の窓から。昼間でした。午後ですがまだ明るくて、夕日が見えないくらい曇ってました。遠くまで雲の切れ目はありません。

 その状態で、近くのビル(たぶん4階か5階くらいの高さ)より少し低い感じのところを、ピュッと光る物体が横ぎりました。ものすごい早さで横切り、光って消える様子は流星に似てました。上から落ちるんじゃなく真横に飛んでる感じでした。わたしはビルの手前だと思ったけれど、一瞬だったので向こう側かもしれない。なんにせよ、あきらかに雲より下なんです。

 この話もよそでしたら、昼間でも流星が見える可能性はあって、しかも本当は雲より高いんだけれど、低く見える場合があると言われました。たぶん下の図のような感じ。


雲雲雲雲雲雲雲雲雲雲雲雲雲雲雲雲
雲雲雲雲雲雲雲雲雲雲雲雲雲雲雲雲
空空空空空空空空空空空空空空空空
   ☆---------
地面地面地面地面地面地面地面地面

 ☆は雲より高いところを飛んでいるんだけれど、遠くの雲の切れ間から見えているので、雲の下にあるように錯覚する。理屈はよくわかるんだけれど、こういう状況じゃなかったと思うんですよねー。見える限り遠くまで雲ってましたし。



 こういう、説明がつかないようなものを見る反面、あきらかに説明のつくものも見ました。夜、部屋の窓から外を見ると、空に薄暗い光が丸く横切って行きます。一度ではなく、何度も横切ります。しかもふたつ並んで。

 一瞬ドキドキしましたが、はっと思い当たりました。少し離れたところに中川の土手があり、土手の上に車が通れる道があります。たぶん土手に登っていく車のライトが雲にあたって見えるんですね。そう思って見ると、つねに同じ場所、同じ方向に光が動いてます。車のライトって、意外と遠くまで照らせるんですね。


 また、同じ部屋から、夕暮れ時の西の空に、明るく光る小さな物体が飛んでいるのも見ました。遠かったけれど、形は短くて細長い感じに見えました。とても明るく、バラ色に光っているので、一体なんだろうって最初は本当に不思議だったけれど、正体は飛行機のようです。別の場所で同じようなものを見ましたが、常にコンディションは一緒で、夕暮れであること、空が晴れていて、西の空であることなどから、短くてすぐ消えちゃう飛行機雲を引いて飛んでる飛行機に、夕日が反射してそう見えるんです。とてもきれいな現象です。中川土手あたりで夕焼けを見てるとたまに見えます。

愚童 (12/07 00:05) 編集・削除

「Xファイル」(1993年放送開始)のわりと最初の方で三角形のUFOが出てた気がします。珍獣様の目撃の時期とわりと近い気もしますがいかが。(初めまして。私、幼時に「車にはねられたけれどどうといふこともなかつた」事件といふ珍獣様と共通?の体験をもつ者です。ただし自分ぢや記憶してませんし、飛ばされたのも、4、5メートルださうですが。以前貴サイトを訪問して、最近ひさしぶりに来てみて、珍獣様の性別やら、最近の種々ヘヴィな出来事も今回初めて知りました。怖くて全部は読めませんが。活動してやまぬ珍獣様の博物誌的知に目をみはるばかりです。どうぞよろしく)

珍獣ららむ~ (12/07 20:46) 編集・削除

 あら、交通事故仲間ですか。よろしくお願いします。わたしもはねとばされた瞬間は覚えてないですねえ。道を渡り始めたのは記憶にあるけど、その次はもう転んでいて両膝をすりむいてました。すりむいた膝は痛かったけど、ぶつかって痛かったという記憶がぜーんぜんないです。不思議なもんですね。

 三角形の物体を見たのは80年代の終わりくらいだったと思います。手塚治虫が死んだ1989年には確実に東京にいたので、その前年とかだったと思うんですよね。たぶんその頃にあいついだ目撃例がXファイルのネタになってるんでしょうねー。

