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生き残ったおたま

 先日の猛暑日に、三頭いたおたまが二頭死んでしまった。不思議なことに、大きくて丈夫そうなのから死んでしまい、残ったのは一番ちいさなやつ。

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 もう尻尾も短くなって、水面から顔をだしていることが多い。肺呼吸が始まってる。どうもオタマジャクシは両手が生えてきたあとに体の内側も急激に変化するみたい。この頃を境にオタマジャクシの時にあれほど食べてた餌を食べなくなる。

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 でも、こんな小さいと熱帯魚屋で買ったコオロギは口に入らないかなあ。小さいのをみつくろって、あげてみようとは思うけど。

 それはともかく、色や形からして、やはりウシなんとかさんの仲間みたい。学研の原色学習ワイド図鑑「動物」を引っ張り出して解説を見ると

  • 産卵期は5~8月
  • 孵化したオタマジャクシは年内に非常に大きくなり、そのまま越冬、翌春に12cmくらいのオタマジャクシになる
  • 時には年内に変態が終わり幼ガエルになるものも

とあるので、同じウシガエルでもオバケオタマになるのとならないのがいて正解みたい。カエルの世界もいろいろあるんだねえ。

タグ:カエル

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Sari (08/16 12:16) 編集・削除

なんか、かわいいね♪
生き残ったなんて健気・・・

マイミクさんのところでは、室内の窓際の鳥かごにヨシズを掛けるのを忘れて出掛けてしまったら、帰宅した時にインコ2羽が死んでいたそうです。暑いよな~。
奥さん落ち込んでるそうです。

珍獣ららむ~ (08/16 18:11) 編集・削除

 インコまで死んでしまうとは……やはり今年の暑さは尋常ではないかも。

 東京の昨日の最高気温は35.7度だったそうです。かなり暑かった! でも今日の暑さはそんなの通り越して37度もあったっていうから尋常じゃない。朝ベランダでオタマジャクシの小さな水槽を洗っていたら、本当に汗がダラダラ流れ落ちるのにびっくり。昔もこんなに暑かったっけと思い、2004~2007年の8月1~16日の平均最高気温を計算してみたところ……

 2007年 33度
 2006年 30度
 2005年 32度
 2004年 31度 すべて小数点以下切り捨て

やっぱり暑いよ。ぐええー。

珍獣ららむ~ (08/16 18:47) 編集・削除

 うげえ、埼玉県熊谷市と、岐阜県多治見市の最高気温は40.9度で、1933年に山形で記録した40.8度を抜いて最高記録を更新したそうです……orz
http://www.jiji.com/jc/p?id=20070816172454-5464523

ウシなんとかさん近況

カエル近況

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2007年7月27日撮影

 最近のウシなんとかさんは、このようなりりしい姿ですが、幸か不幸かまだ美味しそうではありません。

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2007年8月1日撮影

 オタマジャクシはこんな感じです。この成長の感じは、やはりウシなんとかさんとは別の種類なのかもしれない。とにかくオトナになるまで観察を続けたいと思います。

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▲上の写真の拡大。まだ足は小さいけど、泳ぐときに動かしたりしてる。

カエルの餌の近況

 フタホシコオロギは、成虫になったオス・メス 1 頭ずつを残してしばらく飼っていたんだけれど、鳴き声が聞こえなくなったなと思ったら、メスがオスを食べちゃってた。気づいたら跡形も残ってなかったよ。それなりに大きな箱に 2 頭しか入れてないのに共食いしてしまうんじゃ、もうどうしようもないね。コオロギおそるべし。

 イエコオロギは、50頭もいたら絶対に共食いしちゃうと思っていたら、案の定食うか食われるかの大乱闘状態で、手足をくいちぎられた死体がころがってる……コオロギ本当におそるべし。これを毎日 2 頭ずつウシなんとかさんにあげてる(たまに絶食日を作ったりしながら)。

タグ:カエル

水元のセミ、水元のヒキガエル

水元のセミ事情

 先週の土曜日に平和島でセミをとる会に出た時は、鳴いているのはほとんどアブラゼミだった気がする。それとミンミンゼミもかなりいた。ニイニイゼミもいるにはいたけど数は少なかった。あちこちの木にアブラゼミの抜け殻が大量についてた。

