記事一覧

セグロアシナガバチのその後

 こことかここなんかに書いた、セグロアシナガバチの女王のその後です。毎日熱心に巣の手入れをしていた女王蜂が、三日ほど前から帰ってこなくなってしまいました。

 巣は郵便受けの真下にあるので、日に何度かばたんばたんと開け閉てするのがいけなかったのでしょうか。まだ巣が小さいうちに、もっと安心できる場所を探して去ったのかもしれないと思っていました。

 ところが、今日になってふと郵便受けを横から見たら、女王が落ちてるじゃないですか!

ファイル 311-1.jpg
▲銀色の箱が郵便受け。写真では見えないけれど巣はこの下にぶら下がっている。

ファイル 311-2.jpg
▲ほら、ここにセグロアシナガバチが落ちてる。同じ個体かどうか残念ながら確かめようがないけれど、たぶん巣を作っていた女王だと思うんです。

 自然は厳しいです。するどい針を持っているとはいえ、カラスのような鳥から身を守るのに充分とは言えないだろうし、民家に迷い込んで殺虫剤にやられるかもしれません。餌をもとめてゴミ捨て場を漁っているうちに、ジュースの瓶から出られなくなるかもしれません。

 そんな不幸なパターンも想像はしていたけれど、まさかこんな近くで死んでいるなんて。理由はわからないけれど、死にそうになりながら巣のそばまで帰ってきていたとは、本能とはいえなんて哀れな。

 巣の中の卵は自然に孵化するでしょうけど、餌をあたえる女王がいないので幼虫はみんな飢え死にしてしまいます。貴重な蜂の子なのにもったいない。もっと育ってからならわたしが食べたのに(自然って本当に厳しい)。

タグ:

コメント一覧

Sari (05/13 02:22) 編集・削除

うーん・・・耳鳴り暦・ん~十年の私としても、惜しいことをした。
都会で生きるのは、人も含めて生き辛いのか・・・

>カラスのような鳥から身を守るのに
で思い出しました。インドネシアにカラスは居ませんです。

珍獣ららむ~ (05/13 10:08) 編集・削除

 へー、インドネシアにはカラスがいないんですか。カラスの仲間は北極と南極を除けば世界中にいるということなので、日本のカラス属みたいに黒いのがいないか、いても深い森にしかいないとかなんでしょうね。

 町中にいる鳥も世界中でいろいろです。フィンランドのヘルシンキに飛行機の乗り継ぎで立ち寄った時、町中がカモメだらけなのには驚きました。上野公園のハトをカモメに変えたみたいな状態です。

 スペインのアンダルシア地方では、普通にハトがいるんですが、手品師が帽子から出すような真っ白なハトばかり。どの町へ行っても白いハトしかいませんでした。ドバトの色が白いのか、まったく別の種類のハトなのか気になるんですけど、どうやって調べたらいいのか何年も悩んでます(笑)同じスペインでも北にあるマドリードあたりでは灰色のハトばかりでした。

Sari (05/13 21:21) 編集・削除

へー、国によって鳥も面白いですね。
浦安の友人のマンションは川向こうがディズニーランドという場所なんですが、ベランダに来るのは都鳥(ゆりかもめ)ばかりで鳩は全く来ないそうです。
遊びに行ったときも、窓の外でバタバタと(笑)
「鳩よりデカくてうっとぉしい」と言ってました。

Sari (05/21 04:55) 編集・削除

「インドネシアにカラスは居ない」について。
すみません、いい加減なこと書いてしまいました。
バリ人の友人の言葉と、インドネシア在の人たちの話から
てっきり居ないものだと思ってました。

気になって調べてみましたが、ネットでは全く分からず。
『カラスよろず相談箱』という先生様のところで聞いてみました。
以下、掲示板の回答です。
***********************
sariさんへのお返事です。

間違いなくハシブトガラスは、スマトラ島、ジャワ島、カリマンタン島の一部に生息していています。もちろんベトナムやインドに分布域とされています。
しかし、おそらく生息数は多くなく、森林地帯にいると思われます。私もジャワ島やカリマンタンに行ったことがありますが、見ることはできませんでした。
沖縄県の島々では、大きな島にはたいていハシブトガラスが分布しています。