太陽の子と氷の魔女

 小学三年のとき、学級文庫にこの本があった。『太陽の子と氷の魔女』ジャンナ・A・ウィテンゾンというソ連の作家の本だ。

 当時の担任の先生は、自分がインテリであることを軽く鼻にかけた女先生で、実際のところ日本画を習ったりして田舎の人としてはインテリジェンスの高い方だったとは思うけれど、あまり感じのいい人ではなかった。わたしは学校の先生とそれなりに仲良くやってた方で、担任の先生と馬が合わなかったというのは後にも先にもこのときだけ。そのヤな感じの先生がこの本をいたく気に入っているようで、何かにつけて良い本だから読むようにと言ってたのを思い出す。

 わたしは必要があれば小難しい本でも読むのに、なければがんばって読もうとまでは思わない半端な読書家なので、学級文庫もそれほど必死で読みあさったりはしていなかった。あえてこの本を読もうと思ったのは、やっぱり先生にすすめられたからだと思うのだが、感動を求めて手にしたんだったか、点数稼ぎに良い子ぶろうとしたのかは、ちょっと思い出せない。

 記憶の中のこの本は、カバーがなくなっており、背表紙が赤く、表紙はくすんだ藍色で、白か金色の文字で「太陽の子と氷の魔女」とタイトルと作者名だけが書かれていた。絵本ではなく、挿絵はあったと思うけれど、色はついていなかった。普通の本のように長方形ではなく、真四角に近い形をしていた。

 ちょうど夏休み前で、読書感想文の宿題の話をしていた頃だったと思う。わたしが読み終えた本を学級文庫に返そうとしたら、先生が「その本で読書感想文を書きなさい」と言うので素直に書いた。

 ここで感想文がコンクールに入選して先生と感動の和解と話が続けば面白いのかもしれないけれど、世の中そんなに甘くない。わたしは感想文の書き方をよく知らない上に、大した感動を覚えなかったので原稿用紙三枚をあらすじで埋めて提出した。

 いや、感動しなかったというのは正しくない。たぶん感動したんだと思う。ただ、しかたが普通じゃなかったかもしれない。ロシアのツンドラ地帯に住む少数民族の兄と妹が、氷の魔女にさらわれた母親をさがしてつらい旅に出る物語なんだけれど、ストーリーそのものよりも、アザラシの毛皮で作ったヤランガというテントや、毛皮に美しい刺繍をして作った着物や長靴の話に魅了され、そのことを記憶にとどめておきたかったような気がする。そんなだから、正直なところストーリーはまるで覚えていない。

 先日急にこの本のことを思い出して探してみたら、ちゃんとあるのですね。手にとってみると、背表紙が赤いのは記憶の通り。表紙が真四角に近い形をしているのも覚えていた通りだったけれど、挿絵がカラーなのに驚いた。こんなきれいな色の絵がついていたかな。表紙カバーにも絵が描いてある。カバーの下は……おや、表紙はカバーと同じ絵だ。記憶がいい加減なのか、それとも装丁が変わったのか。

 こうなってくると、昔読んだのが本当にこの本だったかわからなくなってきた。なんせストーリーをまるで覚えていないから、何か別の本とごっちゃになっているのかもしれないし。そう思ってページをめくっていると、頭のとがった宇宙服のようなものを着た戦士たちが、手に手に剣を持って闇の精霊のようなものを追い払っている挿絵が目に飛び込んできた。ああっ、これは覚えてる。この絵だけははっきり覚えてる。あいかわらず色がついていたかどうかは思い出せないけれど、山よりもはるかに高く、空いっぱいに広がる戦士たちはオーロラの精霊なのだ。その胸に不思議な文様が刻まれているのまで記憶の通りだ。

 お話は今読んでみるととても面白く、当時なぜこれがつまらなかったのかよくわからない。いや、たぶんつまらなくはなかったんだろうな。他のことに気をとられていたんだと思う。毛皮の長靴おとか、アザラシのテントとか。思えばわたしの部族好きはこのへんから始まっていそうな気がする。

 当時は解説まで読まなかったので知らなかったけれど、作者はソユーズアニメーション・フィルム製作所という、ソ連のアニメ会社……いや、ソ連のことだから国の施設かもしれないんだけれど、そういうところに所属する女流作家で、この本をアニメの原作として書いて、実際にアニメ化されているらしい。翻訳者によると、そのアニメのタイトルは「ヤランガに火はもえて」であるとのこと。1956年にはモスクワでなんらかの賞の金メダルをもらい、翌年の1957年にはヴェネツィア映画祭動画の部でグランプリを獲得したという。それが本という形で出版されたのはずいぶんあとで、ソユーズ・アニメ製作所所属のL.アリストフとE.ニコラエフの両画家共同制作したものが1963年に出版され、あっという間に売り切れる人気だったという。

