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玄関先でアマガエルをみつけた

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▲カランコエの葉っぱの上で、身を潜めているつもりのニホンアマガエル。

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▲吸盤のある手で葉っぱをつかんでる!


 今朝みつけたアマガエルです。アマガエルは以外と乾いたところにもいますけど、それでも完全に水からは離れられないと思うんです。何をしにうちまで来たんでしょうね。川まで何百メートルか離れてるはずなのに。

 まあ、来られたんだから大丈夫かな。スイレン鉢ならうちにもあるし、干からびて死ぬ事もないでしょう。飼ってみたいなーとも思うんですが、玄関先に住んでるほうが素敵なので見逃してあげました。

タグ:カエル

葛飾もクマゼミに征服されるのか?

 旅行系の話題はちょっと休憩してイキモノ系を少し。

 クマゼミは関西方面の虫で、関東にはごく限られた一部の地域にしか住んでいませんでした。ところが温暖化の影響なのか、ここ数年で関東各地でクマゼミが見られるようになりました。

 あくまでわたしの観測なので、自分が行く先のことしかわからないんですが、わたしが最初にクマゼミの声を聞いたのは日記によれば2004年の7月のこと、場所は水元公園のまわりです。シェイシェイシェイシェイシェイシェイという独特の鳴き声が一瞬聞こえたっきりで、その年はそれっきり二度と聞こえなかったので、数はそんなにいなかったと思います。

 それからも、毎年 0〜1回程度の頻度で鳴き声を聞きましたが、まだまだ珍しいね、というレベルだったと思うのです。ところが今年は水元公園のあっちこっちで本格的に鳴いちゃってます。次から次へと鳴き始めるし、あちこちで鳴き声が聞こえるので、一頭や二頭じゃないですね。完全にこの地で繁殖してるような気がします。



 これはグリーンプラザ(旧緑の相談所)のあたりで今日録音したものです。さて、来年はどのくらい増えるでしょう。水元公園はクマゼミに征服されてしまうのでしょうか。来年につづく!

タグ: 地元(葛飾周辺)

アブラムシのマミー

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▲これは6月の終わりに写した写真(再掲)です。図鑑によるとモモコフキアブラムシだそうです。桃粉吹油虫です。モモの木でオスと交尾して卵で増えたあと、アシの葉に移住して単為胎生生殖するそうです。

 前に掲載した時も書きましたが、この写真の中にちょっとおかしなものが写っています。
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 青い丸でかこったのは有翅型といって、他の翅(はね)のない個体と同じ虫です。

 黄色い丸でかこったのは、正確な種類まではわかりませんがアブの幼虫で、アブラムシを食べに来ています。

 問題は、赤い丸でかこった、まんまるい虫は何者なのか、ということ。

 そこで、気になるので図書館で少し図鑑など見てきました。どうやらこれは寄生虫にやられたアブラムシで、「マミー」などと呼ばれるもののようです。

 アブラムシは小さいですが、その小さな虫に寄生する小さなハチ(アブラバチ類・アブラコバチ類)がいるそうです。これらに寄生されるとアブラムシがパンパンに膨らんでまんまるちゃんになります。

 中に寄生蜂がいるうちは完全に死んではいないと思いますが、活発に動き回るわけでもないのでマミー(ミイラ)と呼んでるそうです。

 そういえば、うちのちび蛙たちは、まんまるちゃんだけ食べ残します。たぶん動かないからですね。

 寄生蜂は成長すると、アブラムシの体を食い破って出てきます。下の写真は7月6日に写したものですが、
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ほら、このとおり、まんまるちゃんのマミーに穴があいています。寄生蜂が食い破ったあとだと思われます。アブラムシも昆虫ですから脱皮をしますが、脱皮ならこんな穴はあきません。

 6月の終わりに葦原に沢山あったモモコフキアブラムシのコロニーは、7月6日にはすっかりなくなってマミーだけが残されていました。有翅型個体ばかりになって、どこかへ飛んで行ってしまったのでしょう。
 

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コメント一覧

目黒のゆの字 (07/18 17:25) 編集・削除

おおっ!すばらしい観察!
興味深いですねえ。
寄生蜂の世界は、寄生蜂に寄生する寄生蜂もいるそうで
奥が深いですよね。
すみません、単なる感想で。
でも、この写真といい、珍獣さんの観察といい
とても感心してしまったので。