> こんにちは、インドネシに縁がありまして
> 30年ほど行き来しておりますが、現地の友人がインドネシアにしカラスは居ないというので
> 検索してみたのですが、北限がシベリアという事しか分かりませんでした。
> やはりベトナムでも見たことがないというブログや、
> 沖縄では島によって居るような記述のある日記を見ましたが正確なことは分かりません。
> ご回答頂ければ幸いです。
*******************************
数が少なくて森林地帯にいるとなると、都会住まいの友人達が見るわけもなく。
自分で調べないでものを言うべきではないと、良い勉強でした。
失礼しました。

珍獣ららむ~ (05/21 08:13) 編集・削除

 わざわざ調べてくださったんですね、ありがとうございます。その状況なら普通の人の感じ方としては「インドネシアにはカラスはいない」で正解ですよ。日本の町ではカラスが普通に飛び回っているけれど、インドネシアの町ではまったく見ないってことですから。「森の中はわからないけど都市部にはまったくいない」と書けばもっと正確でしょうけど。

ハゼとテナガエビを釣りました

 昨日はやっと晴れたので、近くの中川で釣りをしました。葛飾あたりは海辺ではないけど、まだ潮の影響を受ける場所です。ちょうど潮が引いてる時間で、浅くなった水の中に小さな魚が大群で泳いでるのが見えました。

ファイル 305-1.jpg
▲体長5cmくらいの小魚。たぶんスズキかボラの子じゃないかと思うんだけど、わたしに魚のことを聞いてはいけません(笑)

 狙いはテナガエビです。フライにして食べるのです。そこらの釣具屋さんで安い釣り竿と仕掛けを買ってきて、赤虫をつけて釣りました。テナガエビって、あれでなかなか引きが強いんですね。地球を釣っちゃったかなと思って慌てていると、10cmくらいのエビが上がってくるので驚きました。

ファイル 305-2.jpg
▲大量ではなかったけど、夕飯のおかずには充分。テナガエビ狙いのつもりだったのに、なぜかハゼも釣れました。

ファイル 305-3.jpg
▲上流の八潮市にマリーナがあるのでこんな船がひっきりなしに通ります。最初は「船遊びなんて素敵ねー」なんてのんきに見守っていたら、ほんとに沢山通るので驚きました。世の中には以外とお金持ちさんがたくさんいるのですね!!

ファイル 305-4.jpg
▲ハゼの腹びれ。こういうのは釣ってみないと間近では見られないものなのよね。

ファイル 305-5.jpg
▲てんぷらにして食べました。美味しゅうございました。

タグ:地元(葛飾周辺)

コメント一覧

Sari (05/07 20:52) 編集・削除

あらまぁ、おいしそうですね!
日に焼けたのでは?(^^)

中川で釣りをしたことはないけど、飯塚橋から水戸街道のとこまで、よもぎ摘みして「草もち」、たんぽぽ摘みして「たんぽぽのお酒」を作ったことがあります。
どっちも日焼けして腰が痛かった・・・

珍獣ららむ~ (05/07 23:56) 編集・削除

 タンポポ酒、いいですねー。群馬に住んでた頃に作ったことがあるんですが、洗ったり干したりしてもアブラムシが混ざってしまうのですよね。いや、わたしはあまり気にしない(というかまったく気にしない)んだけれど、普通の人に「見てみて、タンポポのお酒!」って自慢しようとすると、「何これ、虫が浮いてるじゃない」ってなっちゃうんですよね……うーん。きっと咲きたての若いタンポポを選ばなくてはいけなんでしょうねー?

Sari (05/08 00:42) 編集・削除

次でご紹介なさっている草餅、おいしそうですね(^^)

たんぽぽ酒は、花びらを毟ってさっと洗って、ちょっと干して入れましたので虫は居ませんでしたよ。
元々いなかったような・・・いや目が悪いから気づかなかったんでしょうか、味見してビンごとあげてしまったので、友人が悲鳴を上げていたかも(笑
いや、小説の題になっていたので作ってみたかっただけで(^^;)
でも後で調べたら体に良いそうですよね。

