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五平餅を食べました

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▲五平餅の竹や
 喬木村で食事しようかと思ったんですが、昼間だと開いてる店がほとんどなくて、地元の人に聞いても「国道沿いにいくつかあるけど」みたいな感じでした。たしかにあるんですが、ファミレスばっかりなんですよねー。

 それで「竹や」という五平餅屋さんをみつけて小腹を満たすことにしました。お店の中にカウンターやらテーブルやらはあるんですが、今はイートインをやってないみたいでした。お持ち帰りでよければってことだったので、買ってみました。

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▲五平餅(ごへいもち)。1本110円です。量の感覚がよくわからないので、ともだちと2本ずつ買ったのですが、だいたい一人前で5本くらいだそうです。店の駐車場にとまっている移動販売車に「1人前5本550円」と書いてありました。

 半殺しにした御飯を団子にしたものです。もち米ではなく、うるち米かな?と思いますが、正確にはわかりません。味噌はクルミだそうです。とても美味しかった!

 五平餅は長野や岐阜の名物だそうです。地方によってバリエーションがあるってことなので、行く先々で食べてみるのも楽しいですね。


◎喬木村 竹や(五平餅)
長野県下伊那郡喬木村阿島111-5
↑この住所でネット上の地図を検索してはいけません。
オンライン地図は田舎の所番地に対応してないことが多く、喬木村の「阿島」という地名の中心にポイントされてしまうようです。
いろんな地図サイト、電話帳サイトのようなものに掲載されていますが、たいてい場所が間違っています。
竹やは、県道18号線ぞいにありました。地図で言うと、ここ↓です。

より大きな地図で 竹や五平餅店

タグ:2011年7月長野旅行 食材

椋鳩十のふるさと喬木村

 長野旅行です。地図を見たら、喬木村(たかぎむら)っていうところに椋鳩十記念館・記念図書館というのがありました。

 椋鳩十(むくはとじゅう)は動物文学の草分けです。日本のシートンみたいな人です。『片耳の大シカ』や『大造じいさんとガン』を書いた人です。喬木村は、椋鳩十が生まれたところだそうです。

 最初は行く気はなかったんですけど、同行したともだちが椋鳩十を知らないっていうんです。シートンもファーブルも知っているのに椋鳩十は知らないと。それは日本人としてありえないので行くことにしました。

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▲喬木村の椋鳩十記念館・記念図書館

 中は撮影禁止だったのであたりさわりのない入り口だけ。記念図書館は普通の村立図書館で、いろんなジャンルの本がありましたが、その一角に椋鳩十の資料がずらーーーーっとそろっててすごかったです。図書館は無料で誰でも入れます。

 記念館は図書館と同じ建物の中にあって、こちらは有料で大人200円、子供は100円。喬木村に住んでいる人は無料だそうです。仕事部屋の再現や、自筆の原稿なんかがあります。

 椋鳩十を知らないと言っていたおともだちも「この緑色の背表紙の本が、わたしたちの世代だと小学校の図書館にけっこう入ってるはず」と実物を見せて説明したところ、名前と一致してないだけで見た事はあるし、一冊くらい読んだことがあると言ってました。

 記念館を出たあと、観光案内に従って、椋鳩十ゆかりのスポットをいくつかまわりました。

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▲椋鳩十のお墓

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▲椋鳩十の生家跡。今は畑になっていて、井戸だけが当時のまま残ってます。生家の裏にある山に座って、夕陽を見ながら『アルプスの少女(ハイジ)』を読んだのが、椋鳩十の原点だそうです。


