重さで潰れるのではないかと思い、枝ごとやるのをやめたり、衣装ケースをやめて笊に移したりはしているのですが、どんどん死んでます。
▲健康な蚕
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黒く変色しているので、これは病気だと思います。
病名までは分かりませんが、ウイルス性か細菌性だと思います。
糞から感染していくことがあるので、こまめに掃除したほうが良いかもしれません。
それにしても、凄まじい死に方ですね。
こういう症状は僕も見たことがあると思いますが、あまり記憶に残っていません。
原種の蚕をたくさん飼っていた頃には体験したかも。
いつもありがとう!!
こまめに掃除します。
さっき発病直後の蚕を発見しましたが、
最初は色の変化がなく、動かなくなるようです。
しばらくすると胸のあたりが黒か緑に染みてきて
口から液が出たりします。
これまでの状況からいって
発病してから死ぬまでに二時間かからない感じです。
19日は、半日家をあけなきゃならないので、衣装ケースに桑をどっさり入れて出かけました。結局、家に帰ったのは十四時間後くらいで、あわてて様子を見ると桑は枝と葉脈を残してすっかり食い尽くされていましたが、お蚕さんたちはおおむね元気でした。
ただ、体が縮んだ状態で死んでいる個体が一頭と、体が潰れて中身が出たような状態で死んでいる個体が一頭いました。少し心配ですが、どうしようもありません。死んだのをよけて餌をかえてやりました。
体が潰れているのは、枝の隙間から出られなくなって潰れたのかもしれないと思い、今日は遠出する予定もないので一度にやる餌を減らして様子を見ましたが、数時間ごとに一頭ずつ潰れて死んでるやつがいます。中身が出てることもあれば、体の中で内臓が破裂してる感じになってることもあります。
とりあえず、枝ごとやるのをやめて、一度にやる餌の量も減らしてこまめに様子をみることにしました。重さのせいならそれで改善するかもしれません。病気なら、そんなことには関係なく死ぬと思います。
可能なら平たい笊にひろげて飼うのが蚕にとっては一番いいのですよね。衣装ケースを使うとしても、もうちょっと浅くて広いものがいいのかな、と思っています。
20日に関東は梅雨明けしたようです。明日から梅の土用干しをしなければ。
いろんなことが起きるんですね~・・・
梅干も作っているんですか!
「こういう娘はどうやったら育てられるんだろ~」と
思わずつぶやいてしまいました。オバサンのせりふだな~(笑
実家ではあまり梅干を食べなかったので、母が漬けているのを見たことがありません。
なので私もやったことがないんです。
梅肉エキスや梅酒はあるんですけどね・・・
色んな物に興味を持って調べ、実際にやってみる
ららさんの『創造する力』に敬服いたします~☆
しばらく前に塩漬けに手間取ってた梅ですよ。今日晴れたら干そうと思っていたのに思い切り曇ってますね。残念!
梅はですねー、去年なにかの時に「どうせお弁当を作るなら、酸っぱくてしょっぱい昔っぽい梅干しでおにぎりを作りたいなあ」と思ってお店を眺めたら、どれもこれもマイルドだのヘルシーだの不抜けたこと書いてあるのでブチ切れて、梅の季節になったら自作しようって思ってたんですよ。うまく漬かるかどうかはお楽しみ。失敗もまた実験のうち(笑)
>『創造する力』に敬服いたします~☆
ありがとうございます。でも、みんないろんなことに興味を持って、いろんなものを作ろうとしながら大人になってるはずなんです。それがいつの頃からか何もしなくなるとしたら、途中で忙しくなるからだと思うんですよ。ようするにわたしはヒマ人なんです。
そう言っておかないと「どうせこいつただのニートで引きこもりなんだろ」って言うやつがいるに決まってるからです。でもそれがおおむね正解です。
ま、女なので「主婦です」と真顔で言うとたいていの人は黙ります。はい。でも実際は未婚なんです。困りましたね。
かうしてみると「くせなくきずなく簇に上がる」に込められた切実な祈りが、我々野次馬にもわかるやうな気がしてきました。