『太陽の子と氷の魔女』
版元品切れらしく、boople も amazon も注文不可
作者 ジェンナ.A.ウィテンゾン
挿絵 E.ニコラエフ/L.アリストフ
翻訳 田中かな子
出版社 大日本図書
初版 1969年2月10日

ウィテンゾンの他の作品(どれもたぶんアニメ)

1962年「勇ましい子ジカの物語」エジンブルグ映画祭で受賞
1965年「金の穂」アヌシ映画祭で第一位
1967年「二本指の手ぶくろ」アヌシ映画祭で第一位
          モスクワ第五回国際映画祭で銀メダル
1968年 同作品がレニングラードの優秀映画作第一位
1968年「水たまり」「ワシの子」などを発表

気になる単語

勇敢なヤットとその妹テユーネの物語(原題)
Сказка о храбром Ятто и его сестре Тэюнэ

ジャンナ・アレクサンドロブナ・ウィテンゾン(作者)
Жанна Александробна Витензон
 前付けに作者名と原題、その他もろもろがキリール文字で書いてあるんだけれど、作者名にロシア語にない文字が含まれていて書けない。その文字を書くと同じ発音のロシア語の文字が表示されてしまう。たぶん文字コードがあたっててフォントを指定しないと表示できんらしい……ユニコードって意外とショボイよね。

ヤランガ:Яранга
 ヤクート族のテント。ここによると溝(穴?)を掘って柱をたてたところをセイウチとシカの毛皮で覆た円錐形のテントで、移動できる。

トルバサ:торбаса
 ヤクート族の毛皮の長靴。この単語でググると運がよければ写真も見られる。ここの一番下の写真とか。この写真のキャプションがそもそもコピペできない。コピペするとこうなるんだけど、

Торбаса. Коряки 1980-е года. Камчатская область
Олений мех, вышивка, бисер

実際にはこう見えてる
ファイル 199-1.gif
ロシア語にない文字というか、тにあたる文字がmに似た文字に置き換わっているなど、キリール文字を筆記体で書くと実際そのようになるからイタリックで書いてあるだけなのかも(本に書いてあった作者名も同じ部分が同じ書体に置き換わってる)。でも、普通に<i>タグで囲ってもダメっぽいのね。
область
↑ぜんぜん斜体にならんっ。たぶん日本語のフォントにキリール文字の斜体が含まれていないんだろうね。斜体どころか全角で表示されてしまうし(笑)

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薬師 (12/04 18:07) 編集・削除

お手頃価格なら読んでみようかと日本の古本屋で検索したら
「太陽の子と氷の魔女」・・・3500円
微妙な金額、やめときました。

珍獣ららむ~ (12/04 21:11) 編集・削除

 図書館で充分ですよ。わたしが返したら葛飾図書館にありますから(笑)

 この本って1969年読書感想文コンクールの課題図書だったんですね。わたしゃさすがにそこまで古い人じゃないけど、先生が褒めちぎってたのはそのせいかな。それともソ連製のアニメを見たことがあるのかしら。

 どんなアニメだったのか画像を見たくてググったけれど、さすがにこれだけ古いとないですねえ。

新ムツゴロウ王国の閉園

http://www.tokyo-mutsugoro-oukoku.co.jp/last.html

 サマーランドの横でやってた新ムツゴロウ王国ですが、25日にとうとう閉園してしまいました。わたしは23日に行ってきました。

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▲ナポリタンマスチフのビアス。ものすごくでっかい。そして、おとなしい。いつも百友坊の奥にあるベンチのそばにいるから、そこがお気に入りの場所かと思ったら「場所はどこでもいいんですよ。ボクがいる場所にいるんです」って世話係のやまちゃんさんが言ってた。