ウシなんとかさん初鳴き・女王の巣作り

ウシナントカさんが鳴いた

 昨日の夕方、ベランダで何かがぐぉっぐおって言ってるからなんだろうと思ったら、ウシなんとかさんの鳴き声らしいのよ。オマエかって水槽をのぞきこんだらビシャっと水に飛び込んでしまいました。

 カエルになってから一年くらいたつのに鳴き声を聞いたのはこれが初めて。公園で聞くような、ボーボーというのびのある大きな声じゃなく、変な声でした。

 これからはうるさく鳴きわめいて、ご近所から「あの家は変な生き物を飼ってる」と通報されるくらいになるのかしらとワクワクドキドキしたけれど、今日はぜんぜん鳴かないのでした。ウシガエルって意外と無口なのね。

女王の巣作り

 昨日からセグロアシナガバチ(たぶん)が郵便受けの下をうろうろしてたので、もしかしてと思ったら部屋が四つくらいしかない小さな巣ができてました。昨日は影も形もなかったはずだから、一日で四部屋も作ったらしいです。女王すごい。
セグロアシナガバチ

セグロアシナガバチ

動画はこちら

タグ:カエル

コメント一覧

てっちゃん (05/08 21:25) 編集・削除

牛なんとかさん、最近は何を食してらっしゃるのですか?

珍獣ららむ〜 (05/09 08:52) 編集・削除

熱帯魚屋さんで売ってるコオロギ類の生き餌です。
小さい方のウシ2号はコオロギも食べるけど赤虫も食べてます。

葉が真っ白な木(ヤナギ)のまとめ

 前記事のコメント欄にも書きましたが、ここしばらく大騒ぎしていた葉の白い木の正体は、ヤナギの一種で、種名はわからないけれど、園芸用に作られた品種である、ということで、おおまかに解決しました。

 ヤナギの種類は数が多く、正確な種名を調べるのはかなり難しいと思うので、ひとまずこれで納得することにしました。みなさんお騒がせいたしました。

 この件について夢の島熱帯植物館の職員の方におたずねしたところ「ヤナギです。種名は詳しく調べないとわからないけれど園芸品種ですね」と即答でした。

・かなり珍しいものであることは確か。
・白いのは若葉のうちだけで、白すぎる葉は枯れてしまう(アップで写した写真の一枚をさして、こういうふうに枯れ始めるとスパッとおっしゃってました)。
・残った葉が色づくか、新しい葉が生えてきて夏には緑色になる。
・撮影地である○市は庭木の苗の生産が盛んで、古い家にはいろんな珍しいものが植えられている。
・芽吹きの前に枝を20cmほど切ってもらって水につけておくと百発百中で発根するはず。

 とのことでした。ヤナギの木の持ち主の方とはまったく接点もないので枝をもらうチャンスはなかなか巡ってきそうもありませんが、ほんとに美しくて立派なヤナギなので、いつか自分でも育ててみたいです。

ファイル 301-1.jpg

 これが昨日の写真です。白い葉がだいぶ枯れ落ちたようです。数日前までもっと茂っていました。

ファイル 301-2.jpg

 この通り、残った葉は緑に色づき、新しく萌えだした葉はすべて鮮やかな緑色です。

 撮影地が個人のお宅なので、定点観測して写真まで公開してることがばれたら嫌がられるのではないかと不安です(汗) というわけで、写真の公開はここまでで終わり。実際に見ると、本当におどろくほど白くて美しかったんですよ。

◎珍獣の館内、関連記事
http://www.chinjuh.mydns.jp/cgi-bin/blog_wdp/diary.cgi?no=298
http://www.chinjuh.mydns.jp/cgi-bin/blog_wdp/diary.cgi?no=300
◎はてなダイアリー
http://d.hatena.ne.jp/chinjuh/20080424
◎はてなの人力検索
http://q.hatena.ne.jp/1209000698

検索用キーワード
葉が白いヤナギ 白い葉のヤナギ 白い葉の柳 白い柳 葉が淡緑色 葉が淡黄色 葉が薄緑色 薄黄色 薄い緑色 薄い黄色 芽吹き 若葉が白い コゴメヤナギに似たような品種がある ヒメヤナギにも同じ特徴の品種があるかもしれない ジャヤナギに葉が黄色くなるものがあるらしい