わたしなんかも生活のかかっていない野次馬養蚕家なので深刻さが足りないのですが、あれだけ苦労して上蔟前に死なれると本当にへこみますよ。なんとか全滅する前に繭になってくれるといいんですけどね。
なかなか雨がやまず、夕方になってやっと桑を取りに行けました。雨上がりなのに気温は高くて汗がだらだら。家から近いとはいえ庭先よりは遠いので重労働です。これで痩せればいいんですが、何をどうやっても痩せない体質になりました。
カイコはおおむね良好に育っています。まるまる太って体長もまた伸びたようです。物差しをあてていないけれど、70mm 近くありそうです。衣装ケース飼いに切り替えて、今朝は少し多めに餌をやってみたわけですが、たまに様子をみながら十二時間。問題なさそうです。
前の記事のコメント欄にも書きましたが、必ず蓋をずらしておくこと。日の当たる場所もダメです。部屋の奥において、カーテンは閉めて置かなくてはいけません。そうでないと蒸れて全滅してしまうと思います。
ところで、脱皮直後に下痢しているみたいだと書いたカイコは今も生きているのですが、それとは別のカイコが病気のようです。
▲こんな感じで七転八倒しはじめる。なんらかの液体にまみれていたりする。餌を食べなくなる。
▲体がどんどん縮んで、最終的にはこんなふうになってしまう(この固体はもともと発育不良でずいぶん小さかったけれど)。
もしや卒倒病というやつでしょうか。あきらかに瀕死が二頭、ほかに三頭くらいおかしなやつがいます。これ以上ひろがらないといいんですが。
▲蔟
蔟と書いて、「ぞく」または「まぶし」と読みます。蚕が繭を作るための足場です。これがなくても適当な場所で繭を作ると思いますが、ないと糞で汚れたり、形が悪くなったりするらしいです。
昔は、藁を粗く編んだものを使っていたようですが、そういうのは博物館でしか見たことがありません。祖母の家では写真のような形状のものを使ってました。紙製で、長方形の部屋が無数に並んで団地のようになっています。四角い部屋に蚕が一頭ずつ入って繭をつくります。
写真を見ればわかると思いますが、紙製の蔟は折りたたみ可能で、使わないときは縮めた状態でしまっておきます。蚕がずーになると出してきて、庭にたき火をして開きながら炙ってました。湿気を飛ばすためだと思います。
部屋は蚕の頭数の倍必要だそうです。空きがないとうまくいかないらしいのです。約二百頭いるはずなので、四百部屋作ってやらなければなりません。
この蔟をまとめて吊す道具があるのですが、それについても後日書こうと思います。
家では卒倒病が発生したことはありませんが、写真のような症状は農薬の中毒に似ています。
以前、いつもと違う場所で取った桑を与えた時に、緑色の液体を出しながら苦しむようにもがきながら死ぬのを見ました。
なるほど、農薬中毒の可能性もあるわけですね。たしかに神経毒を飲ませるとこんな風になりそうな気がしてきました。結局、おかしくなってる五頭のうち、三頭は死んで、残り二頭は生き残って餌を食べてます。あまり元気はなさそうです。
農薬中毒だったら感染の心配はなさそうなので少し安心です。でも、外で桑を摘むときは気をつけないといけませんね。保存する前に風呂場でじゃぶじゃぶ洗ってはいるんですけど。
桑をとりにいこうとしたら突然雨がふってきて中止。雨は一瞬であがったみたいだけど雷が鳴っているので様子を見ています。あ、また降ってきた。しばらく出られないなあ。
蚕の飼育は、小さい頃に見た養蚕をやってみたいという意図があったので、できるだけ昔おぼえたようなやり方でやってみたかったのですが、蚕の食欲に負けて衣装ケースにつっこんだのは昨日のメモに書いたとおり。
▲こんな衣装ケースに入れた。
笊にひろげて買う方法だと、桑がしおれたり、乾燥したりして無駄になります。すこしでも長持ちするように、あらかじめ水につけてパリッとさせてから与えたり、たまに霧吹きで保水したりもしましたが(Sariさんありがとう)、それで保たせるのは限界があるので、少ない量をこまめにあげなきゃいけません。
