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車椅子とベビーカーだけスピーディーにターンしてください

 葛飾区内の公園でみつけた看板です。

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 ここでは自転車は押してゆっくり通りますが、車椅子とベビーバギーだけはカキュンカキュンカキュンとスピーディーにターンしなければならないのです。

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 ここで華麗にまわるわけですね。難易度が高そうな道です。きょうび赤ん坊でもこのくらいのターンを決めないと公園デビューはままなりません。カキュンカキュンカキューン!

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 見てください。このスピード感を。ここで高速ターンを決められないと公園には入ってはいけないのです。カキュンカキュンカキューーン!!

タグ:変な写真

葛飾区のお盆の風習「ガラガラ」

 9月になったので心を入れ替えてブログの更新もしようと思います(でもやっぱり暇があったらドラクエやっちゃいそうな気がするんですけどね)。

 今日は葛飾区で見られるちょっと変わったお盆の風習を紹介します。下の写真は葛飾区の水元地区にある農園の畑の隅で写しました(無許可ですみません)。
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 この四角いものはガラガラとか天蓋(てんがい)とか呼ばれていて、マコモと竹で作られています。竹を十字に組んだものに、マコモを四角く巻き付けたものです。

 使い方はいろいろあるらしいのですが、こちらのお宅では写真のように竹の棒を地面に刺して天蓋(テント)のようにして、その「下」でお線香を焚いていました。

 この、足つきのマコモの座布団みたいなものは、葛飾区内のイトーヨーカドーだかとうきゅうストアだかで、過去に見た事があるような気がするので、区内ではポピュラーなもの、だと思いますがちょっと自信がありません。ちなみに群馬では見た事がないです。

 『ふるさと東京・民俗歳時記』という本に、次のような説明がありました。古い本なので原典に興味がある方は図書館で探してみてください。

 「ガラガラ」というのは、まこもで編んだ四角い小さな座布団様のものに、対角線に竹を挿して脚をつけたものである。「天蓋」「お棚」「お膳」「盆ガラ」「まこものござ」などとも呼ばれているが、「ガラガラ」という呼び名がもっとも多い。

 この「ガラガラ」は墓や辻、畑などに置いて、線香を置いたり、「あられ」を乗せる台にしたりする。お迎えや送りの時には「ガラガラ」が置いてある所まで提灯を持って出向いたり、「ガラガラ」の前で麦藁を燃やしたりする。

 「ガラガラ」は葛飾区の北部、特に新中川と江戸川に挟まれた地域、即ち水元、金町、柴又近辺と、足立区では荒川よりも北部、即ち六木、保木間、舎人、古千谷、入谷付近に多く存在する。

 「ガラガラ」は主に葛飾区と足立区に存在するが、両区では用途に若干の差があるようで、葛飾区では線香台と「あられ」を乗せる台に用いることが多いが、足立区では線香台としての用途が多いようである。

 本には写真も載っています。ひとつはお墓の前に、ガラガラを天蓋状に立てて(四つの足を地面に刺す)その上にあられを乗せており、もうひとつはお墓の前にガラガラを平らにおいて、その上に火のついた線香を寝かせて焚いています。

 わたしが水元の某農園で見たのは、天蓋状に立てたガラガラの「下」で線香を焚いており、本に書かれている使い方とはまた違っていて興味深いです。こちらのお宅オリジナルなのでしょうか。

 同書によると、ガラガラというのはガラクタの略なんじゃないか、ということです。お盆に使うガラクタだから、盆ガラとかガラガラとかいうのではないかと。ただ、その解釈は家ごとに違っていて、正確な由来はわからないそうです。

 とにかく珍しい風習ですが、はたして葛飾区・足立区特有のものなのでしょうか。みなさんお住まいの地域で同じものを使っていたりしませんか?

タグ:地元(葛飾周辺)

コメント一覧

山さん Eメール (08/13 12:30) 編集・削除

はじめまして、千葉県白井市では同じ様にガラガラというお盆の風習が昔からあります。
あと仏壇も棚みたいのを萩や竹を使って作り、提灯やお供物をおきます。
提灯を吊るす紐もマコモで作ります。
まさか東京にもガラガラをやっているところが有るとは思いませんでした。
しかし今はガラガラをやっている家も余りありません、この風習がなくならない様に私は頑張って作り続けます。

珍獣ららむ〜 (08/13 15:12) 編集・削除

こんにちは。白井市にもあるんですね!
先日、埼玉県三郷市のスーパービバホームで売られているのも見ました。
葛飾区・足立区に近いところですから、買っている人たちが埼玉県内の人かどうかはちょっとわかりません。
山さんはガラガラを作る人なんですね。
末長く頑張ってください。かげながら応援しています。
情報ありがとうございました。




そういえば、お盆の棚ですが、
わたしが育った群馬県の南の方で、給桑台という養蚕に使う道具で作っているのを幼い頃に見たことがあります。
たしか、給桑台の上によしずのようなもの乗せてテーブル状にし、その上にお灯明やお供えものなどを置いていました。台の四方にそこいらで切ってきた笹を立てて、細い荒縄のようなもの(材質不明)を笹と笹の間に結んで注連縄をはったような感じにしてあったと思います。

ただ、これを見たのはわたしが幼児だった頃なので、いろいろ勘違いがあるかもしれません。
特に給桑台にお盆の棚を作るというのが、ネットで調べても書いている人がおらず、勘違いだったのか、祖母の家でたまたまそうしてたのか、いまだに確認できていません。
ここに書いておけば同じ記憶を持った人が通りがかるかもしれないので書いておきます。

ヤブキリ(?)の産卵/キソウテンガイ(ウェルウィッチア) 写真あり

 ブログ更新がおろそかになっているのは、暑くてなにもする気になれないのと、ドラクエにはまっているからです。さすがに放置しすぎているのでぼちぼち何か書こうかと。


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▲ヤブキリ?

