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メタセコイアとラクウショウ(実)

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 左がメタセコイアで、右がラクウショウです。ラクウショウの実のほうが大きくて丸く、メタセコイアは小さくて、縦にやや長いです。


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 上の写真はラクウショウの実です。亀の甲羅のような模様がありますね。乾燥するとこの模様の形に割れてばらばらになります。



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 これはメタセコイアの実です。ラクウショウと違い、模様が網目状です。メタセコイアは乾燥してもばらけず、松ぼっくりのように開きます。



 さっき検索したら、メタセコイアと称してラクウショウの写真を掲載してるサイトがけっこうあるみたいだったので書いてみました。ひとつ前の記事はメタセコイアの葉について説明しています。


 ほかにも、ラクウショウは水辺に生え、メタセコイアは乾いた場所にはえるという違いもあります。

 水辺に生えるラクウショウは、根が窒息しないように、気根というものを地上に出すのも特徴です。ラクウショウの気根はひざっこぞうのような形をしています。

 メタセコイアには気根がありません。 


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▲ラクウショウの気根。このようにひざっ小僧のようなものが地面から出るのがラクウショウです。

タグ:植物

メタセコイアとラクウショウ

メタセコイアの葉

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 これは両方ともメタセコイヤの葉です。左側が通常の葉で、右側のまばらな感じのものは、花芽がつく部分です。両方とも同じ木からとりました。


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 メタセコイアの特徴は、葉が対生することです。対生というのは、二枚の葉が同じ場所から生えることですね。上の写真をよく見て、メタセコイアの葉が対生であることを確認してください。


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 これはメタセコイアの花芽がつく部分ですが、こちらもやはり対生です。メタセコイアは対生(たいせい)と覚えてください。


ラクウショウの葉

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 一方、こちらはラクウショウの葉です。ぱっと見ると、メタセコイアよりも葉が短いのがわかります。


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 さらによく見ると、ラクウショウの葉は一ヶ所に一枚しか生えておらず、右、左、右、左…と互い違いに生えています。こういうのを互生(ごせい)といいます。

 ラクウショウは互生です。


(つづく)

タグ:植物

カワセミを激写!

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 激写っつってもこんだけです。わたしのデジカメで光学10倍、これでいっぱいいっぱいです…orz

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 リサイズ前の写真から切り抜いて見ました。

 水元公園の、かわせみの里という施設の前で撮影しました。もちろん飼われているのではなくて野生のカワセミです。


 東京にカワセミなんかいるわけないじゃないの……と、群馬在住時代だったらわたしも鼻先で笑ったと思うのですが、実は東京にもそれなりにいるんですよね。

 わたしもカワセミの里近辺で何度か見ましたし、以前、水生植物園の近くで、2m くらいの近さでカワセミとはちあわせたことがあります。

 ヤツはちょうど人間の目の高さあたりにとまってました。杭か看板か、そんなものにつかまっていたと思います。

 その距離に近づくまでこちらも気づいておらず、ふと見たら目の前にカワセミです。

 あっ、と思って凍り付くと、カワセミもこっちを見て、完全に目があいました。あちらも不意のことで動けなくなったようです。

 そのまま睨み合いを続けると、数分後にカワセミのほうで飛んで行ってしまいました。

 カワセミなんて群馬でも見た事がなかったので、その日は感動のあまり一日中鳥類図鑑を見てましたねー。 

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ぱる子 URL (10/28 00:06) 編集・削除

うわー、望遠ついてないカメラでこれだけ撮れたら
快挙ですよ!Brava! 練馬区・光が丘公園にも棲んで
いますが、池の真ん中の(かなり遠い)岩まで来るのが
限界なので、ボヤボヤの写真しか撮れたことありません。
見る度によくも「翡翠」の字を当てたものだなと思います。

珍獣ららむ〜 (10/28 11:48) 編集・削除

実はこのあと水にぱっと飛び込んで魚をとったんですが、さすがにその瞬間をとらえるのは無理でした(笑)
カワセミは本当に美しいです!

