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水戸・大洗プチ旅行2:かねふくの工場

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▲かねふくは辛子明太子のメーカーです。大洗に工場を持ってるんですね。

 建物の中はお土産屋さんと、試食コーナーがありました。あと、工場見学ができるコースも。見学は無料なので入ってみました。いきなりスケソウダラの交尾や誕生の話が説明する展示から入るので、同行したおともだちは「なんでスケソウダラ??」と首を捻ってました。どうもタラコがスケソウダラの卵だって知らなかったっぽいです。小学生並だと白い目で見ておきました。展示はかなり子供向けでした。奥まで行くとガラスごしにタラコの加工を見ることができます。

 せっかく工場見学に来たのに、とは思いましたが何も買わずに出てしまいました。辛子明太子だったら東京でも買えるし。でも、丹念に見たらここならではの面白いものはあったかもしれないですね。

 ちなみに、関東では辛子明太子(からしめんたいこ)のことを明太子と呼んでる人が多いんですが、明太子はあくまでタラコの事なんですよね? 前に九州方面の人とそんな話をしていて「めんたい買ってきてと言われたら辛くないのを買ってくる」と言ってました。
 
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▲入り口に、津波がここまで来ましたの印。やけに低いところにあるのは、入り口が階段を上がったところにあるからです。

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▲震災の後に、港にはこんな大渦が出来たそうです。入ってすぐのところに震災時の写真が沢山ありました。





 ところで、かねふくといったら銀座にも会社があるんですけど、以前は勝鬨橋の築地側にかねふくの看板がありましたよね。勝鬨橋西の交差点のあたりだったかな。

 で、その下にかねふくがやってる定食屋みたいなものがありませんでしたっけ? 入ったことはないので勘違いかもしれないんですけど。今ストリートビューで見ると、看板はなくなってますね。

 調べてみるとかねふくの外食部門が「ふく竹」という店をやってるらしいから、看板だけ橋のところに出してたのかもしれませんけど。
http://fukuchan-foods.co.jp/fukutakekukizi.html

タグ:水戸・大洗

水戸・大洗プチ旅行1:大洗港

 9日にちょっと水戸・大洗方面へ行ったので写真貼っときます。iPhoneで写したものが多く、どうもイマイチですが、まあ気にしない。

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▲大洗港。遠くに止まってるのは「さんふらわあ号」です。本物見たの初めて。

 港にさんふらわあ号が泊まっているのでややテンションが上がりました。このフェリーはわたしが子供の頃にCMでもやっていて、「さんふらわあ さんふらわあ 太陽に守られて ゆこう」というイメージソングまでありました。

 北回帰線という言葉を覚えたのもさんふらわあのCMだったかなあと思います(別の客船だったらごめん)。きっと九州の方へ行くんだろうなと思ったら、写真の船の行き先は北海道でした。
http://ja.wikipedia.org/wiki/%E3%81%95%E3%82%93%E3%81%B5%E3%82%89%E3%82%8F%E3%81%82
 さんふらわあ号は沢山あったんですね。今はもう引退しちゃった船も沢山…


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▲大漁旗が上がってました。


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▲アンコウ汁を食べました。右手で端持って左手でシャッターを切るのでうまく写らない(笑)


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▲アンコウといえば鍋だけど、干物はどうなんだろうって首をひねりつつ購入。900円でどっさり。

 帰宅後に焼いてみました。身が淡泊すぎて、不味くはないんだけどコレ美味しいともならない感じ。干物だけどそんなにカラカラにはなっていないので、うま味が増すとかもないです。おそらく売り物にならない部分を干して保存する地元ならではの日常食なんだろうと想像。軟骨魚類なので背骨までバリバリ食べられるのは面白いです。まだ残ってるので煮付けてみるつもり。

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▲津波がここまで来たっていう印。人の顔がつかりそうな高さです。

 震災の時、東北の津波ばかりが注目されましたが、茨城県や千葉県の海沿いも津波にやられたんですね。今も修理の済んでない家などがあるのかもしれませんが、観光地は普通に営業してますよ。

