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新・男はつらいよ(寅さんシリーズ第四作)


 某所で予約して借りているので順番が前後しますが、四作目を見てます。今回の寅さんは競馬で大当たり、名古屋からタクシーで凱旋帰郷です(名古屋から来るのに、なぜか江戸川土手をタクシーで爆走してる!)。

 舎弟の のぼる くんが旅行会社に就職したというので、草団子屋のおいちゃん、おばちゃんをハワイ旅行にご招待。しかし、旅行会社にお金を持ち逃げされてしまうのでした。

 今回はマドンナ(栗原小巻)が柴又に住んでいるので地名がわかる地方ロケがほとんどありませんでしたが、かわりに昔の水元公園が映っています。封切りが1970年だそうですから、ざっと40年前ですね。

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▲こんな木の橋が映って、どこかなあと思っていると、あとで水元公園だって言ってるシーンがあります。


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▲木の橋を横から。


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▲後に木の生えた土手らしきものが映ってる。



より大きな地図で 新・男はつらいよロケ地 を表示
▲水元公園でそれらしい場所はここですね。今はボート乗り場はないんですが…


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▲古い地図で見ると、みんなボート乗ってるみたい。橋もあるし。
http://link.maps.goo.ne.jp/map.php?MAP=E139.52.22.862N35.46.49.919&ZM=12
ここで、昭和38年の写真を表示してキャプチャしました。

 40年前の水元公園は、水元大橋のまわりしか整備されていなくて、まわりはぜーんぶ田んぼだったんですね。


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▲今はこんな橋がかかってます。つい最近写してきました。


 栗原小巻のマドンナが勤務しているルンビニー幼稚園は、帝釈天が経営している実在の幼稚園です。ルンビニーはお釈迦様生まれた場所の名前ですね。

◎ルンビニー幼稚園
http://www.s-lumbini.org/


 今回は写真がナントカ権的にまずいんじゃないかと思うんですが、郷土資料ですのでご勘弁願いたいと思います。映画会社とかgoo地図とかから「消せ」と言われたらもちろん削除させていただきます。

第四作主題歌

どうせおいらは底抜けバケツ
わかっちゃいるんだ妹よ
入れたつもりがすぽんのぽんで
何もせぬよりまだ悪い
それでも男の夢だけは
なんでわすれて
なんでわすれているものか
いるものか


メモ

 今回の寅さんも旅立ちは帝釈天に向かって歩いていました。そっちは土手です。タクシーで帰ってくるシーンも江戸川土手でした。土手を歩いて国鉄金町駅から電車に乗るのでしょうが、柴又駅の立場は一体。今後も調査を続けます。

注意

 一応書いておきますが、ここから黙って写真を抜いていかないでくださいね。寅さんのDVDはツタヤにあります。葛飾区なら図書館でも借りられます。自分で借りてきて自分でどうにかしてください。おながいします。

タグ:男はつらいよ 地元(葛飾周辺)

三波石とともに名高い冬桜

 11月の中ごろに見に行きました。さぼってるうちに旬をすぎてしまいましたが…

 群馬県の鬼石(おにし)というところに、紅葉の季節に桜が咲き乱れる場所があります。「三波石とともに名高い冬桜」と上毛カルタにも詠まれているので、群馬で育った人なら行ったことがなくても必ず知っています。

 わたしも子供の頃に、一度くらい見に行ったことがあります。昔のことなので記憶があいまいですが、山の林の中に背の低いサクラの木が沢山あって、ちら、ほら、と侘びた感じに咲いていたと思います。子供心には公園のような場所には見えませんでした。車で行ったはずですが、そこいらに路駐だったような??

 最近になって、冬桜をもう一度見たいと思って調べたら、今は桜山公園というのが大々的に整備されて、広い駐車場があり、夜はライトアップまでされてしまうというのです。

 そこで、見に行ってきました。東京方面から車だと関越で本庄児玉まで来て、あとは下の道を一時間ちょいでしょうか。

 電車ならJR高崎線で本庄か新町まで来て、あとは路線バスです。バス代がちょい高くて往復で1280円です。詳しくはこのへん>http://www.city.fujioka.gunma.jp/f_sanken/a001-5.html

 来てみてびっくり。子供の頃の記憶とぜんぜん違いますね。広い駐車場はあるし、お土産屋さんも軒をつらねているし、昔見たなんでもない山の中の桜はなんだったのと首をひねるばかり。