珍獣ららむ〜 (07/18 18:32) 編集・削除

いやあ、本当にすごいのは、
アブラムシみたいな小さなものを
本気で研究している人ですよ。
アシの葉にいるのと、モモの木にいるのが
同じだってことを突き止めるなんて
並大抵のことじゃないと思います。

都浅黄と黄泊

 京都の塩野屋さんから購入した都浅黄と黄泊(どちらも蚕の品種名)が一週間くらい前に繭になりました。繭になった直後は中の蚕がまだ蛹になっていないので、だいたい一週間くらい待ってから収穫うすることになっています。

 都浅黄というのは塩野屋さんオリジナルの品種だそうです。今年はそれに黄白という別の品種をまぜて送るという話でした。

 黄白は、オスが白い繭を、メスが黄色い繭を作る変わった品種だそうです。でも、都浅黄はオスもメスも黄色い繭を作るので、混ざってたら黄白のメスと見分けがつかないんじゃないかって思ってたんです。

 ところが繭になったのを見たら……
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▲上段の白いのが黄白のオス、中段のオレンジがかったのが黄白のメス、下段の明るい黄色は都浅黄。

 おおっ、黄色系が二色ある!!

 黄白のメスと都浅黄は、黄色系統でも少し色が違うのですね。これは面白い。幼虫時代はみんな同じような顔をしてましたけど(二頭くらい模様のない姫蚕が混ざってましたが繭の色とは無関係だったと思います)、繭になったら一目瞭然違うものですね。

 今回は卵が 25個来たのですが、うち 1頭が三齢くらいの時に死んでしまいました。伝染病かと思いハラハラしましたけど、隔離して様子をみていたら、脱皮不全のような感じでした。たまに脱皮に失敗して、七転八倒しながら死ぬ蚕がいます。
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▲脱皮不全かもしれない死んだ蚕


 繭になる直前に数を数えたら 24頭いましたが、そのうちさらに 1頭が、繭を作れずに裸のまま歩き回っていましたが、とうとう死んで黒くなってしまいました。
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▲繭を作れずに死んだ蚕。真っ黒でぶよぶよしています。


 残り 23頭は無事に繭を作り始めましたが、そのうちさらに 1頭は繭が薄いまま変化がなくなりました。繭を開けてみたところ、中の虫はやはり黒くなって死んでいました。
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 というわけで、合計 3頭死んじゃったのですが、繭を数えてみると 20個しかありません。あれ、2頭足りない?
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▲でも、よく見るとこの 2個だけ異様に大きいです。さてはここに 2頭ずつ入っていますね。開けてみてもいいですが、とりあえず毛羽をとって冷凍庫に入れました。

 繭はこのまま放っておくと中の蚕が羽化して蛾になります。蛾は繭を食い破って外へ出てくるので、糸を引くために繭を取るなら、中の蚕が蛹のうちに殺してしまわなければいけません。

 農家では熱処理するみたいですが、趣味で数十頭飼う程度ならば冷凍してしまうのが簡単です。必ず「冷凍」してください。冷蔵では中の蛹が死なないことが多いです。

タグ:カイコ

ゴマダラチョウの羽化

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▲6月26日に、こんな脱皮殻を残して蛹になったゴマダラチョウが…

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▲7月2日の早朝に羽化しました。表側から撮影。


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▲裏側から撮影。これはオス? メス?


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▲そしてこれは7月1日に蛹化した個体で、羽化は7月7日でした。表側から。


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▲裏側から。オスかなあ、メスかなあ。うちにある図鑑には中途半端なことしか書いてないから、忘れなかったらそのうち図書館でもうちょっとマシな図鑑を見てこようと思います。


 二頭やって二頭とも蛹化から一週間以内に羽化しました。以外に早く蝶になったので少し驚きです。二週間くらいかかると思ってました。



 飛び立つ瞬間を撮影できないかなと思うんですが、なかなか飛ばなかったり、あっという間に飛んでしまったりで難しいんです。動画の時のピントの合わせ方も実はよくわからなかったりして。カメラって難しい。

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