▲空気が通るように、少しずらして蓋をする。しまった。流れからいってここでは中に桑がどっさり入っていなきゃいけなかったのに(笑)
問題は桑の乾燥なので、乾燥を防げればいいはずです。蚕を衣装ケースに入れて、桑を枝ごとのせてやりました。あまり大量に入れると身動きがとれなくなるのではないかと思い、最初は遠慮がちにやっていたのですが、枝ごとだったら良い具合に隙間が出来るので、かなり大量にのせても大丈夫そうでした。
一メートルほどの桑の枝を六本くらい、衣装ケースに入るサイズに切って入れてみたところ、八時間後に「まだ余裕だけど、そろそろ餌をやらなきゃね」という感じになりました。八時間保つとかなり楽です。可能ならば明日は出かけようと思うので、桑の枝を八本に増やして実験中です。半日くらい保つといいんですが。
▲一晩(だいたい八時間)たつと、あれだけ入れた桑がすっかりなくなってる。おそるべし、五齢幼虫の食欲。
衣装ケース飼育は楽です。昔の養蚕に思い入れがないなら、最初からこうやって育てるのが良さそうです。一齢から三齢までは大して餌を食べないので、一日に一度桑を交換すれば済みそうだし、四齢以降もこの方法ならば朝夕の給餌で足りるでしょう。これなら学校や仕事で家を空けても大丈夫。
蚕の五齢時代がもし一カ月も続いたら、養蚕農家のおばちゃんたちは過労で死んでしまうと思いますが、幸いなことに六日くらいで「ずー」になって餌を食べなくなります。そして上蔟(じょうぞく)して繭を作るのです。うちの蚕は十六日中に脱皮したので、予定通りなら二十三日か二十四日には「ずー」になりそうです。
群馬では、五齢蚕が繭作りの準備に入り、体の色が飴色になった状態のことを「ずー」と言ってました。「この蚕はハァずーになる」なんてことを言ってたと思いますが、これまたなぜそいう言い方をするのかサッパリわかりません。上蔟の「じょう」か「ぞく」が変化したのか、あるいは熟蚕(じゅくさん)の「じゅ」が変化したのかな、と想像しています。ずーになった蚕を、蔟(ぞく、まぶし)にくっつけてやることを上蔟(じょうぞく)と言います。蔟についてはあとで説明します。
雷が遠くなってきたので、とりあえず買い物に出てみます。厚紙とホッチキスと簾ね。メモメモ。
お蚕さま、蒸れない?
生まれてから眠に入るまでの日数を表しているんではないでしょうか?
シジ→四日
竹→チク→(ひっくり返して)→クチ(くんち)→九日
フナ→2と7→2×7=14日
ニワ→そのまま28日(ちょっと長いかな)
これもこじつけですけど、結構日数があってませんか?
昔からの言葉で、八十八夜だとか、または人の名字で○○日と書いてその地域で行う年中行事の呼び名と同じ読みを充てたりするのがあるじゃないですか。
カイコの飼育管理の目安を覚えやすくするための呼び方だったんではないでしょうか?
(以上全く勝手な推理です。)
うちの母の実家(群馬県中之条町です)も、おかいこさん育ててました。2階がカイコを育てる部屋になってました。
Sari さん、わたしも最初、蒸れてやばいことになるんじゃないかと思ったのですが、以外と大丈夫です。箱の中が蒸れてる様子はないし、桑の保ちがよくなります。蓋をちゃんとずらしておくことと、日陰におくことが重要です。
ゆうさん!!こじつけにしては出来すぎてますよ。わたしゃすっかり信じそうになりました。うちだと二眠は七日目くらい、三眠は十日目くらいなので日数があわないけれど、品種や育て方で成長の早さは違うでしょうしね。
茨城弁のHPに養蚕のとこがあって、その一部に
(カイコの上族祝い)
・あげまい:餅をつく。
・はきたでいいわい:餅をつく。
・まぶしあげいわい
・まぶしあげゆわい
・まぶしいわい
・まぶしゆわい
・まぼしいわい
ってのがありました。群馬県でもお祝いしたのかしら。
めんどうみている人への、ねぎらいの意味もあったのかな・・・
祖母の家ではお祝いはしてなかったけど、人をやとって大規模にやってる農家だったらお祝いくらいしたかもしれないです。とにかく五齢幼虫の世話は大変だから、無事に上蔟したら万々歳です。
忘れないようにメモ的に