 8月11日に筑波方面へ行った時、国立科学博物館の実験植物園で写しました。たぶんヤブキリだと思うんですが、キリギリス類の見分け方がよくわかんないので違うかも。産卵に必至になってて近づいてもぜんぜん逃げないの。

 あと30分したら閉園ですよっていう時間帯だったので、慌てて何枚か撮影して終わりにしました。実験植物園は広くて早足で歩いても30分じゃ見切れない感じでした。


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▲キソウテンガイ(ウェルウィッチア)。

 これも筑波実験植物園で写しました。キソウテンガイはネットで話題になったことがあるので知ってる人も多いでしょうが、なんか変な植物らしいですね。

・葉っぱが沢山あるように見えるけど、実際には二枚しかない葉が裂けてるだけ
・すっごく長寿で1000年くらい生き続ける
・発芽してから種をつけるまでに25年もかかる
・原産地のナミブ砂漠では根が3m〜10mも伸びて地下水層まで届いてる。
・砂漠化する前に生えてきたものばかりが現在も残っているが、植物として砂漠に特化してるわけじゃない。そのため、砂漠化してから育った株がほとんどないと言われている。


 原産地では絶滅が心配されてるわけですが、栽培しようと思うとそれなりに出来るらしくて、日本でも何ヶ所かで育てられてるそうです。写真の株はまだ小さいけど、花がついてるとこ見ると発芽から25年以上たってるってことなんでしょうか?

タグ: 植物

ついに発見された妖怪・百目鬼(写真あり)

鳥山石燕の『今昔画図続百鬼』に次のような妖怪が出てきます。

函関外史(かんかんがいし)云 ある女生れて手長くして つねに人の銭をぬすむ 忽(たちまち)腕に百鳥の目を生ず 是鳥目の精也 名づけて百々目鬼と云

 百目鬼(どうめき)は、腕に無数の目を持つ女の妖怪です。石燕は着物の袖をめくりあげた姿に描いています。水木しげる好きにも有名ですね。
百目鬼
▲昔書いた懐かしいやつを貼ってみました。

 その百目鬼がついに発見されたのです! 場所はかの有名な熱川バナナワニ園です。ドラえもんが道具を取り出す時みたいに発音すると気分が盛り上がる、あの熱川バナナワニ園です。



 では写真を貼ります。






 心の準備はいいですか?








 キモくて泣いても責任持ちませんからね?




 


 3



 2



 1



 じゃーん!!!


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[念のために書いておきますが、この写真はサトイモ科のある植物の葉柄のあとです。葉が落ちるとこんな模様になります。]

タグ:変な写真 伊豆

読んだ本

 まだ暑いのでバスで涼みながら読書モードです。図書館ネタなので古い本ばっかりですが。

五体不満足


 ベストセラーなのに実はまだ読んだことがなく、特に読みたいとも思っていませんでしたが、図書館でお勧めの一冊みたいになってたので借りてみました。

 なんか、素直に面白いです。生まれてから大学生くらいまでの半生を描いた自伝です。普通の子が通う学校に入れて、普通の子と普通に喧嘩して仲良くなって……という、普通の子でもあんまり経験できないんじゃないかというような充実した学校生活は、ズッコケ三人組でも読んでるような面白さでした。

飛ぶ教室


 有名なので子供の頃に読んだかもしれないですが、ふと思いついて読んでみました。本編より前書きが面白すぎて繰り返し読みたい感じです(前書きだけは)。本編はギムナジウムものが好きなら面白いのかもしれないですけど、個人的にはいまいちはまらなかったのです。あくまで読んだ本メモなのでピンと来ないものは放り出して終了なのです。なお、飛ぶ教室というタイトル移動教室んだそうですが、主人公の少年が書く劇中劇に出てくる設定です。本編にはあまり関係のないタイトルでした。
 

エーミールと探偵たち

エーミールと三人のふたご


 一作目が探偵たち、二作目が三人のふたごです。おばさんの家に行くためにお金を持って電車に乗ったエーミールは、居眠りをしている間にあやしげな男にお金を盗まれてしまいます。男を追いかけて電車を降りるエーミールは、町の子供たちと協力して犯人を追いつめます。

 二作目は一作目で協力してくれた町の子供たちと再会する話です。もちろんちょっとした事件が起こります。


 なんでケストナーなんか読んでるかっていうと、ふと思い出したんですよね。小学六年の時に授業の一環で「創作」だけの文集を作りました。実際にあったことを書くいわゆる作文ではなく、空想で作ったお話です。

 その時、クラスで一番頭が良くて絵が上手な男の子が「この話は○○の△△というお話に似てるんだよなあ」って言ってたんです。少し真似してしまったってことなんですが、それがケストナーの『飛ぶ教室』だったような気がします。

 それを思い出して『飛ぶ教室』を読んでみたけど、どこがどう似ているのか、イマイチよくわかりませんでした。そもそも文集はなくしてしまったので、その子が書いたお話も手元にはないし、記憶も曖昧で、読んだってわかりっこないんですけどね。

<コックリさん>と<千里眼>



 コックリさんが日本にいつごろ入ってきたか、その時どんなふうに受け止められていたか、当時はどういう形式でコックリ呼んでいたかなど、当時の文献を引いて紹介しているところなど、けっこういい本でした。

 また、千里眼については、念写で有名な福来博士が研究していた御船千鶴子や長尾郁子の話でした。





# ってなことを書きかけて放置してるうちにドラクエを初めてしまい、読書にまわる暇がなくなりました。下書きだったのをそのまま公開。2012/09/07