蛾類幼虫図鑑・復刻版は画質低すぎ?

 『原色日本蛾類幼虫図鑑』復刻のお話。

 先日うちに届いた復刻版は角打ちがひどいので交換して貰う予定なんですが、まだ新しいのは届いていません。もう二週間くらいたってるんですけど……まあそれは気長に待つつもりです。たまに催促のメールとかしながら。

 ところで、復刻された図鑑にやや不満な点があります。ハードカバーでなくなったのとかは我慢できる範囲。

 でも、なんかこれ、写真がしょぼくなってる???

 気にならないものもありますが、色数の少ないプリンターで打ち出したみたいな、なんとも言えない荒さ。色も褪せた感じに見えます。ひどいのになるとイラストと見まごうほど。

 最初は気のせいかとも思ったのですが、違和感が大きいので図書館で旧版を借りてきました。

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▲図書館で借りてきた旧版の写真です。デジカメで写しているので肉眼で見たのより荒くなってしまうでしょうが、比較対象物としてまずこれを覚えてください。


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▲次にこれが復刻版の同じ虫の写真です。

 何度も言いますが、デジカメで写しているので肉眼で見るよりもっと荒くなってるはずです。現物はここまで酷くはありません。

 が、比べてみればわかるとおり、復刻版のほうが荒いですよね。


 想像するに、印刷用の原版が本当に廃棄されていて(もしくはもう使えない状態になっていて)、旧版からスキャニングして復刻するしかなかったのではないかと。

 写真だけに価値があるわけではないから、あらかじめ聞かされていても買ったとは思うのですが、昔と同じ内容だと思いこんでいると落胆は大きいです。

 復刊という性質上、こういうこともありうるので、事前にもっと情報があってもいいんじゃないですかね。

 っていうか、もう少しなんとかならんのですか、この画質は。こんなだとプレミアがついて強烈な値段になってる古本のほうがまだマシってことになりかねないですよ……


 この状態で買ってって素直に言いにくいけど、いちおう広告はっておきます(汗)写真集ではありませんから、解説文にも価値があります。蛾類の幼虫に関してここまで詳細に解説した本は他にはまずありません。

19950円(税込み、送料無料)上下巻セットです。


# 荒さじゃなくて、粗さですね。荒々しいんじゃなくて、粗いの。

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珍獣ららむ~ (09/30 21:56) 編集・削除

と、噂をすれば、代替え商品がもうすぐ届くそうです。写真がしょぼくなったとはいえ、手元にあれば便利になるはず。これからはもっといろんな芋虫を飼うぞー。

プチ繭かき

都浅黄の繭

 この記事の繭です。簇(まぶし)から繭をはずすことを「繭かき」といいますが、今回は数が少ないので非常にささやかです。


都浅黄の繭
▲左の大きいのはテトラ簇(このへん参照)から出した繭で、右の小さいのは割り箸とザルの隙間にできた繭です。


都浅黄の繭
▲こっちのはザルの端っこに作られた繭です。


都浅黄の繭
▲M字に折った紙の隙間で作られた繭。


 このとおり、自由行動で繭を作らせると、大きさにばらつきができてしまいます。趣味で飼うならこういうのも楽しいです。

 なお、写真の繭は都浅黄という品種です。京都福知山の塩野屋さんという織元のオリジナル品種だそうです。

タグ:カイコ

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Sari (10/09 02:01) 編集・削除

養蚕のDVDがあるそうですが、ご存知でしたっけ?
すみません過去日記を確認していないので、とりあえず
http://gujo.com/silkworm/index.html

珍獣ららむ~ (10/09 06:53) 編集・削除

いえいえ、知りませんでしたよ。
最近はいろんなところで資料を作ってるんですね。
今回、蚕種を買った京都の塩野屋さんでも、京都式の養蚕を説明するDVDを売ってました。
単純にDVDを売るんじゃなくて、養蚕のなんとかかんとかの会員にならないといけないっぽかったので日和ったんですけど、見てみたいですねー^^;