 水元公園で今鳴いているのはほとんどニイニイゼミ。アブラゼミも少し鳴き始めてる。でも圧倒的に多いのはニイニイゼミみたい。8月1日現在、メタセコイヤの森でみつかるセミの抜け殻はほとんどニイニイゼミばっかり。

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▲この写真で木にくっついてる小さい抜け殻は全部ニイニイゼミ。ニイニイゼミってこんな低いところで羽化しちゃうんだね。

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▲これは拡大したところ。ニイニイゼミはアブラゼミなんかよりずっと小さくて幼虫は泥をかぶってる。アブラゼミやミンミンゼミの幼虫は泥がついてない。

 でも、昨日、今日と日没後に見に行ったら、アブラゼミが次から次へと羽化しているので、まもなく森の主役はアブラゼミに変わります。

 ニイニイ、アブラ、ミンミンのほかに、数は少ないけれどヒグラシもいるようです。7月31日の日没後に、水元公園のメタセコイヤの森で鳴き声を聞きました。

 そして今日、8月1日、早くもツクツクホウシの声も耳にしました(夏の終わりに鳴くセミです)。

ウシ……じゃなかった(カエル@水元)

 夜の森でご機嫌に跳ねている巨大なカエルがいたので、もしかしたらウシなんとかさんの先輩なのではと思い、お近づきの印に記念撮影をお願いしてみたところ、この方はアズマヒキガエルさんであらせられました。ああ、カエルちがい……

 大きさの比較になるものがないのでわかりにくいですが、そうとう大きいです。片手の平にやっと乗るようなサイズ。背中がゴツゴツしていて乾いてる。動きは鈍く、近づいて背中をさわったけれど逃げなかった。なでるとお腹をふくらまして必死で威嚇してる。そーっとわしづかみにしようとしたら、さすがに逃げてった。毒をぶちまけられたくないのでサヨナラしておきました。

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▲アズマヒキガエル、だよね? 鼓膜の後ろに毒を出す腺があって、その毒を乾燥させたのを蟾酥(せんそ)といって漢方で強心剤などに処方します。ヒキガエルの毒液は皮膚に触れるとかぶれるかもしれないので、ヒキガエル類をさわった手で目をこすったりはせず、必ず手を洗うこと。

 「蝦蟇の膏(あぶら)」という傷薬も、この成分で作ると言われているけれど、実際には馬膏などが主成分で、蟾酥を混ぜてあるケースは少ないようです。なぜ蝦蟇(がま=ヒキガエル類)の膏が傷薬になると思われているかというと、植物の蒲(がま)が外傷に効くので誤解されたんじゃないかと言われてます。

蝦蟇の脂 蝦蟇の油 がまのあぶら……あとで自分で探そうと思った時にも役立つ検索用キーワード

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シバケン (08/05 01:59) 編集・削除

都会でヒグラシは貴重ですね。
行ってみようかなぁ。
ニイニイゼミの生きている幼虫も見たいし。

珍獣ららむ~ (08/05 15:41) 編集・削除

 ヒグラシは数がそうとう少ないと思います。31日の日没後に継続して鳴いてるのは聞きましたが、1日には聞けませんでした。

 ニイニイゼミも、そろそろ打ち止めかもしれません。まだ遅れて出てくる個体がいくらかいるかもしれませんが、これから出てくるのはほとんどアブラゼミだと思います。七月の日没後1時間くらいを狙って行くと、大量のニイニイゼミの幼虫が出てくるところを見られそうですよ。

自然関係日記

 密かにいろんなものを飼ってる珍獣でーす。

セスジスズメが羽化したよ

 しばらく前にセスジスズメの終齢幼虫をつかまえてきて蛹化させたんだけど、それが昨夜羽化して飛んでいきましたとさ。

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 詳しくは後日、写真をまとめて博物誌にでもつっこみますよ。