 やまちゃんさんが移動すると、ナポリタンマスチフのビアスとカーラ、大勢のメキシカンヘアレスが一斉について行っちゃう。やってみたことはないけど町のど真ん中で人通りのあるところでも大丈夫なはずだそうです。一度でいいからちゃんと許可をとって渋谷のハチ公前でリード(引き綱)なしで犬と歩きたいと言ってました。実現したらちゃんと育てた犬がどんなにおとなしくてリードなしでも大丈夫かわかってもらえそうです(あくまで「ちゃんと育てた」が条件)。

 これは石川さんも言っていたけれど、犬というのはかわいがって育てた人間と一緒ならばどこへ行っても大丈夫なんだそうです。王国の犬たちも、スタッフと一緒ならば、東京だろうがヨーロッパだろうがどこでも同じようにお客さんを呼んで営業できる。でも、引き離されたら同じにはいかないでしょうって。

 王国の閉園が決まったら、あちこちのテーマパークを買収している有名な某社が電話をしてきて犬を全部ひきとりたいと言ったそうですがお断りしましたと言ってました。本気でこういう商売をするつもりなら、なぜ育てるところからしないのかとも。

 ムツゴロウ王国の犬たちは、さまざまな犬種が雑多に暮らしていて、いわゆる犬のテーマパークみたいに見た目はきれいじゃないですが、スタッフの誰かが必ず様子を見ていて、問題がおこりそうになると金網のあるところへ犬をひっこめたりしてます。見た目の雑さよりもずっと丁寧にやってる印象でした。

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▲レオンベルガーの誰さんだろう
 最初はチベタンマスチフかなぁと思っていたんだけれど、Tマスチフとは顔つきが違うし、もっとでっかい、かな?? 19世紀にドイツでつくられた犬種だそうです。

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▲手を入れて写すと……うっ、ほんとにでかい。でもすごくおとなしい。このヒトはいっつも寝てる。前回行った時も通路のど真ん中で寝てた。

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▲メキシカンヘアレス
 体毛がほとんどない犬種。チャイニーズクレステッドというのと同じかなと思っていたんだけどひょっとしたら違うのかも。日本ではあまり見ない犬種だけど、王国にはたくさんいる。10月に行った時はピンシャンはねまわっていたのに気温が下がったせいかこの日は寒そうに寝てる子が多かった。

 ちなみに、この子が来てる白いセーターは王国のサモエド(白くてふさふさした、スピッツを大型にしたみたいな犬種)の抜け毛を集めて作ったものらしいです。紡いだ人の腕もいいのでしょうが、いい感じに起毛して手触りがよく、とても軽い毛糸です。サモエドは北国の犬なので毛も上等。王国のお客さんをよーく見ていると、いろんな人がサモエド毛糸の帽子やマスコットを持ってました。常連になってお願いしていると作ってもらえたのかもしれません。


 この日は閉園後に別途参加費を払って石川さんの百友坊(犬エリア)で材料持ち寄りの宴会をやってました。寒い中200人も集まって、鍋ものや焼き物を食べました。同じような集まりを月一くらいでやっていたみたいなんですが、通常は19時解散のところをこの日は21時まで延長して飲めや歌えの大騒ぎ。騒ぎの中、犬たちもお客さんにまじって走り回ってる。どの犬も人になれてるのでお客さんが大勢いても平気。ときおり美味しいものをもらったりしてご機嫌です。

 王国では、犬に人間の食べ物を普通にやっているそうです。もちろんドッグフードも便利なので使っているそうですが、レストランで余ったものなどを普通にあげてました。宴会の最中も、人間が食べてるものをお客さんの手からもらってる(注:通常営業中は食べ物の持ち込みは不可です。お客さんが餌をあげていいのはお祭り騒ぎの時だけ)。

 石川さんが言うには「昔の犬は人間と同じものを食べてた。夕飯の残りにお味噌汁かけたのとかで生きてた。それで病気になったりはしなかった。犬の臓器が突然弱くなったわけではないので、常識を越えるような量の塩や砂糖を与えるんじゃなければ人が食べてるものを普通にもらうのは問題ないはず」だそうです。今のほうが犬が長生きしているのはフィラリアの予防接種のせいだとも言ってました。現に、フィラリアのいない北海道では昔から本州より犬が長生きしていたとも。何事も程度の問題なんだと思います。人間だって塩辛いものばかり、甘いものばかり食べてたら体に悪いけれど、たまにだったら大丈夫なんだし。