▲16日中にほとんどの蚕が脱皮を済ませてしまった。すべての蚕が眠に入ったなと感じたのは15日の午後だったのにペースが速いんじゃないかと思うけれど、無事に脱皮したからよしとする。四齢蚕の脱皮はすごい。薄くてしなやかな透明な全身スーツを爪先からひっぱって脱がせてるみたい。
▲乾燥した脱皮殻。脱皮直後はもっとしなやかで、ストッキングを脱ぎ捨てたみたいに見える。天衣無縫というけれど、蚕の脱皮がらはまさに縫い目のない服みたい。
▲二齢から四齢までの糞、200頭分。とっておこうかと思ったけれど黴始めたので捨てることにした。
▲これが五齢幼虫の糞。ずいぶん大きな糞をするようになった。孵化したばかりの頃は砂粒より小さいような糞をしていたのに。
▲五齢幼虫。現在、体長は60mmくらい。
爆発的に食べ始めた。このままでは四六時中餌やりをしなきゃならないので、半透明な衣装ケースに桑の葉とともに入れることにした。空気がとおるように少しずらして蓋をすれば桑の葉が長持ちするので餌やりの回数を減らせるはず。
昨日の病気かもしれない蚕(黒くよごれたほう)は元気だ。やっぱりシバケンくんの言うとおり脱皮に失敗しただけなのかもしれない。黒い液体にまみれていたのは下痢ではなくて口から吐き戻した餌のような気がしてきた。
上蔟の準備もしなければいけない。ありあわせの厚紙で蔟(まぶし)を作ってみたが、これじゃ足りない。200頭いるはずだから400頭分の蔟がいる。明日材料を買ってこよう。
シジ 竹 舟(ふな) 庭の由来は、「かゐこやしなひ草」で、
又くハをしかじかくハぬことありこれをねむるともいふなり、とあるのが訛って獅子やシジになったのかな、と珍説を唱えてみる。二番目の眠を竹というのは、「かひこくわをくわするにしたがひしだいに大きくなり、ほかの竹すだれようのものにうつしてくわをあたへるなり」が由来ではないだろうか。でも舟や庭がどこから来るのかまるでわからない。
というわけで眠いので寝ます。
ほかの竹すだれようのものにうつしてくわをあたへるなり、
先刻ご承知でせうけど、門付けの『春駒唄』の文句
「さればこれより休みにかかる、シジの休みはしんじつ蚕、フナの休みはふんだん蚕、ニハの休みでにはかに育つ、くせなくきずなく簇に上がる」
この語呂合はせと上記珍獣様の説は、発想が似てゐますネ。『春駒唄』は、なにかしらめでたい言葉と掛けて「予祝」「言寿」するといふ門付け芸の目的にそふものなのでせうけど、珍獣様のは別段めでたい語呂合はせでは無いでせうけど。ことによるとシジ以下全て「もともと語呂合はせ」だつたりしてネ。
※上記の唄には「竹」は欠落してゐるやうです。
シジ:子供の小さなティムティム
タケ:オトナの立派なティムティム
フナ:言はずと知れた女性器の象徴。
立派なティムティムを収納する抜け殻か
ニハ:男性的要素と女性的要素は遂に錬金術的に結合され
蚕は両性具有者となつて羽化登仙する。
・・・なんてネ。
(最後の項目はやや無理やりです)
はりごま唄の「ふんだん蚕(ふな)」とか「にはかに育つ(にわ)」は、蚕の育ち方を的確に表してますね。ふなの眠前後(三齢・四齢)は、急に蚕の量が増えた感じにないrます。にわの眠前後(四齢・五齢)は、文字通りにわかに育つ感じです。見るたびに大きくなってます。
何番目とかの数字ではなく、愛称のような呼び名を使う理由を考えると、次の三つくらいをぱっと思いつきます。
1. 蚕の形状を表しているのではないか?
2. 蚕の飼い方の暗記法になっているのではないか?
3. 縁起担ぎではないか?
3だとすれば悩ましくて、いきなり縁起のいい名前を無関係につけるとは思えないので、1か2で呼び名がついてから、後付けで3ができる順番かな、と妄想してます。はりごま唄の「しんじつ蚕」なんかは 3 の例で後付けなのかなーとも思うんですが、ふんだん蚕やにはかに育つなんかは、見たままなので後付けとも言いにくいですよね。案外、ふな・にわ は蚕の増え方を言っているのかも。
ちむちむ……ニヤニヤ。うちのお蚕さんたちは、いよいよ育って幼児の似指のようになってますよ。