フタホシコオロギが成虫になってしまったのよ

 ウシなんとかさんの餌用フタホシコオロギが成虫になってしまいましたことよ。

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▲オス(成虫)
 ほら、ちゃんと翅が生えてる。尻の真ん中の突起は翅の先についてる突起で産卵管じゃないみたい。これはオス。翅の付け根に白っぽい部分が二カ所あるのが……この写真だとわかりにくいか。


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▲メス(成虫)と若いオス
 翅がないのが若いオス。お尻に突起が二本ある。メスだとこの時代から産卵管があって突起が三本になるからこれはオス。翅のあるほうがオトナのメス。よく見ると、翅の先の突起の下に産卵管があるのが見えるんだけど、この写真じゃわかりにくいかも。

 このオス・メスの見分け方は、他の種類のコオロギにも通用すると思います、たぶん。

 フタホシコオロギは、体は大きいけど鳴き声は小さいです。チッチッと時計の秒針みたいな音で鳴いてる。うまくすると繁殖させられるかもしれないけど、今日また戸ヶ崎のラフレシアに行ってみたら、イエコオロギが入ってたので50匹買って来ちゃった。400円だった。買った方が楽かも。手間をかけるならバッタをとってきたほうが楽しいし。

ベニシジミ関係

 ネタ袋には更新情報を載せたけど、こっちにも。幼虫が蛹になって羽化するまでの記録。

◎博物誌・ベニシジミ
http://www.chinjuh.mydns.jp/hakubutu/musi/zz000069.htm

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珍獣ららむ~ (07/24 20:13) 編集・削除

 イエコオロギうるさすぎ。50匹もいるからではなくて、鳴き声でっかい。エンマコオロギみたいに情緒のある鳴き方じゃないしなあ。

 でも、検索するとフタホシコオロギは鳴き声がうるさいと書いてるサイトがけっこうある。うちのは秒針みたいな小さな音でチッチッって鳴くだけなのに。なんでだろ。

水元公園でカナダモ類の花盛り

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 都立水元公園のキャンプ場付近の水路で、オオカナダモと思われる水草の花が見頃です。

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 こんな三弁の白い小さな花が、水面から無数に顔をだしています。


 カナダモの仲間は、アナカリスという名前で観賞用に売られている水草の仲間です。カナダモ、オオカナダモ、コカナダモなどがあるそうです。日本に帰化してるのはコカナダモが多いという人もいますが、水元でよく見るのはカナダモかオオカナダモのどっちかだと思います(コカナダモは見分けられそうなんだけど、他のは見分け方がよくわからない)。

 名前のとおり日本の在来種ではなく、実験用に雄株のみが輸入され、水槽の水草として売られたりしているうちに野生化した帰化植物だそうです。雄株だけなので種はできませんが、成長が早く、ちぎれた茎から根が出て増えて行きます。水槽にほうりこんでおくと、一カ月くらいで倍ぐらいのボリュームになってしまうことがあり、愕然とすることがあります。

 とりあえず花はかわいいです。小さな花が水面をふんわりと覆うように咲く様子は夢のようですらあります。見るなら今がチャンス。あちこちで咲いてるかもしれないけど、キャンプ場付近で昨日確認しました。

http://www.kensetsu.metro.tokyo.jp/toubuk/mizumoto/img/a_mizumoto.jpg
↑の左のほうにある、少年キャンプ場ってところの南側水路です。公式サイトの地図は小さすぎてよくわからんと思うのはわたくしだけでございましょうか。いや、公園が広すぎると言うべきなのかもしれませんが。

オオカナダモ Egeria densa
 トチカガミ科。南米原産(なんでカナダじゃないんだよw)。日本には大正時代に実験用として持ち込まれた。日本在来のクロモに似てそれよりも大きく、軽くよじれた葉が三~六輪生する。花は白く、三弁。雌雄異株で日本には雄株しかない。観賞用に売られている水草でアナカリスと呼ばれているのはほとんどオオカナダモらしい。
 南米原産のこの植物をオオカナダモと言うのは北米原産のElodea(カナダモ)属に似ているから?

