フタホシコオロギの幼虫
カエルの餌用に育てているフタホシです。この写真は一週間くらい前のもので、今はもう一回り大きくなっています。前の記事では「ゴキブリの子と見分けがつかない」と書きましたが、今はアブラムシ(アリマキ)そっくりです。
親は卵を土の中に産むようですが、土から出てきたばかりのフタホシさんたちは、野菜の切れっ端にビッシリとりついて食べていました。ところが一週間もすると新しい野菜を入れても興味なさげになりました。
ふと思いついて亀の餌や乾燥アカムシを与えてみたら喜んで食べています。動物質のものがほしかったのですね。虫のくせに栄養バランスを考えるなんて。人間より健康志向じゃないか。
性質もいろいろと面白いです。隠れ家用に石を入れておくと、その石の下だけでなく上にまでビッシリとりついています。石の上にいるんなら土の上だって変わらないでしょうにね?
飼育箱が小さいので、大きい箱に枯れ葉を沢山入れて、隠れ家用の石も入れて引っ越ししました。一匹ずつ移せないので、虫が何十匹もたかっている石を、えいやっと持ち運びます。逃がすと大変だから緊張の一瞬です。フタホシは日本の虫じゃありません。# 奄美や沖縄など、亜熱帯地域ならば日本にもいるらしい。
すると、今度は石じゃなくて枯れ葉の下に潜ってしまいました。あれほど石好きだったのに、今は枯れ葉です。石の上には誰も出てこないのです。えー、枯れ葉の下じゃ見えないじゃないの。観察してるんだから空気読みなさいったらもう(むり)。
小粒の亀の餌をやると、わらわらっと寄ってきて、それぞれが餌をつかんで安全な場所に引っ張って行こうとします。ゴキブリの子に見えていたのがアブラムシそっくりになったと書きましたが、餌を持ち運ぶ様子はアリん子そっくりです。
それはともかく、お約束なので書いておくんですが、なんでウシガエルは違法でフタホシはええのんや。この温暖化のご時世、寒さに弱いフタホシだって日本の冬を乗り切るかもしれないぞ。
ペットショップで餌として簡単に買えてしまって、オスメスそろってたらバカスカ増えますよ。今は生き餌を扱う人が少ないからいいようなもので、下手をすると国産のエンマやツヅレサセや、その他もろもろと競合して滅ぼすんじゃあるまいか。
じゃあ、日本のコオロギを餌にすればいいじゃんという話になりますが、日本のは繁殖時期が限られていて、一年中供給するのが難しいらしいです(聞いた話ですけど)。
こんだけのフタホシが成虫になったら五月蠅くて死にますね。翅がはえてくる前に蛙にやらないと。半殺しにしたらザリガニも食べそうだけど、食べる量なんてたかがしれてるからなー。
オオシオカラトンボ
名前の通り、シオカラトンボより一回り大きいです。腹も太くてシオカラよりも寸胴な感じです。一番はっきりわかるのは、オオシオカラトンボの後翅の付け根が黒いこと。シオカラは付け根まで透明です。
google で「シオカラトンボ」って検索すると、当たり前のことながらオオシオカラトンボまでヒットしてしまう。頭に「オオ」とか「コ」とかを付けないという検索方法は作れないのだろうか。
ヒメクロイラガの幼虫
ピンボケでダメ。水元公園のニンジンボクに沢山ついてました。ヤツら微妙に手の届かないところにいやがります。
お化けオタマ
この時期どこもかしこもウシガエルのお化けオタマだらけですわ。この写真は小石川植物園で撮りました(ええ、アレを見に行ったんです。あとで写真を公開します)。
丸くて大きくて、木の枝かなんかにお腹をひっかけて、水の流れにゆらゆらしている様子はまさにゆるキャラ。いっそコイツを着ぐるみにして「ぼくたちウシガエルを捕まえたら君が捕まるよ」キャンペーンでもしてみたらどうよ(逆に捕まえたくなるかもしれないけど…汗)。
特定外来生物に指定されているウシガエルですが、ほんっとにどこにでもいます。人が持ち運んで広めるだけじゃなく、なんらかの方法であちこちに伝播するのかもしれないです。
みなさん、ウシガエルは特定外来生物に指定されており、捕まえて飼うのも、生きたまま持ち運ぶのも違法です。公園などでお子さんが捕まえることがあると思いますが、つかまえた場所に放してください。決して別の池や川に放さないようにお願いします。飼うのは許可がいります。
っていうか、生き物はなんでも、つかまえた場所に放すか、それができないなら死ぬまで飼うのが基本です。飼いきれなくなった場合はかわいそうですが殺処分ですね。そこまでの責任を負えないならば飼わずに自然の状態で観察しましょう。
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