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▲お墓のあたりから見下ろす伊那谷の風景。


 道が細く、車が入れない場所がありますが、墓地の近くにある諏訪大明神という神社の前に無料駐車場(空き地に看板がたってる)がありました。

 この他にも句碑などがあちこちに点在しているようです。いい感じの村なので、ゆっくり回ってみるのも楽しそうですね。


◎喬木村椋鳩十記念館・記念図書館
http://www.vill.takagi.nagano.jp/tosyokan/index.html


注意:椋鳩十スポットは地図を見てもわかりにくいです(特に車だと)。散策する時は地元の人に聞いたほうがいいですよ。

タグ:2011年7月長野旅行

コメント一覧

Goudeau (08/05 11:10) 編集・削除

昔、椋鳩十の鹿児島市内の旧宅に新聞配達したことがあります。こちらでは、静止画つきの読み聞かせ番組があつたり、ごく最近も新聞小説として連載されたりと、超有名人です。記念館もあります。椋鳩十の全集をみてゐて面白いのは、このひとは、一時期、山窩の子孫だとウソをついて山窩小説を書いてゐることです。動物記で成功する前の、恥ずかしい過去なのでせうが、いまは全集に収録されてしまつてます。

珍獣ららむ〜 (08/06 01:39) 編集・削除

 すげー、Goudeau さんってなんかすごくないですか。温泉やってたり昔牛を飼ってたり、椋鳩十の旧宅に新聞配達してたとか、なんかすごい。感心ポイントいっぱいですね。

 恥ずかしい過去(笑)幼少の頃も夢見がちな少年だったみたいですからねー。マッチ売りの少女に涙して、涙で絵を描いていたら先生に大馬鹿者死んでしまえと叱られて、荒んだ心をハイジで癒すとか、並のぼっちゃんじゃないと思うのです。

 動物文学はいくつか読んだんですが、山窩小説は未読なので今度その黒歴史を読んでみようと思います。わたしのまわりでは「椋鳩十誰それ」な人が多いんですけど、鹿児島ではイケてるみたいでほんとによかったでーす。

Goudeau (08/08 18:26) 編集・削除

この椋鳩十旧宅は、鹿児島市によくある、火山灰の台地(シラス台地)の高台の上にあつて、玄関に至る急なコンクリートの階段の脇のスロープを、原付バイク、フルスロットルでむりやり登つて配達してゐました。没後何年も立つといふのに、「椋鳩十」といふ表札は、そのまま残してありました。

珍獣ららむ〜 (08/08 20:21) 編集・削除

高台好きなのかなー。
喬木村の生家もちょっと高いところにあったから落ち着くのかも??

はづかしい過去の山窩物語、読み始めましたよ。
ちょっとエロい。
最初面白かったけどだんだん同じになってきたのでやや飽きました(笑)

飯田市立動物園

 長野旅行の続きです。今回は飯田市を中心に見て歩きました。

 ゼロ磁場と遠山郷の狩猟肉だけが目的だったので、他は事前に何もしらべずに出かけてしまいました。現地で地図を見て
「動物園があるみたい」
「じゃあ、そこ行ってみよう!」
ってな感じでやってきたのが飯田市立動物園。

 ナントカいう公園の一角にある小さな動物園で、入園は無料です。意外にいろんな動物がいるんですけど、至る所とにかく金網だらけで動物を見るというより金網を見てるような感じです。

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▲アンデスコンドル?

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▲ニホンジカ?

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▲アライグマ??

 この調子で金網ばかり目立ってしまうのは残念でした。ほかにもバードホールというのがあって、どうも昔はその中に入れたようなんですけど、今は扉が閉ざされていて、窓から中をかいま見るだけになってました。もうちょっと展示方法をどうにかすればマシになりそうな予感はしますが、いろいろ大人の事情があるのだと思います。


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▲こういう施設にはお約束のうらぶれた乗り物コーナー。さびれ感満点です。


 イマイチ臭が漂う動物園ですが、飯田市立動物園は密かにものすごいものを飼っています。
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▲これはなんだと思います? スピッツではありませんよ!