 こういう集まりの時だからわかる犬の表情というのもありまして、たとえば食べ物をみせて「待て」と言うと、ラブラドールなどはとても丁寧にお座りなんかして「おりこうにしてますからくださいよ」って顔をするんだけれど、柴犬は「ふーん、この人、待てとか言ってるよ」って顔をする。柴犬が馬鹿だとか不従順だとかじゃなく、人との距離の取り方や、信頼関係の築き方が犬種によって少し違うんだと思います。盲導犬などにラブラドールが使われる理由がちょっとわかります。

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▲フレンチブルドッグの……何ちゃんだろう。だっこしたらフゴフゴいいながらそのまま寝ちゃってた。

 持ち寄った食べ物はたくさんあったし、ほっといたらいつまでも続きそうでしたが「21時までという約束で施設利用の許可をとってるのでー」ということになって、みんな名残惜しそうにしながらお開きになりました。石川さんは二年後にまた必ず首都圏に帰ってきますと言ってたけれど、ちゃんと戻ってこられるのかなあ。



飼育マニュアルに吠えろ!
石川さんの本「飼育マニュアルに吠えろ!」

 百友坊の親分、石川さんは面白い人です。犬が大好きで馬も大好き。でも普通の人が聞いたら引くかもしれない。

 馬を助けたいと思うなら、観光地で馬を見たら触れてみよう(観光地で人が喜ぶことがわかればお金を出して馬を維持しようとする人が現れるから)、乗馬できるところ、馬車に乗れるところでは乗ってみよう、馬券も買おう(とくにハズレ馬券を…笑)、そして馬肉を食べようって言ってた。なぜかっていうと、家畜というのは人に利用されることで人から守られ、増えていくわけです。人が利用しなくなったら数が減り、いずれ誰も飼わなくなる。馬は家畜なので、馬が好きなら利用してやるのが馬のためになる、ということなんだと思います。

 宴会の最中にも動物がかわいそうなのでベジタリアンになったという動物愛護の人について「とっとと死んでください」なんて話もしてましたが、その瞬間だけ笑いの止まったお客さんもけっこういた(わたしは拍手して喜んでたし、頷いてた人もたくさんいたけれど)。だいたい、その「かわいそうな」動物ってやつが肉や魚を食べて生きてるんだから、それが生き物の決まりなんです。わたしゃ断然、石川さんのファンになってしまいましたよ。

 そんな石川さんの書いた本です。わたしはまだ読んでないけど、たぶん面白いです。動物愛護はオッケーですが、愛誤の人は読まないほうがいい、かも?

[追記]
 石川さんの本を読みました。王国で聞いた話ほど過激ではありませんでした(笑)が、犬の飼い方としてなかば常識化してあちこちで吹聴されていることを、端から「そうじゃないよ!」と解説しています。

 世間で言われている常識が、まったく間違っているわけではないでしょうが、それだけが100%正しいわけでもないと思います。人間だって、世間で言われてる理想的な教育を受けられないからといって、必ずダメ人間になるでしょうか。そんなことないでしょう?

 マニュアル大好きな人こそ、この本は読むべきだと思います。今まで信じていたことを全否定するためではなく、別の考え方も存在するんだと知るために、です。

旬を過ぎちゃってる日記:モーターショー2007

◎モーターショー2007
http://www.custom-ride.jp/event/m_show07/index.html

 しばらく前に、おともだちのおつきあいでモーターショーへ行きました。世界中の車メーカーが集まる見本市みたいなやつです。

ビッグホーン? それともバフォメット?

 そこに、ダッジ DODGE という車会社がいたんですが、マークを見て一瞬びっくり。

ファイル 196-1.jpg
▲DODGE のマーク

 アルガリかムフロンか……いや、ダッジはアメリカの会社だからビッグホーンかもしれないけれど、野生の羊をデザインしたもののようです。ところが赤い羊のマークの内側の黒いところだけみると、バフォメットという黒山羊の頭をもった悪魔に見えるんですよー。最初はその黒いとこだけ見て「えー、なんでこの会社、悪魔なんか掲げてるの」と驚いて、あとから赤いところも見て「ああ、野生の山岳羊ね」と納得はしたものの、もしかして悪魔に見えるのも軽く狙ってるのかな?