 なんでも11月下旬が見ごろだそうで、最盛期には鬼石の町から桜山公園までの上り坂が二時間待ちの渋滞になるそうです(いやーん)。


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 これは11月14日の写真です。奥の山が紅葉しているのに、手前には桜が咲いています。桜ですよ。梅じゃなくて。まだ三分咲きといったところでしょうか。


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 コバザクラ(フユザクラ)という種類で、ヤマザクラとマメザクラの雑種ではないかと言われているそうです。

 コバザクラは春と秋の二度、花が咲きます。春の開花は一斉に満開になるのですが、秋から冬にかけての開花は、ちら、ほら、と咲きはじめて、ゆっくりと満開になるそうです。春の満開も見てみたいですね。


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 桜山公園の標高と、まわりにどんな山があるかを示した石碑です。標高593メートル、49年3月建立とあります。桜山公園ってそんな前からあるんですか。だんだんわからなくなってきました。子供の頃に、なんでもない山の中に路駐して見た、あの侘びた桜はなんだったのでしょう。


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 ちなみに、上毛カルタで冬桜と並び称される三波石(さんばせき)はこれです。これは鬼石神社の石段下で写しました。白い波のような模様の入った美しい石で、庭石として珍重されます。鬼石は三波石の名産地で、町のあちこちに石屋さんがあります。

 なお、鬼石(おにし)という地名は、次のような昔話に由来しています。

 むかし御荷鉾山(みかぼこやま)に鬼がすんでおり、町におりてきては略奪をはたらきました。あるとき、旅の僧侶がこの地へやってきて、人々が苦しむのを見て鬼退治を決意します。

 僧侶が護摩をたきて祈祷すると、鬼はいたたまれなくなって、大きな石を投げ出して逃げていきました。鬼の石が落ちた場所を、鬼石と呼ぶようになりました。

 鬼を退治した僧侶は、弘法大師と呼ばれる偉いお坊さんでした。鬼の石は、今でも鬼石神社のご神体になっています。


より大きな地図で 鬼石の冬桜 を表示

東(右はし)の青いポイントが本庄児玉I.C.
真ん中あたりの鳥居のポイントが鬼石神社
桜の木のポイントが桜山公園
西(左はし)の赤いポイントが御荷鉾山

さらに西へ行くと日航機が落ちた御巣鷹の尾根があります。

タグ:群馬 伝説 植物

群馬県の富士山

 富士山と書いて、ふじやまと読みます。564mだそうです。先月近くを通ったので見てきました。


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 道の駅おのこ の近くにある山なんですが、この写真でわかるでしょうか……いや、わかんないだろうなあ。


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 やや寄ってみました。この中途半端な感じの山が、群馬県の富士山(ふじやま)です。


 仮にも富士山なんだから、周囲の山より高いかっていうと、なんか低そうです。富士山みたいな形かっていうとそうでもなさそうだし……

 一体なんでこれが富士山?

タグ:群馬

宇宙戦艦ヤマト復活編

 SPACE BATTLESHIP ヤマトが個人的にダメだったので、毒をくらわば皿までの気持ちで復活編をツタヤで借りてきました。旧作100円デーだったのに、ダメ実写のせいで新作扱いになってて3日で483円ですと。ううう。

 復活編は完結編から十数年後の地球。移動するブラックホールに地球が飲みこまれることがわかり、地球人は遠い星に移民することになりました。ところが、移民を邪魔する宇宙人とかがいて、真田さんが新たに建造したヤマトで古代君が戦っちゃう、ありがちーなお話です。キャラデザインも今っぽく変な感じになっちゃって、映画館でやっていた時は完全にばかにして見に行きませんでした。

 ところがですね、天国の西崎さん、超ごめんなさい。これ面白い! 正義と愛と信念の正しい使い方はまさにこれじゃないでしょうか。

 ヤマトの敵は複数の星を力でねじふせて従わせている悪いやつです。そいつは地球人が侵略に来ると言い張って、配下(?)の星々にヤマトと移民船を襲わせています。

 しかし、ヤマトが身を挺して移民船を助ける様子を見て、敵だった星の人たちの心を動かすわけですよ。あれは侵略者の戦いではない。戦うべき相手はヤマトではないんじゃないかと。