  答えは…?
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 答えはタヌキ。タヌキのアルビノだか白変種だか、そういうやつです(目の色を見ないとアルビノかどうかわからないけど、遠過ぎる上に見下ろしてるのでよくわからんのです)。こういう白いタヌキが三頭くらいいました。全国でもこんなにいるところは少ないんじゃないのかな。

 そういえば遠山郷の星野屋という狩猟肉専門の料亭でも、白いタヌキのはく製を見ました。もしかして、飯田市あたりには白いタヌキが多いのでしょうか?

 野生の動物なのにアルビノだか白変種だかが出やすい地域ってたまにありますよね。山口県岩国市の白いアオダイショウ、山形県米沢市吾妻山の白いニホンザルなど。どちらも国だか市だかの天然記念物になってるはずです。

 ちょっと調べた感じだと、長野県の白いタヌキは天然記念物扱いにはなってなさそうです。でも、
http://gaku-blog.net/post1806.html
こちらのブログによると、やはり南アルプス・中央アルプスあたりには、白いタヌキがかなりの数生息しているみたいですね。これは他に類をみない貴重な生態系かもしれませんよ。


◎飯田市立動物園
http://www.city.iida.lg.jp/zoo/newhp/newindex.htm

タグ:2011年7月長野旅行

長野のジビエ(狩猟肉):星野屋

 先日の長野旅行で、遠山郷の和田ってところへ行きました。地元でとれた熊や鹿なんかの肉を食べさせるお店があると聞いたので。

 地図を見ると、ゼロ磁場からだと、まっすぐ南下して、地蔵峠っていうところを越えて行けばそんなに遠くなさそうです。ただ、地蔵峠から先は道が狭いみたいで、はたして車で通れるような道なのかどうか、地震のあとなので通行止めになっていないかどうか、行ってみないとわからないねって言いながら先へ進みました。

 ところがわたしのともだちは「まっすぐだ」って口でいいながら曲がりやがるんですよ。ほんと意味わかんない。たぶん落合ってところで右に曲がっちゃったんだと思うんですが、運転してる本人は「道なりに進んだだけ、曲がった自覚がない」って言うわけです。

 ややカチンと来ますよね。今回の旅行はわたしが企画したんじゃなくて、その友達が「和田ってとこまで行くと熊や鹿を食べられる」って言い始めて、道もそいつが調べてそんなに遠くないはずっていうから「じゃ、行こう」って言ってるのに(笑)

 で、よくわかんないけど曲がっちゃったんですよ。通行止めになってたかどうかもわからんそうです。もっと手前でわたしが地図を見て「落合ってところがあるけど曲がらないでまっすぐ」と、言ったつもりなんですけど、その日はあまりにも暑くてわたしが途中でうたたねしちゃったものですから、もうどこで落合を通りすぎたのかサッパリわかりませんわ。

 どの道を走ってるかすらわからない状態で進み、やっと「地図でいうとこのあたり…ずいぶん回っちゃったけど、しょうがないか」と思ったところでさらに通行止めで旧道みたいなところへ出されてしまい、同じ飯田市でも予想外の場所に出てしまいました。遠山郷へ行くには、もう一度同じ山を別の道から越えないとダメだって。ひー(笑)

 でもほら、スルーしちゃったからわからないけど、地蔵峠だって通れたかわかんないわけだし、もう気をとりなおして行くところまで行かないとー、というわけで、やってきました遠山郷。

 遠山郷は、ちょっと前まで本当に秘境だったんじゃないかと思うような場所です。今はなっがいトンネルがあるので、飯田市の市役所があるあたりからだとそんなには遠くないんですけど、昔は山を迂回しなきゃならないから冬になると町への道が閉鎖されてたこともあったんじゃないですかね。

 それでも大昔は秋葉街道沿いの宿場町として栄えたようです。小さな町なのに旅館らしき建物が沢山ありました。

 その町に、星野屋(長野県飯田市南信濃和田1080)という、狩猟でとった肉を食べさせる店あります。けっこういいお値段なんですが、野生の肉なので取り放題というわけじゃありませんし、値段がはるのは仕方ないです。