◎大洗海・山直売センターいきいき
http://www.jf-net.ne.jp/iggyoren/jizakana/list/central/43/index.html
 鮮魚と地元野菜を売る店があります。大洗港のまわりにはそういう直販所みたいなものが沢山ありました。 

 海・山直売センターの前に「大洗町漁協かあちゃんの店」という食堂のようなものがありました。わたしたちが到着した時は誰も並んでいなかったので、あとで覗いてみようと思っていたら、あれよあれよと言う間に人が押し寄せてすごい行列になってしまいました。そんな人気店だったら入っておけばよかったです。

◎大洗町漁協かあちゃんの店
http://www.jf-ooaraimachi.com/mise.html
 営業時間は10:00〜16:00で月曜定休。臨時休業がけっこうあるみたいなので出かける前にサイトでカレンダーを見たほうがいいかも。

タグ:水戸・大洗

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kususi (01/17 17:58) 編集・削除

珍獣様
是非ドブ汁をご賞味あれ!

珍獣ららむ〜 (01/17 19:59) 編集・削除

 ドブ汁ってアンキモと野菜で煮込むやつですよねー。残念、肝は買わなかった!

 想像ではもっとド派手に鍋用のアンコウが売られているかと思ったんですが、干物は沢山あったけど、鍋用の切り身やアンキモは寂しい状態でした。三連休の最終日だったので、たまたま品薄だったのかもしれませんけど。

ピアラシティに買い物に行った

 ピアラシティというのは埼玉県三郷市にあるショッピングモールです。できたばかりの頃は「でっかい、すごい!!」って感じでしたが、今はそういうの沢山できたから規模はそれほどでもないです。

 でも、スーパービバホームとヴィシーズが入っているので、モノづくりの道具や材料がほとんどここで手に入ります。材木も、ドリルも、絵筆も、縫い針も、ほとんどなんでも。

 それでピアラシティに良く買い物に行きます。休日だと友達を誘って車にのせてもらったりします。しかし、平日だと自力で行かなきゃならんのです。ちなみにうちからは 10km近く離れています。

 もし金町駅前に住んでいるんだったら、電車で三郷駅まで行ってそこからバスでピアラシティへ行くのが早いんですが、うちからだと金町駅まで出るのも時間がかかります。

 以前は亀有駅から三郷中央駅まで東武バスがあったので、中央駅で乗り換えたらバス代はかかるけどなんとか行くことはできました。ところが、去年秋のダイヤ改正でバスが農協支所止まりになってしまい、中央駅行きはお昼の1便だけになってしまったのです。
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▲水元猿町バス停にて。ほら、このとおり。

 このバスは終点に着いたらすぐ亀有に引き返してしまいます。つまり、行くのはいいけど帰りは乗ってこられないんです。何考えてるんですかね、東武バスって。

 で、しょうがないので行きはこれに乗りました。普通なら三郷中央駅まで行って、ピアラシティ行きのバスに乗り換えるんですが、この日は天気も良かったので市立図書館前(三郷市)で下りて歩くことにしました。バス代は水元猿町から230円だったかな?(240円だったかも。なんにしてもそのくらい)。
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▲三郷市立図書館
 ついでなので図書館にも立ち寄ってみましたが、この日は休館日でした。かりに開館中でも三郷市の図書館は葛飾区民だと借りられないんですけどね。

 google map によれば、市立図書館からピアラシティまで 2.6km くらいです。歩いて30分くらいですが、途中にあるのは浄水場と高速道路だけ。半端なく殺風景な道のりで、ぜんぜん楽しくありません。

 こうしてとりあえずピアラシティには到着しました。水元でバスに乗ったのが12時半、到着は13時半くらい。丸 1時間かかっていますが、特に驚くようなことではありません。問題は、帰りなのです。

 ピアラシティで買い物を済ませて、せっかく来たのでゲーセンでAnswer x Answer(ネット対戦クイズゲーム)をやって、さて帰ろうかってなったのが15時半くらい。日も陰ってきたし、荷物があるからバスに乗りたいわけです。時刻表を見ると15時50分の三郷中央駅行きっていうのがあります。
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▲ピアラシティのバス停にて