カナダモ Elodea canadensis
 たぶん北米原産。トチカガミ科。雌雄異株。これは日本に入っているかどうかよくわからない。学名で海外のサイトを検索すると、オオカナダモに似ているが、花の形がだいぶ違うものがひっかかるので、開花時に見ればみわけられそう。>たとえばコレ

コカナダモ Elodea nuttallii
 トチカガミ科。北米原産。雌雄異株で日本には雄株しかない。オオカナダモににているが、葉がほとんど三輪生。花の拡大写真がみつからないけど、琵琶湖博物館にある写真を見る限り、白くて三弁でオオカナダモと見分けがつかない。>これ

畜産草地研究所
http://ss.niai.affrc.go.jp/
http://ss.niai.affrc.go.jp/db/weedlist/contents/k5.html

滋賀県立琵琶湖博物館
http://www.lbm.go.jp/emuseum/zukan/gairai/data/kokanadamo.html

クロモ Hydrilla verticillata
 トチカガミ科。日本在来種。雌雄異種。オオカナダモに似ているが、すこし小さく、花の色や形がまったく違う。五~七輪生で通常は六輪生。同じ名前の海藻があるらしいけど別のもの。
 クロモの花や、オオカナダモ、コカナダモとの違いはこちらのサイトが参考になりそうです。>石川の植物・クロモ

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 水元公園の林の中に、植物を切り取ったものが山積みになっていたので、なんだろうと思ったら……

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 花菖蒲の花が終わったあとのものでした。終わったら地上部は切り取ってしまうんだったのね。いやはや、ものすごい量だー。

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↑これは、先日の日記に書いたスジエビ大量死の写真です。いかにもエビっぽい色で沈んでるのが全部スジエビ(あるいはテナガエビの幼生かもしれない)。

 上の写真をとった時には、いつものエビポイントに一匹もおらず、ちょっと心配してましたが、昨日見に行ったらお約束の場所に沢山いたので大丈夫そうです。

タグ:野草

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sibaken (07/20 15:28) 編集・削除

意外とかわいい花が咲きますね。
僕はコカナダモの方が珍しいと思うのでちょっと栽培してます。(増えたら捨ててますが)
ショップで見るのもオオカナダモの方が多いと思います。

エビ異常ですね。
カルキ程度ならそこまで被害は大きくならないでしょうけど。

珍獣ららむ~ (07/23 11:21) 編集・削除

 ですよね。コカナダモはあんまりみかけない。あれからカナダモ(Elodea canadensis)を学名で検索して海外のサイトを見てまわったら、オオカナダモとは花の形がだいぶ違うようなので、水元公園にはびこってるやつはオオカナダモで正解のようです。

 エビはほんとにどうなっちゃってるのかよく分からないけれど今はもとどおり泳いでます。せせらぎ広場は人が遊べるように整備した場所なので、なんか特殊なんですよねえ。地図で見ると、キャンプ場南の水路が道の下でせせらぎ広場とつながっているように見えるんですが、途中にポンプがあって、小さな滝の上から水を流してるようなんです。その水をどこから取ってるのかわからない。

 せせらぎ広場でとれるエビは、スジエビ(もしくはテナガエビの幼生かもしれないけど見分けがつかない)なのに、キャンプ場南の水路に網を入れると、多く取れるのはヌマエビの仲間なのも不思議だし。

sibaken URL (07/25 18:28) 編集・削除

せせらぎ広場は謎ですね。
肉食のスジエビと雑食のヌマエビは住み分けてるんでしょうか。
カナダモは少し見てみたいです。
日本にもあるんでしょうかね。

そういえば質問コミュニティで「ウシガエル飼ってるんですが」という質問があったので「特定外来生物なので危険かもしれないですよ」みたいな事を書いたら「違いますよ。よく確認してください」と起こられてしまいました。
飼うなとは一言も言っていないけど…
認めたくないのか環境省のサイトが見にくいのか。

珍獣ららむ~ (07/25 18:51) 編集・削除

 ウシガエルを外来生物だと思ってない人は沢山いるし、もとは外国から来た生物だと知っていても、「輸入したんじゃなく裏の池から取ってきたのになんで外来?」ってなっちゃう人は多いんじゃないのかな。

 もうひとつの可能性として、ウシガエルでもRana属じゃないPyxicephalus属のアフリカウシガエルとかを飼ってるのかもですが。