 めったに来られないので、熊や鹿や猪なんかがフルコースででてくるセット(5000円/1人くらい)を注文しました。



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▲前菜。手前からヤギのコロッケ、地豆腐、二度芋の唐揚げ。二度芋はジャガイモです。地豆腐は昔の作り方をしてるので豆がぎっしり詰まってます。紐でくくってあるけるような詰まった豆腐の冷ややっこでした。ヤギはですね、残念ながらコロッケになっちゃうと味はよくわかりませんでした。コロッケ自体はおいしゅうございました。


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▲猪鍋。イノシシはブタと同種なので肉質はもちろん似てるんですけど、やはり野生の肉は香りが違いますね。なかなか美味しかったです。できれば塩焼きかなんかで食べてみたかったです。

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▲熊の野菜炒め。長野の山は豊かなので、野生の生きものが沢山いるそうです。ただ、今年(去年?)は熊が少なくて33頭しかとれなかったとお店の人が言ってました。熊は里に出てくると恐いような感じがするけど、山で本当に恐いのは蜂だよ、ともおっしゃってました。熊に襲われて死ぬ人よりも、蜂に刺されて死ぬ人のほうが沢山いるってことです。

 肝心のお味ですが、これはほんとうに美味しかったですよ。熊はクジラにちょっと似てました。色が黒っぽいところとか、香りなんかも、ある種のクジラ肉にすごく似てるような気がします。脂身のところの香りがすばらしいです。もっと獣臭いかなと思ったけれど、処理がいいのか臭さではなくて香ばしさとして感じましたね。うま味も濃くて、本当に美味しかったです。

 毎年、森の熊さんが危険だといって駆除されてるんですけど、捨てずに食べたほうがいいですよ。ほんと美味しいから。でも、これが美味しいってわかったら、我も我もってみんなほしがって、あっという間に取り尽くされて、絶滅しちゃうのかな、とも思います。

 バランスですよね。現状駆除してる数を増やさないように、獲ったものは無駄にしないように、うまくやっていければいいんですが。今の世の中は、産地と消費地が遠いから、ただただ「もっとよこせ、安く売れ」となってしまう。そのせいでかえって食生活が貧しくなっているような気もします。肉にかぎらず、野菜だってなんだんって、簡単に大量に作れる品種ばっかり作るようになっちゃうわけですから。


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▲これは鹿肉です。鹿肉は二種類あったんですが、もうひとつは写真を撮る前に食べちゃいました。鹿も美味しかったですねー。特にもも肉を叩いて焼いたのが最高でした。牛肉にも似てますが、牛肉よりもきめが細かいというか、赤身とレバーの中間みたいな、ちょっと不思議な食感でしたよ。お店の人が「(筋肉だから)固いかもしれないけど」とおっしゃってましたけど、とんでもないですよ、とてもやわらかくて美味しかったです。


 今回はフルコース食べてしまいましたが、次にもし来ることがあったら、鹿と熊を食べたいです。


 星野屋さんは料亭なんですが、スズキヤという狩猟肉をあつかっている肉屋さんがあったので、そこで熊肉、ウサギ肉、鹿肉を買いました。このお店は通販もやってるそうです。家に帰って焼いてみましたけど、どいつもこいつも本当に美味しかったです。


◎星野屋
http://www.hoshinoya.jp/


◎スズキヤ
http://www.jingisu.com/

タグ:2011年7月長野旅行 食材

ゼロ磁場の水が涌くところ

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▲なにげなくゼロ磁場水の涌くところを高速度撮影したら、水の中に熊か狼のような顔が写ってました。偶然なんでしょうが、ちょっと面白いので貼っておきます。わかるかなー。


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 こっちは水の流れを高速度で撮影した動画へのリンクです(顔は写ってないと思います)。音はついていません。ひょっとするとパワーがあるかもしれないし、ないかもしれません。

 .MOVファイルなので見られない人がいたらごめんなさい。youtubeにアップすると劣化が激しいので自鯖に置く事にしました。

タグ:2011年7月長野旅行