 ええ、そうです。お約束のべたべたな世界かもしれません。でも宇宙戦艦ヤマトに必要なのは、こういった人対人の物語じゃないんですかね。

 復活編は続きがあるみたいなんですが、西崎さんが亡くなったので、この先どうなるんでしょうね。古代雪(森雪)も行方不明のままなので気になります。


[追記]
 キムタクのヤマトより何十倍も面白いという感想は今も変わりません。ただ、石原慎太郎の原案ということで、テーマが露骨なのはややいけません。

 小さな星の国を虐げていた異世界人はSUSと呼ばれていましたが、宇宙人なのに略し方がアルファベットなのはおかしいなあと思っていたら、スペースユナイテッドステイツの略だそうです。

 そういえば、SUSに脅されてた星々は、大ウルップ星間国家連合だそうで、北方領土ですかね(笑)

 悪い大国はどこまでも悪く描かれていて、「憎んでもよい相手」を描いてしまっているのが、物語の薄さを醸し出しています(ぶっちゃけた話、仮想敵国を作ることで人身をまとめようとしているどっかの国みたいになりかねない)。

 ただ、物語は完結していませんし、古代雪だって絶対に死んでるはずがありませんから、SUS側の物語は続編で出る予定だったのかもしれません。ぜひ続きを作ってほしいです。

タグ:映画

SPACE BATTLESHIP ヤマト

 キムタク主演の実写版だそうで…えー、最初からあまり期待していなかったのですが、見てみたら想像してたのとは違うところに失望して、木村さん頑張りましたねってな感じになりました。

 木村さんが古代くんをやるというので、まあチャラっとした軽い感じのキャラになるんだろうなと想像していたら、まあ想像の通りだったのですが、想像よりは違和感なかったです。

 他の役者さんもみんな良くやってると思います。柳葉敏郎が普段の演技をおさえて真田さんになり切ってるのにはちょっぴりだけ感動しました。池内博之の斉藤始もいい。他の人たちがアニメにひきずられ過ぎている中、彼だけ独立した世界を作り上げてる感じがしました。

 でも残念ながら全体的には楽しいコスプレ大会から抜けきれていなくて、都合の悪いところは精神論で埋めちゃいましたね、えへへ的な感じだと思いました、あはは。

 佐渡先生が女医になって高島礼子な件は、せっかく極道の妻やったりできる人なんだから、もう少し修羅場を作ってあげらんなかったのかなあ。老い先みじかいジジイにつきっきりってもったいない。あとネコの活躍もなさすぎ。

 森雪が古代君の後輩でコスモタイガー乗りっていうのは今風のアレンジなんでしょうが、あれだけツンツンしてたのに、古代君にちょっと慰められただけで子宝を仕込むところまで一気に落ちるわけで…… 見ていてフクザツな気分ですよ。いや、むしろ引っ込め。あの森雪はいらない。弱くなってるところを押し倒しちゃう古代君もすげーヤなんですけど。

 最終的に全部沖田の賭けで、地球を愛する信念で賭けに勝ちましたみたいなノリも超許せない。そういう精神論いらない。使い所間違ってると思う。

 ガミラス星人、使徒かよ…

 イスカンダル人、オマエが来いよ…

 デスラー、アルパでありオメガであるとか、ヨハネの黙示録を持ち出す必要があるほどゾッとする設定もなし。

 アナライザー、アナライザーをパクった米国の超有名SF映画をさらにパクって仇をとったのですね(ちがっ

 CGが白組さんなので期待したんですが、地面から出てくるところまでで個人的には終わりでした(ともだちは一発目の波動砲までゆるすって言ってた)。

 全体に軽かった。敵が得体の知れない生命体なのもいかんのじゃないのかな。乗組員がばかすか死んでいくことで悲惨さを表現するだけじゃアニメ以下だよなあ…

 デスラー様(声)が伊武雅刀なのは、ここだけ昭和の宇宙戦艦ヤマトって感じで可。


[追記]
 もっとそれぞれが自分なりの役作りをすべきだったんじゃないのかな。キムタクに違和感を感じないのは、わりと自由に演じてたからだろうし、他の人たちがコスプレに見えるのはアニメに似せることしか考えてないからだと思うのです(監督が指示してるのかもしれませんが)。シナリオ自体が酷すぎてあれ以上どうにもならんってのはありますけどねw

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▲映画業界はヤマトに期待しているみたいで、MOVIX亀有は店員さんがヤマト乗組員の制服でした。

タグ:映画