◎ダッジオフィシャルサイト
http://www.dodge-japan.com/index.html

着せ替えワイパー(見るところはそこじゃない)

 モーターショーには車用品のメーカーもたくさん出店しています。ある会社が「着せ替えのようにシールを貼り替えられるワイパー用のシール」を展示してました。いかにもって感じのお兄さんやお姉さんたちが、色とりどりのシールが貼られた見本用のワイパーをためつすがめつしながら見ていて、なかなか繁盛しています。

 でも、車のワイパーなんて目立たないからいいんです。変なシール貼って目立たせてごらんなさい。たちまちヤンキー車になってしまいます(だから見てる人はみんな「いかにもって感じ」の人たちなんですが)。最初はあっさりスルーしました。

 けれど、十歩くらい歩いたところで考えました。一体全体、ワイパーのどこにそんなシールを貼るのでしょう。普通のワイパーはクッション部分の構造が複雑で、きれいにシールを貼るような場所は意外とないはず。

 そう思って引き返してみたら、すごいのはシールじゃなかった。というか、その会社で作ってたのはシールじゃなくて、新型のワイパーだったんです。バネのように弾力のある金属素材にゴムをはめてあるだけの単純構造。よけいなものがついていないから表面に誰でも簡単にシールが貼れる。しかも、取り付け部分は普通のワイパーと同じなので、長ささえあえば今ここで買ったものを外に置いてある車にかちょっと取り付けられちゃうんですよ。へー、これはすごい。

「おじさん、シールなんか売ってる場合じゃないでしょ。スゴイのはこっちじゃない!」

と言ったら、その会社の偉い人が大喜びしてました。実際すごいです。わたしゃ車持ってないけど(笑) シールを見てた人たちのどのくらいが理解してるかわからないけど、ワイパーごとかってかえって自分のとつけかえようとしたとき、その単純な構造に驚くんじゃないかな。今までなぜこういうのを作ろうとしなかったのか謎っていうくらい単純(形状記憶合金が高かったせいかもしれないけどさ)。

↓これが着せ替えできるワイパーの会社
http://www.unt-inc.jp/
 商品名はエコワイパーって言うらしいです。なんでエコかっていうと、たぶん構造が単純なので少ない原料で作れるし、製造工程も少なくてすむとか、そんなんだと思います。開発費などもかかっているので今はまだ普通のワイパーと同程度の価格だそうですが、普及したら安くできそう。

お昼ご飯

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▲モーターショーの途中で会場を出て食べたスエヒロの日替わりランチ。ハンバーグ、チキンのクリーム煮、サラダ、ご飯がついて903円だった。よく覚えてないけど飲み物は別だったかもしれない。

◎スエヒロ幕張店公式サイト
http://www.suehiro-ginza.co.jp/makuhari.html

ちょっとメモ

がぼ様(猫)のウマウマ角切りかつお&まぐろ

【ポイント10倍】Cat Snack C-4 コロコロまぐろ&カツオ 18個【1119_10周年10】

 近所のペットショップで買っていたのに最近入荷しなくて困っててます。ケンコーコムにあるのは確認したけど通販は送料がかかるじゃないかっ。こんな少額のものに送料をかけるなんてバカバカしい。3000円分買えば送料無料になるんだけれど、今はついでがないし。

販売元はここ
http://www.petz-route.co.jp/index.html
↓猫のおやつはここ
http://www.petz-route.co.jp/syokuhin/cat_snack.html

 とりあえず製造をやめたわけじゃなさそう。大阪の会社だったのか。

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ひろこ (11/22 23:27) 編集・削除

スーパーでスジガツオたたきが1/4身で280円だった、
猫のおやつって高いよね。
でも、スーパーの冷凍魚は食べてくれなかったりするんだよね、
あれはどうしてなんだろう?

珍獣ららむ~ (11/24 07:33) 編集・削除

そうそう、不思議だよね。
食べてくれるんならスーパーのなまり節とかでもいいのに
よだれ垂らしてほしがるのは猫のおやつ。
猫が喜ぶ香料でも入ってるのかな、と思うけど、どうなんだろ(^^;