うすさま明王というのは不浄を浄化する仏様で、トイレの神様として知られています。
「うすさま」という言葉が聞きなれないのでとりあえずウィキペディアを読んでみたのですが、火の神であるアグニの別名みたいなことが書いてありますね。ソースはなんなのでしょうか。この手の神仏の元ネタは扱いが難しいような気がしますけど、漫画かアニメに出てきたらしく、気づいてみたらネット中で同じこと書きまくられてるんですね。
それはともかく、先日の伊豆旅行の途中で、うすさま明王の明徳寺にお参りしました。写真がいっぱいあるので「続きを読む」をクリックしてください。
▲この階段の上にあるのが明徳寺です。
▲山門をくぐると左手にある石像群。葛飾区あたりのお寺だと、こういう場所に如意輪観音の像がけっこうあるんですが、ここにあるのは明王っぽいものが多かったです。
▲子供に乳を与えている姿の像もあるんですが、これは子安観音でしょうか。
▲うすさま明王をおまつりするお堂です。
▲中はこんな感じです。正面の二本の柱には御真言が書いてあります。どちらの柱にも「オン クロダナウ・ム ジャ ソハカ」と梵字とともにフリガナが書いてあるようです。
え、チンスポットはどこかって?もうちょっとですから慌てないで!
▲お堂の脇を通って裏へまわります。手前の広い入り口には「おさすり おまたぎ」という看板がかかげられています。奥の狭い入り口は便所です。
変わった作りですが、たぶんもともとが便所の不浄を浄化するために立てられた明王堂なんだと思います。本堂はべつのところにあって、ご本尊様は拈華釈迦牟尼仏(つまりお釈迦様)だそうです。
このお寺ではご本尊様よりもうすさま明王のほうが人気者なんです。ご本尊様の説明はいっさいどこにもまったくないのに、うすさま明王のことはあっちこっちに書いてありました(笑)
みなさんお待たせいたしました。次こそチンスポットでございます。
▲「おさすり、おまたぎ」の看板の下を通って中へ入ると……おおお、なんでしょうこのめくるめく世界は。一歩間違うと秘宝館かパラダイス……殿方の成りあまれる陽の一物をかたどったものたちが所狭しと並べられています!
▲真ん中にあるこの部分は雪隠(せっちん)、昔の便所です。しっかりふさがれていて、中にお賽銭が入ってました。
ところで、ここでの参拝は「おまたぎ」と「おさすり」です。
おまたぎは、この雪隠にまたがればいいんですかね。それとも、雪隠の前に横倒しになっている、ひときわ大きな殿方の…(以下ry におまたぎしてしまってよいものなのでしょうか?
このあたりの説明は一切無いので空気を読む必要がありそうです。わたくしがどうしたかって?それはもう、ご想像におまかせします。
▲おさすりはこんな感じでしょうね。どれも人の手でさすられてつやつやしていましたから…
▲この祭壇は、お堂の中にまつられているうすさま明王の真裏にあたる場所だとお寺の人がおっしゃってました。
存分におさすりしたところで外へ出てみると…
▲あ、入り口にも! これは地元の石材店が奉納したものらしいです。
▲こちらは隣にあるトイレ。入り口にお札が貼られています。
▲内側の扉にもお札。このお札は売店で買えるので、わたしも購入して家のトイレに貼りました。
なお、検索するとちょっと前はトイレが古くて男女兼用だったりしたみたいですけど、今は男女も別だし水洗で洋式でした。きれいに掃除されていて、ちょっと狭かったけどきもちよく使えるトイレでしたよ。
▲これはお寺でご祈祷した黄色い達磨です。金運があがるそうです。もしかしてウンがつくというやつでしょうか。
お寺の売店では達磨のほかに、ご祈祷済みの下着なども売られていました。あらゆる下の病に御利益があるそうです。
▲これは参道のお土産屋さんです。このとおり、うすさま明王にちなんだものたちがずらりと並べられています。
以前からこちらのうわさを聞いていたので、一度お参りしたいと思って、去年の夏にもおとずれているのですが、夕方ですでに閉まっていました。
参拝できるのは 9時半から16時までだそうです。日の長い夏でも16時にはしまっちゃうと思います。おまたぎしておさすりしたい方は時刻に気をつけて出かけましょう。
◎はてなスペース:珍スポット
http://space.hatena.ne.jp/~/14290001378108570375
これはわたしが作ったスペースじゃないですけど、ちょっと変わった観光地を紹介する掲示板です。現在はわたしが「チン」スポットを投稿してスレッドストッパーと化していますが、少しさかのぼって読むともっといろんなタイプの珍スポットが紹介されてい面白いですよ。