 ここが悩み所です。三郷中央駅まで行っても帰りは亀有駅行きがないんです。使えそうなのは、松戸駅行き、戸ケ崎循環、あと大穴で金町駅行きです。

 金町駅行きは最終手段です。これは大雨か大雪でも降らない限り使いたくありません。だって金町からうちまで帰るのにさらにバスに乗る距離(3kmくらい)あるんですから。

 あとは戸ケ崎循環と松戸駅行きのどっちかに乗って、戸ケ崎のどっかで降りて、そこから歩くんですけど、google map で見て2km くらいあるんですよねえ…(うんざり)。

 でも今はそれくらいしか手を思いつかないので、15時50分のマイスカイ交通で三郷中央駅まで行きました。バス代は200円。中央駅で戸ケ崎方面へ行くバスの時刻を調べたら、戸ケ崎循環は1時間後で、松戸駅行きは約30分後……うっ、吐血して倒れそう。
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▲暮れなずむ三郷中央駅前、におどり公園の方向を向いて撮影。上にかかっているのはTXの高架。

 なんという乗り継ぎの悪さ。しかもこのバスに乗っても家まではつかないんです。先に説明したとおり、戸ケ崎のどっかで降りて 2km 歩かなきゃなりません。中央駅から家まで歩いたら 5km くらい。春や秋の陽気のいい季節だったらそれでも歩きますけど、寒いし荷物あるし、日は暮れかけてるし、駅前のマルエツで夕飯の買い物をしながら松戸駅行きの東武バスを 30分待ちました。

 農協支所ってところでバスを降りたのが16時50分ごろです。バス代は190円だったと思います。(ここまで帰りのバス代は390円也)
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▲農協支所(バス停)

 そこからずんずん歩いて家に帰ったのは30分後くらいだから17時半ですね。ピアラシティでバスに乗ったところから1時間半はたっぷりかかってるんですよね。こんなの本当に馬鹿っぽい。だって行きは市立図書館から歩いてるのに1時間で着いてるんです。帰りはバスを二路線も使っているのにもっと時間がかかるなんて……



 こんなことを次回もするのは本当に馬鹿馬鹿しいので、帰り方を少し考えないといけません。ちょっと調べたら、松戸駅から三郷中央駅へ行くバスは、中央駅止まりではなく、その先三郷駅まで行くらしいんです。そこで、

第一案(乗り継ぎが悪すぎてダメ)

> ピアラシティ→各社バスで三郷駅→東武バスで農協支所→徒歩で家へ(2km)
これなら歩きは2kmで済むけど、三郷駅から農協支所への便が少ないので現実的ではない。
◎三郷駅から松戸駅(農協支所)行きのバス時刻表
http://www.tobu-bus.com/pc/search/bs_tt.php?key=19501_12

第二案(歩きが4kmくらい)

> ピアラシティ→徒歩で三郷市役所入り口(2km)へ→東武バスで農協支所→徒歩で家へ(2km)
これだとバスを乗り継がないし、バスの本数もまあまあ。でも合計で4km歩く。
◎三郷市役所入り口から松戸駅(農協支所)行きのバス時刻表
http://www.tobu-bus.com/pc/search/bs_tt.php?key=19553_22

第三案(乗り継ぎの手間を考えると馬鹿馬鹿しい)

> ピアラシティ→メートー観光で三郷市役所→東武バスで農協支所→徒歩で家まで(2km)
市役所行きのバスが1時間に1本くらいしかないので現実的ではない。

第四案(意外とこれが良さそう)

> ピアラシティ→グローバル交通で西谷口→徒歩で家まで(4.5km)
グローバル交通っていうのは旧・飯島興業バスです。

第五案

> ピアラシティから家まで、歩く(大ざっぱに言って 10kmくらい)


 と、こんな状況です。第四案か、第二案だなー。手ぶらなら第五案で(笑)

 このようなド田舎っぷりですが、葛飾区は東京都だし、三郷市は東京都に隣接した埼玉県です。やー、首都圏って本当にいいもんですね。

タグ:地元(葛飾周辺)