タグ:植物 葉が白い

コメント一覧

ゆの字 (04/30 14:23) 編集・削除

ほぼ解決っ!ということで、何よりです。
やっぱりヤナギの仲間には違いないのですね。
この前のコメントで、間違いがありました。すみませぬ。
東北大学のヤナギの説明サイトを削除していたのに
「以下のサイト」と書いていましたね。
それはここです。
http://www.tech.sci.tohoku.ac.jp/activ/proceed/h12/a-4.htm
ここにコガネヤナギの説明があります。
この東北大学の植物園には、「ヤナギ園」というものがあり、ヤナギ科植物の標本や研究施設があるようです。
植物園のサイト内には、質問できるところがないようですが
ここの方なら、きっと詳しい答えを教えてくれそうです。
遠いけど、行ってみたくなりました。

珍獣ららむ~ (04/30 16:32) 編集・削除

 ここには行ってみたいですねえ。東京では葉が白い季節はもう終わったみたいなんですが、東北ならこれからじゃないかという気がするし。ヤナギ園にはものすごいものがあるかもしれないし、ないかもしれないし、ああ気になるー。

 金町駅からだと常磐線経由で仙台入りして、帰りは東北本線で上野経由で帰ってくると一筆書きで700kmくらいなので、鈍行運賃だけなら一万円でおつりがきそう??  大昔に始発で仙台まで行った時は、お昼前にはついたような気がするから……うーん、でも帰りの乗り継ぎがあやしいから一泊しないときついよなあ。でも昨今は漫画喫茶があるのでー……

 なんて妙に具体的な計画まで頭をよぎる今日この頃ですー(汗)

ひろこ (04/30 18:01) 編集・削除

ほぼ解決おめでとう!
楽しかったなぁ。
こう言うのがインターネットの美味しいところだわねぇ。

普通列車(快速を含む)で良いなら、
金券ショップで『青春18きっぷ』の2回残りなんかを探せば、
かなり安くなるんじゃないの?

…普通だと7時間くらい掛かるのね。

所要時間 6時間45分   乗換:3回
08:27 発 ■金町
5分 ||常磐線各駅停車 08:32 着
08:41 発 (9分) ■松戸
1時間46分 ||常磐線普通(上野-水戸・高萩)10:27 着
10:32 発 (5分) ■水戸(茨城)
1時間44分 ||水戸線・常磐線 12:16 着
12:21 発 (5分) ■いわき(福島)
2時間51分 ||常磐線(いわき-仙台)
15:12 着 ■仙台(宮城)

JR東日本の検索は判りづらいねぇ。

Goudeau (04/30 19:10) 編集・削除

着物の世界には柳の若葉の色をさす「柳色」さらにグレーがかつた「柳鼠色」との色名が古くからあるさうですが、今回のアレは「純白に限りなく近い柳鼠色」とでも予備隊、もとい呼びたい色でしたネ。私も今回の探索にまぜていただいて楽しかつたです。

Goudeau (04/30 19:18) 編集・削除

色見本:やなぎねず
ttp://www.colordic.org/colorsample/2333.html

珍獣ららむ~ (04/30 21:39) 編集・削除

 ひろこさん、青春18きっぷは学生の春夏冬の長期休暇の時だけで、春は4月10日までみたいよ。これが使えたら一筆書きにこだわらなくてよさそうなのにね。それにしても仙台は遠いわ。いわきから先の電車の少ないこと(笑)

 Goudeauさん、旧約聖書のエニシダが、じつはシロレダマなんだっていうページをおしえてもらったので、ザメンホフのエスペラント訳聖書を見たら、列王・ヨブのどちらも genisto という単語があたってました。エスペラントの植物名は学名の一部から作ったものが多く、genisto はヒトツバエニシダ属(genista)に由来してるようです。エニシダ属にはまた別の単語があります。

 ザメンホフはヘブライ語ができたらしいので、必要ならばシロレダマに当たる単語を作ったと思うのですが、ヒトツバエニシダにあたる単語をあててるところを見ると、ギリシア語だかに訳された旧約聖書がローテムにあたるような単語を使っていないのかもしれないですよ。

 この想像があってるとしたら、日本語訳がエニシダやレダマの林をさまよっていたとしても、あまり不思議はないというか、むしろ当然なんじゃないですかねー?

