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形蚕(かたこ)と姫蚕(ひめこ)

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▲2012年5月24日撮影

 お蚕と一口に言ってもさまざまな品種があるし、個体差もけっこうあります。写真右上のお蚕には顔みたいな模様(眼状紋)がありますね。ところが左下の蚕にはそれがありません。

 眼状紋があるのを形蚕(かたこ)、ないのを姫蚕(ひめこ)というそうです。

 写真の蚕の親は、新小石丸同志で、もとは形蚕だったのですが、子供はこの通り、かなりの確率で姫が出ました。先祖返りってやつでしょうか。

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 今朝、餌をとりかえてみたら、糸を吐いているお蚕がずいぶんいました。そろそろ四眠かな。

5月6日 掃き立て(孵化)
5月12〜13日 しじの休み(一眠)
5月16〜17日 たけの休み(二眠)
5月22〜23日 ふなの休み(三眠)
5月28?   にわの休み(四眠)が来るか?

 眠とか休みというのは、お蚕が脱皮の前に餌を食べるのをやめて動かなくなることを意味しています。それにちなんだ昔話が各地にあって、集めたら面白いだろうなと思っています。

タグ: カイコ

問題のハバチが羽化したんですけどね

◎突然ですが、バラにつくハバチの正体を解明してやろうと思っています
http://www.chinjuh.mydns.jp/cgi-bin/blog_wdp/diary.cgi?no=1370
 この記事の続きです。


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▲2012年5月17日撮影
 この虫は花びらや葉に小さな繭を作ります。この写真をとったあと、繭を壊してみたのですが…


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▲2012年5月17日撮影
 まだ中には幼虫がいました。前蛹(ぜんよう)という状態でしょうか。芋虫は蛹になる前に体がうんと縮みます。それから脱皮をすると蛹になります。


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▲2012年5月19日撮影、蛹・腹側から
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▲2012年5月19日撮影、蛹・背中側から
 これが蛹です。繭から出しても成長にはあまり影響ありません。


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▲2012年5月24日撮影
 これが今日の写真です。写真がイマイチなので取り直したいんですが、まだ生きてて動き回るのでうまく写らないのです

 17日の写真と同じ個体なので、繭を作りはじめてから羽化するまでに1週間くらいかかるってことですね。

 オオクロハバチやハグロハバチによく似た姿をしていますが、それらより触角がスラッと長いのが特徴です。それと足の一部が白いのも特徴です。


 で、肝心の正体なんですが、残念ながらまだよくわかりません(えっ!)。


 自分としてはクシヒゲハバチだろうと思って飼いはじめました。ところがコイツの触角はクシになっていません。クシヒゲハバチは名前の通り、触角がクシになってなきゃいけないんです、ただしオスだけ!

 写真のものはクシヒゲハバチのオスではありません。でもメスかもしれません。あるいは全然別の種類のハバチかもしれません。

 とりあえず、残りの繭から成虫が出てくるまで待ってみます。その中にクシ状の触角を持つ者がいるかいないか確認するのが次のステップ。


下記につづく
 ↓
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タグ: バラの害虫 ハバチ

虫写真いろいろ

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▲ホオズキカメムシ(だよね?)

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▲おととい拾ってきた蛹からナナホシテントウが羽化しました。

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▲植物はツツジです。黄色いこぶができているので壊してみたけど中に虫はいませんでした。これ、虫こぶではなく葉に菌がついてできる「菌癭(きんえい)」だそうです。もち病と呼ばれているとか。たしかに餅みたい。

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▲アブラムシの季節がやってきた。しかしうちのチビガエル(ヒキガエルの子)は大きくなってしまい、アブラムシよりダンゴムシを好んで食べている。ちなみにこのアブラムシはソラマメヒゲナガアブラムシ。植物はカラスノエンドウ。

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突然ですが、バラにつくハバチの正体を解明してやろうと思っています

 んー、最近はいろんな人がブログ書いたりしてるので、検索であっさり分かるような気がするし、たぶん「あ、それ○○ハバチですよね!」とかあっさりつっこまれそうな気がするし、だいたいアレだろうなっていう見当もついてるんですが、育てて確認したい欲求が高まったので育てます。

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▲ターゲットはコイツらです。

 バラにつくハバチ(葉蜂)はチュウレンジバチというのが有名ですが、コイツらはチュウレンジではありません。薄緑色で半透明の体をしていて、濃い緑色の内臓が透けて見えています。10mmに満たないサイズの個体を良く見るけれど、終齢になると15mmくらいになります。

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▲これが終齢幼虫。しかも蛹になる寸前みたい。この頃になると体の色が黒っぽくなり透明感もなくなります。別の虫みたい。でも同じ虫。

 真上から見た時に、頭に黒い点が一個あるのも特徴。でもこれって、前から見ると…?

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▲実は三ヶ所に黒い点があるの。こうやって拡大してみると体に産毛が生えてることもわかります。

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▲横から見るとこんな感じ。蝶や蛾ではなく、蜂の幼虫であることは、腹脚(ふくきゃく)の数を数えれば分かるんだけど、小さすぎて写真に撮りにくいです。

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▲これが繭。花びらや葉に糸を吐いて小さな繭を作り、中で蛹になるみたい。写真の繭はやぶってみましたが、中には蛹になる前の幼虫が入ってました。


 さて、成長するとどんな虫になるでしょうか。そもそも育つかどうかもわからないんですけどねー。

追記:羽化しました

◎問題のハバチが羽化したんですけどね
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タグ: バラの害虫 ハバチ

美しいハナグモ、ナガメ(交尾中)、ヒバリのさえずり

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▲ハナグモ、4月13日に撮影。きれいにとれてるのに貼りそびれてました。これは下の写真をトリミングして作りました。
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 最近のカメラは接写2cmとかすごいこと書いてあるけど、そこまで近づくとレンズが影になっちゃって結局写らないんですよね。しょうがないから遠くから望遠で狙うわけですが、あんまり寄りすぎると今度はピントがどうやっても合わないわけです。カメラって難しい。

 でも、画素数がすごいのでトリミングしても昔のデジカメでとったくらいの解像度があるのでもうどうでもいいや(そういう妥協が技術力の向上を止めてるような気がしなくもないが)。


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▲ナガメの交尾、今日14日撮影(これもトリミングしたんだけどね)

 うちのアブラナは花が終わったので整理しちゃったんですが、種をとるのに一株だけ残してあります。そこによく来るのがナガメの夫婦。写真のナガメはお尻で連結して交尾中です。

 ナガメはカメムシの仲間で、漢字で書くと菜亀だそうです。アブラナによくたかるのが名前の由来だとか。


▲ヒバリのさえずりです。近くで鳴いてるのをデジカメで撮影しましたが、動画はブレてる上にヒバリがフレームアウトしてたりするので静止画にしました。

 …が、アップロード中になにかトラブルがあったようで、うまく再生されないみたいです。いつまでも読み込み中だったり、声だけ再生されて写真が表示されなかったりしたらごめんなさい……っていうかダメだこれ。アップしなおします。



 作り直してみたけど、これも意図してるのと違うものが再生されてるみたい。もうムリ、何が悪いのかわからないから放置の方向で><

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