葛飾セルロイド

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▲葛飾セルロイド

 昔の葛飾区にはセルロイドの工場がたくさんあったそうです。セルロイドというのは樟脳などから合成する樹脂なんですが、ちょっとした熱で燃えちゃったり、光で劣化しやすかったりするので、今ではあまり使われなくなりました。

 でも、プラスチックなどの樹脂とは違った、なんとも言えない色や模様が出るじゃないですか。こういうの、昔は身の回りに沢山あったんです。お裁縫箱とか、こんなんでしたよねえ。

 葛飾に、今でもセルロイド工場があると聞いて、可愛らしいのでひとつ欲しくて仕方がありませんでした。ところが通販では見かけるんですけど、小売りしている店がなかったんです。

 歩いて行けるような場所で作っているのに、送料をかけて取り寄せるというのも変な話だなあと思い、どっかで小売りしてくれないかなあ、なんてことを事あるごとにぼやきつづけていたら、柴又駅前に出来た観光案内所で売られることになったみたいです。みつけた時は内心小躍りですよ。

 しかも、丸形のLサイズが安売り中で、普段は1500円くらいするのが840円でした。わー、もう、これ下さい、下さい下さい。ぜひ下さいって感じでレジに持って行きましたよ。

 レジの人が、セルロイドは自然のものが原料で、赤い部分は樟脳でできてて、白いところは魚のウロコなんですよって言ってました。なんと聞き捨てならない魅力的な話!

 元日でお客さん多くてそれ以上突っ込んで聞かなかったんですが、帰宅して調べたところ、魚のウロコから模造真珠の光沢を作るグアニンがとれるそうですから、そういう関係なんでしょうか。一体どんな魚のウロコを使うんでしょうね。

 買ってきた小箱はとても軽くて、手の中にしっくりなじみます。開けてみると樟脳の香りがしました。ああ、やっぱりいいなあ。ほんとに可愛らしい。

通販ならここで買えます



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▲わたしが買ったのはこのタイプです。柴又駅前の観光案内所には、楕円形のと四角いのもありました。



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▲こっちのは、まさに裁縫箱サイズです。これの白いのに似た感じのものが昔うちにもあったと思います。欲しいんですが 3465円とかしちゃうんですよ。高級でなかなか手が出ません(笑)

一般参賀っていうのを見に行った

 おともだちが皇居に一般参賀を見に行こうというので、そういえば行った事ないので見に行くことにしました。毎年正月2日に皇居の長和殿ってところに皇族のかたがたがお出ましになって、庭で待ってる人々に笑顔で手をおふりになるのです。天皇誕生日にもあります。

一般参賀2012
▲当日は警視庁騎馬隊がこんなパフォーマンスなんかしてます。あくまでパフォーマンスです。警備に馬は使ってませんでした。

 皇族方のお出ましは10時、11時、11時50分、13時半、14時20分の5回。わたしたちは11時50分の回をめざして11時には皇居前に到着しました。しかしさすがは一般参賀です。入るのにボディーチェックがあるのです。

 わたしは事前に決まりを読んでいたので、カメラと財布以外は身に付けているものだけといういでたちでしたが、ヌケ作なおともだちがかばんとか持っていやがったので持ち物ありのゲートを通らなければなりませんでした。まあ、かばんのファスナーあけて中を見せるだけですけど。ジュース等の液体は火薬と見分けがつかないので持ち込めないそうです。

 その後にボディーチェックのゲートも通るんです。ポケットの中のものを出して、服の中になにか隠していないかべしべし触られたりするアレです。まあ、これもそれ自体はたいした時間はかかりません。

 しかし、参賀に来る人は数万人単位でいるし、係員の数は限られています。ゲートを通るまでに時間がかかる上に、荷物があると二度ゲートを通るので時間を食うわけです。みなさん、イッパンサンガというものを見る時は、手ぶらで来たほうがよろしいですよ。

一般参賀2012
▲正門石橋から見た正門鉄橋(二重橋)。一般に二重橋というと、手前にかかっている石の眼鏡橋のことだと思ってる人が多いですが、ホントはその奥にかかっている鉄橋のことを二重橋と言うらしいです。なんでも江戸時代までは木造で上下二重に組んであったのでそう呼ばれていたとか。