 というかですね、なんかどうも、旧約聖書にある「ローテム」をシロレダマとすることすらアヤシイらしいんですよ。ローテムというヘブライ語は確かにシロレダマのことなんでしょうけど、根っこは食えないらしいんですよ。でもヨブが砂漠で食べたと書いてあるので、食べたのが本当ならばヨブ記の作者はローテムという言葉でもっと別の植物を指してた可能性があるとかないとか。でも、エリヤが疲れて眠った場所は、シロレダマの下が絵になりますねえ。

シバケン URL (04/30 22:37) 編集・削除

ヤナギ、面白かったです。
植物は種の同定が非常に難しいですね。
植えてあるのが個人のお宅ならその家を訪ねてみるしかないのですね。
僕はプラナリア採集で個人の敷地内に入らせてもらうことがよくあります。

フリー系の乗車券がなければバスの方が安くなる可能性もありますね。
18きっぷシーズンなら東北本線も使えて便利ですが。

Goudeau (05/01 06:30) 編集・削除

(七十人訳列王記上19:4)
και αυτος επορευθη εν τη ερημω οδον ημερας και ηλθεν και εκαθισεν υπο ραθμ εν και ητησατο την ψυχην αυτου αποθανειν και ειπεν ικανουσθω νυν λαβε δη την ψυχην μου απ' εμου κυριε οτι ου κρεισσων εγω ειμι υπερ τους πατερας μου

(逐語訳)
そして 彼は 彼は来た 中で その 荒野 道を 日 そして 彼は来た そして 彼は座った 下に ラス(ヘブル語=エニシダの音写) 一 そして 彼は要求した その 生活を 彼の 離れ死ぬ事 そして 彼は言った あなたが自分の為に十分し続けろ 今、あなたは取れ それだから その 生活を 私の から 私、 主よ、 それは 無い より良い 私は 私が存在し続けている 越えて その 父ら 私の。

(ラテン語)
et perrexit in desertum, viam unius diei. Cumque venisset, et sederet subter unam juniperum, petivit animæ suæ ut moreretur, et ait: Sufficit mihi, Domine: tolle animam meam: neque enim melior sum quam patres mei.

ここではραθμ(ラス)といふヘブル語音写でお茶を濁して居るらしいです。

「聖書の於けるエニシダ」(英文)
ttp://penelope.uchicago.edu/misctracts/juniper.html

読む気力なし(苦笑)

Goudeau (05/01 07:17) 編集・削除

上記逐語訳で「ラス」とカナ表記して居る「ραθμ」は素直に読めば「rathm」ですから、ヘブル語「ローテム」のまともな音写といつてよいでせうネ。

珍獣ららむ〜 (05/01 10:39) 編集・削除

>シバケンさん
あれだけの大樹だと、昔から生えていたと思うので、
その家の人も植えた時のことを知らないかもしれないです。
種類を聞いても「なんとか言うヤナギですよ」って言われそう(^^;

そういえば夜行バスという手もあるんですね。
ぱっと調べるとJRの一筆書き鈍行運賃より高いところが多いけど、

東北急行バス
http://www.tohoku-express.co.jp/
これの直行便だと往復で7800円なので激安ですなあ。
早朝に着いてしまうのが難だけど、
これなら昼間を有効に使えるし一泊する必要もないから現地で夕食を豪勢に食べても大丈夫そう。
うへ、なんか行けそうな気がしてきたよ。
やばいなあ、行く気はあんまりなかったんだけど(笑)


>Goudeauさん
 おっ、すごいすごい。七十人訳ではローテムの音写なんですか! ザメンホフもこれにならってretomoとかratemoとかの単語を作ってもよさそうだったのに、作らなかったのは不思議ですねえ。

・その場限りの都合で造語を作りたくなかった?
・ザメンホフ当時の分類学ではローテム、レダマ、エニシダ、ヒトツバエニシダ…ここらへんが全部同じ属だった?
(だとしたらエニシダを意味するエスペラントのcitizoという単語はもっとあとの時代に作られたということになるんだけど)
・ザメンホフの当時、ヨーロッパ各国語の聖書では、genisto(ヒトツバエニシダ)にあたる単語をあてるのが主流だった?

なんて仮説がたつけれど、エスペラントの研究なんて、かなり不毛な気がしてきました(笑)

[追記]2008年5月7日
 エニシダ(Cytisus)属は、昔はGenista属に分類されていたそうで、エニシダという言葉はGenistaが訛ったものらしいです。分類が修正されたのがいつ頃なのかよくわからないんだけど、こういうものはよっぽどの専門家じゃないかぎり、古い分類をしばらく使い続けるものだから、ザメンホフはエニシダもヒトツバエニシダも、全部genistoに含めてた可能性が高いです。ひょっとすると、レダマやローテムもGenista属だったのかなーと思うのですが、古い分類の資料がないので降参。

珍獣ららむ〜 (05/01 10:59) 編集・削除

 そういえば、旧約の英語訳としては黎明期のジェイムズ王欽定訳だと、ローテムの部分は juniper tree ネズの木と訳されてるらしいですよ(某団体に3000円ほどお布施をしてせしめた聖書辞典に書いてあったけど、この手の内容に教義もへったくれもないので本当でしょう、たぶん)。ネズだったらヒノキ科の高木ですねえ。なんかまるで違う(笑)

 でも、エニシダ、ヒトツバエニシダ、レダマのどれをとっても、下で人が眠れるようなもんじゃなさそうだし、どれをあてても違和感がありますよね。

 ちなみに、そこの教団の英語聖書では broom tree と訳しているらしいですよ。broom は箒のことで、魔女がエニシダの枝で箒を作ったという伝説からエニシダのことでもあるそうです。ローテムが欧米にはないのでエニシダみたいな木ってことにしてるみたい。

Goudeau (05/01 11:55) 編集・削除

念のため七十人訳の他の箇所も見てみました。前回便利に使つた逐語訳がこちらの分は無いのですが、どうも「ローテム」系の単語は、どちらにも無いやうな気がします(?)ギリシャ語の辞書がないので私の検索もここまででお手上げです。

ヨブ記30:4
οι περικλωντες αλιμα επι ηχουντι οιτινες αλιμα ην αυτων τα σιτα ατιμοι δε και πεφαυλισμενοι ενδεεις παντος αγαθου οι και ριζας ξυλων εμασωντο υπο λιμου μεγαλου
(ラテン訳)
Et mandebant herbas, et arborum cortices,et radix juniperorum erat cibus eorum:
(新共同訳)
あかざの葉を摘み れだまの根を食糧としていた。

詩篇120:4
ιδου ου νυσταξει ουδε υπνωσει ο φυλασσων τον Ισραηλ
(ラテン訳)
Ecce non dormitabit neque dormiet qui custodit Israël.
(新共同訳)
勇士の放つ鋭い矢よ えにしだの炭火を付けた矢よ。

珍獣ららむ〜 (05/01 14:17) 編集・削除

 あれ? ヨブ記の30:4はラテン語だと植物をさす単語が三つありますね。

herbas 草々を
aruborum cortises コルクの木々を
radix juniperorum ネズの木々の根っこを

 文法がよくわかんないんだけど、ラテン語訳を素直に直訳すると、

「草を、コルクの木々をかじり、ネズの木の根を食料として食べて(eorumがなんのことかわからない)」

とかになりそうな予感。

 今ちょっと日本語の聖書もあたってみたのですが、この部分を「アカザ」「レダマ」と訳しているのは新共同訳だけかも?

聖書協会の口語訳
「彼らは、ぜにあおいおよび灌木の葉を摘み、/れだまの根をもって身を暖める。」ぜにあおい・かんぼく・れだま

新世界訳(某教団のやつだ)
「彼らは灌木の傍らの塩の草本を引き抜いていた。えにしだの木の根が彼らの食物であった」灌木・塩の草本・えにしだの木

 どれも微妙に意味は違うけど、植物をさしてる単語が三つあるのは共通してるのね。へーって感じ。もとがヘブライ語だから母音の添え方とかで意味が変わるんですかね。

 herbas にあたる単語は、ヘブライ語ではマッルーアハというそうで、とるにたりない草のことだそうです。マッルーアハが塩という意味の単語から派生した言葉だと考えられているので、かじると塩味のする草だろうと考えられるらしいです。ラテン語のは、塩の部分を考慮しないで単純に草と訳したみたいですね。