一般参賀2012
▲ここが二重橋(正門鉄橋)の上です。人いっぱいで橋が見えませんけど。

一般参賀2012
▲これは伏見櫓でしたっけ? 江戸城の名残ですねー。


 そんなこんなで二重橋を渡って長和殿前(宮殿東庭)までたどり着く頃には12時を過ぎていました。がーん、11時50分のお出ましに間に合わなかったー!! これを逃すとお昼が入るので次は13時半です。うわーん。
一般参賀2012
▲長和殿と宮殿東庭

 ここで筋金の入った右系の人だったら不平を言わずに待つんでしょうが、わたしらただのお上りさんなので(って東京に住んでるんですけどね)1時間半はきついと口々に弱音をはきはじめます。しかし、次から次へと人が押し寄せてくるので脱落することすら難しいのです。あとで知ったことですが、この日はのべ 7万人が参賀に来たそうです。ということは、1回のおでましごとに 1万数千人の人々が宮殿東庭にいるわけです。もはやトイレにすら行けません。

 しかし人の生理現象というのはノンストップです。わたしたちは事前にトイレに行ってたので大丈夫でしたが、やっぱり我慢できなくなった人もいるようで、警備の人たちがトランシーバーで「○○方面でトイレを所望する人があり、前から出そうと思いますがどうですか」などと連絡を取りあっていました。皇居で警備に守られながら群衆の前を便所に行くという体験はそうそうできないことです。きっと一生の思い出(トラウマとも言うかも)になることでしょう。

 ところで、一般参賀というのはどのような人が来るのでしょうか。旗を振ってバンザーイなどと叫んでいる様子を見ると、なんとなくそういう人が来るのかなあと思ってしまうわけですが、実際にはごくフツーの人ばっかりです。若い人もいれば、お爺ちゃんお婆ちゃんもいるし、観光バスで乗りつけるツアー客も沢山いるし、意外と海外からの人も多いです。英語も中国語もスペイン語も聞こえてきました。

 フツーの人たちなので1時間半たちっぱなしっていうのはつらいのです。わたしたちは携帯電話をいじったりしてなんとかヒマを潰していましたが、まわりにいたお母さんたちは、誰彼かまわず話しかけてずーっとしゃべりつづけていました。そして二言目には「日本人は我慢強い」と言ってました。我慢強いのでひどい震災があっても慌てないんだと何度も何度も言うのですが、三言目には「あと何十分」と時間を気にしてらっしゃる。そうですね、わかります。1時間半立ちっぱなしでも誰も暴動を起こさない日本人は本当に我慢強い!

 そんなこんなで、あと20分とかになった頃、わたしの前にお姉さんが割り込んできやがりまして、しっかり良い位置に陣取りやがるんですよね。しょうがない人だなあとは思いましたがもちろん黙っていました。ところがこのお姉さん、いざお出ましがあると、大きな声で「天皇陛下ばんざーい」と叫び始めまして……ええ、そういう気持ちがおありになるなら、わたしたちのように2時間半前からボディーチェックに並んでください。我慢強く1時間半立ち続けてください。後から来て割り込んだあげくに万歳とか甘いんだよ!!!と、あやうく後から張り倒しそうになりましたが我慢しました。

 こうして13時30分になりました。天皇皇后両陛下と、皇太子同妃両殿下と、秋篠宮同妃両殿下と、眞子内親王殿下がお出ましになると、みんな手にしていた日の丸の小旗を振って歓声をあげます。そりゃもう、1時間半も立ちっぱなしで待ってたわけですから、特別になんという気持ちがなくたってバンザーイのひとつも出るというものです。
一般参賀2012
一般参賀2012
一般参賀2012
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▲皇族方のお出まし。お出になる方々は時間によって違うかもしれませんが、11時50分の回には眞子様を含めた七人おいででした。

 あ、そうそう、書きわすれていましたが、一般参賀の写真で群衆が持ってる日の丸の旗ですが、あれは皇居前でボランティアらしき人たちが無料で配っているのです。旗を配ってる人たちはどういう団体なのかちょっとわかりませんが、そろいの帽子をかぶっていて、大人もいたし、子供もいたし、見た感じごく普通の人たちでした。