 新共同訳が「アカザ」と訳しているのは、聖書の中でとるに足りない草として頻繁に出てくるのがハマアカザという、名前のとおり塩を含んだ土壌に育つ草なんだそうで、他の部分にあわせてアカザをあてたっぽいです。苦労の痕が見えますね。

 話をローテムに戻すんですが、某教団の新世界訳は「食料にした」と訳しているのに、その教団の聖書辞典ではローテムの根が食べられないことを指摘した上で、ヘブライ語の原文に母音を打ち直して「暖めるもの」と訳すべきだと提唱する人もいる、という別の訳についても書いてあるってこと。こういう事に関しては意外と中立で使えそうな感じ。

 っていうか、ジェイムズ王欽定訳の「ネズの木」はラテン語聖書がそうなってたからだったのね。ギリシア語は……わたしもわかんない(笑)

Goudeau (05/01 14:26) 編集・削除

失礼、詩篇ギリシャ語文が違つてました。ラテン訳と章句ナンバーが違ふといふことに気付きませんでした。

詩篇120:4
τα βελη του δυνατου ηκονημενα συν τοις ανθραξιν τοις ερημικοις
(ラテン訳)
(119-4) sagittae potentis acutae cum carbonibus iuniperorum
(新共同訳)
勇士の放つ鋭い矢よ えにしだの炭火を付けた矢よ。

ヘブル語まで見たいかたは・・・
ttp://biblos.com/1_kings/19-4.htm
ttp://biblos.com/job/30-4.htm
ttp://biblos.com/psalms/120-4.htm

Goudeau (05/01 21:05) 編集・削除

ねずの木といふと、あのグリム童話で一等怖~いお話ですネ。

キーウィット、キーウィット、なんてぼくはおりこうさん♪

Goudeau (05/02 03:04) 編集・削除

すこし違つた。マザーウースの歌がまざつちまつた。正しくは

キーウィット、キーウィット、なんてきれいな鳥だろぼくは♪

Guccasofara Eメール URL (10/10 16:08) 編集・削除

ууу какой хороший сайтwww.chinjuh.mydns.jp, я бы вас попросил загленуть ко мне и сказать как вам мой сайт

珍獣ららむ〜 (10/10 16:44) 編集・削除

 コイツは日本人にロシアの携帯電話のサイトを見せてなにをしたがっているんだね。スパムもそろそろ無差別をやめないたタダの無駄だぞ。たぶん機械で書いてるんだろうけどさ(笑)

 でも、ロシア語っつーのはある意味イケてる。日本語を含まないメッセージを拒否する設定にしていても書けそうだしね。キリール文字は日本語のフォントに入ってるからなあ。

葉が白い木その2:香椿(チャンチン)

 昨日の日記の葉の白い木はいまだに正解が出ないまま謎はふかまるばかり。そんな今日この頃ですが、わたしはまたもや変なものをみつけてしまいました。

ファイル 299-1.jpg
▲これまた、平屋の屋根を越えるような高木で、下から見上げると、うっすらと桃色がさした白い葉が、青い空に映えるの。緑色の葉は別の木のもので、こうやって並んで生えてると白さが一段と際だつ。

ファイル 299-2.jpg
▲地面近くから出ている枝を、葉表側から撮影。このへんは芽生えてから時間がたってるのかずいぶん色づいてるけど、やっぱり白い。奇数羽状の複葉。こういうのが枝に輪生してる。センダンの特徴に似てる。

ファイル 299-3.jpg
▲これは、一枚目と二枚目の中間くらいの高さを撮影。緑に色づいてる葉も見える。

ファイル 299-4.jpg
▲これは木肌。縦に深い裂け目が入る。

ファイル 299-5.jpg
▲遠くから撮影。おっ、これは地元民だと場所がわかりそうな写真ですな(って今さらw)。平屋の屋根どころか、こりゃ二階の屋根まで届きますねえ。立派な高木です。



 これも最初、種類がわからず、センダンにも似てる、ハゼノキにも似てる……と頭を悩ませたのですが、どうやら香椿(チャンチン)という中国渡りのセンダン科樹木のようです。新芽の時期だけ葉の色が薄いピンクがかった白で、夏になると緑色になってしまいます。

タグ:植物 葉が白い