 旗はプラスチックの棒に紙の日の丸を巻き付けただけのもので、参賀が終わったらそこらにポイッとされてしまいそうなものです。入り口で旗を配ってたのと同じ団体の人たちが出口でも待っていて、持ち帰ってもいいですが、こちらでも回収しますよと、ちゃんとゴミにならないように気を配っていました。

 閑話休題。皇族のかたがたが全員お出ましになると、陛下が何かお言葉をのべられましたが、冒頭でいきなり噛み噛みだったのがお茶目さんでした。一瞬「動画とっとけばよかったかな?」と思ったけどうっかり撮りそびれました。あっちこっちで iPhone の動画撮影開始音がしてたので、きっともう youtube に上がっていることでしょう。

 なお、特別に禁じられている場所でなければ一般の撮影は許可されています。「業として(仕事として)」の撮影は許可が必要ということです。みんな携帯電話やデジカメで撮影しまくってました。

 お出ましは何分くらいあったでしょう。10分くらい? 皇族の方々が退出されるとみんなぞろぞろと出口を目指します。入り口は正門(二重橋)からですが、出口は坂下門、桔梗門、乾門からです。出口付近に売店があり、菊のご紋の最中、タオル、二重橋キティのストラップ、江戸城を造った太田道灌の子孫が作った日本酒などを売ってました。
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▲これは富士見櫓でしょうか。皇居は広いんです。もとは江戸城内だったはずです。陛下を見に来たのに口から出てくるのは「徳川すげぇ」だったりします。

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▲坂下門。ここが宮殿東庭から一番近い出口です。人ごみを歩くのが苦にならないなら、乾門まで歩くと楽しいかもしれないですけど、東御苑は普段から入れるらしいので、人の少ない時に見に来るべきでしょうねー。


 こうしてわたしの初一般参賀は終わりました。人大杉で大変なので次があるかどうかわかりませんが、次回もし誰かのつきあいで行くようなことがあったら
・11時50分を目指すなら10時半には現地入りすべき。中央付近のいい場所を取りたいなら10時にはボディーチェックを受けてるくらいの気持ちで。50分をのがすと長いのでつらい!
・持ち物は財布とカメラだけ。飲み物は持たないこと(東庭内に水飲み場はある)。
・トイレは済ませておかないとトラウマ体験をすることになる。
・暇つぶしに iPhone に対戦ゲームなどを入れておくべき。
などに留意したいと思います。

追記

 一般参賀で旗を配っているのは、社団法人国旗協会の、皇居参賀協力委員会という団体だそうです。宮内庁とは無関係の団体で、国旗についての正しい知識の普及と啓蒙などを目的としているそうです。今どき公式サイトすらないのでウィキペディア情報ですが「委員会の構成員は神社本庁や佛所護念会教団などの保守団体」だそうです。
http://ja.wikipedia.org/wiki/%E6%97%A5%E6%9C%AC%E3%81%AE%E5%9B%BD%E6%97%97

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ぱる子 URL (01/04 01:40) 編集・削除

なるほど「脱落することすら難しい」が実態ですか…。ちょうど家で「一般参賀って身体検査とかされるの?」「写真勝手に撮っていいの?」とか話題になっていたところ、非常にタイムリーな記事をありがとうございました。

今日は東京国立博物館の「清明上河図」に70分並んできましたが、文句言わずにじっと待つのみならずところにより3列になれとか4列になれとか、例えばイタリア人には絶対に無理! と思いましたです。

珍獣ららむ〜 (01/04 08:30) 編集・削除

 おおー、お役にたてたようで良かったですー。身体検査はいちおうやってますが、ほんとポケットのあたりをベシベシ叩いて調べるくらいです。女性のボディーチェックは女性の警官がやってます。金属探知器くらい通されるかと思ったけど、そういうのはなかったです。

 清明上河図のダイアリー、見ましたよ。新年そうそう過酷な展示にチャレンジしてるなあと感心しまくりでした。北京故宮博物院200選は、ちょっと見に行きたいような気もするけど心がスペイン人なので博物館の前でくじけそうです。