みなさん自作でメイクミラクルです(決まり文句がかなり端折られた)。台所にいながらにして世界一周しちゃおうというこの企画、今回はベトナム。
写真がイマイチなのはネタにするために作ったのではなく、ほんとうに夕食として作って、凝ってる暇がないので iPhone でパシャッとやってるからです。うちでは本当にこういうのをごく普通に食卓に取り入れています。ゆえに写真がイマイチなのです。撮影レベルが低いからではないのです(いやホントいうとかなり低いんだけど)。
▲Mực xào sa tế ớt Đà Lạt イカとピーマンのチリオイル炒め
イカ、ピーマン、セロリを炒めて、サテと呼ばれるチリオイルとシーズニングソースで味付けしたものです。これが意外な美味しさなので病みつきです。野菜はなんでもいいだろうし、イカをエビにかえてもよさそう。
「サテ」はベトナム風の辣油で自宅で作ります。ニンニク・レモングラス・ピーマンをみじん切りにして、たっぷりの油で揚げるように炒めて一度火をとめて、粗びき唐辛子、パプリカ、ニョクマム(ベトナムの魚醤)、塩を加え、再び火をつけて混ぜればできあがり。瓶詰めにして冷蔵庫にいれておけばしばらく使えます。今回は生のレモングラスが手に入らなかったので省略しました。
シーズニングソースはアジアで広く使われているタイ製の醤油で、日本のこいくち醤油にくらべると濃厚で香ばしい感じ。たまり醤油に近いのかもしれないです。中国醤油にも似てる。成分は大豆・小麦粉、あと核酸が添加されてたりするみたい(要するに化学調味料か)。写真はカルディの楽天市場店へのリンクです。わたしはカルディの実店舗で同じのを買いました。200円程度だと思います。
ついでにニョクマムも貼っときますね。ニョクマムはベトナム製の魚醤(しょっつる)です。タイ製の魚醤はナンプラーといいます。似た物なので代用はききますが、食べ比べると味には少し違いがあると思います。こちらも画像はカルディの楽天市場店へのリンクになってます。最近はアジアの食材が普及しているので、普通のスーパーや100円ショップなんかでも見かけます。
▲Đậu hũ chiên xù 豆腐のパン粉揚げ
これは精進料理だそうです。ベトナムの熱心な仏教徒は旧暦の毎月一日と十五日に肉と魚を食べないそうで、こうした精進料理が発達しているとか。
写真の料理は水をよくきった木綿豆腐を一口大に切って、小麦粉を水でといたものをからませ、パン粉に胡麻をまぜた衣をつけて揚げたものです。この手法だと卵を使わずに衣をつけられるので卵にアレルギー反応が出る人でもいけるはず。ヌクチャムと呼ばれる甘酸っぱいソースなどをかけて食べます。
衣の中身が豆腐なので、やけにあっさりした味です。豆腐をペーストにして味付けしてから団子にして使うと、もっと美味しくなりそうです。ヒリョウズのパン粉版みたいになりそうですけど。
食事のあとはベトナム語にもかじりついてみようぜ
Mực イカ
xào 炒め物、ソテー
sa tế サテ=ベトナム風の辣油
ớt Đà Lạt ピーマンやパプリカのこと
Đậu hũ 豆腐
chiên 揚げもの
chiên xù パン粉をつけて揚げること?
…らしいです。google翻訳を参考に画像検索なども駆使して解釈したものなので訳語が正確ではないかもしれません。ベトナム語はさっぱりわかりません。Đậu hũ 豆腐の中国語読み、xào も中国語の「炒 chǎo 」っぽいなっていうくらいの類推はきくんですがそれだけですね
大文字小文字の書き分けは参考にした本の通りにしました。ドイツ語みたいに厳密な書き分けがあるとは思いにくいけどあったら恐いので。
最初は文字の打ち方もわかんなくてしばし悩みましたが MacOSなのでベトナム入力(Vietnamese)を追加してキーボードビューアーを見たらなんということもなかったです。こういうとこMacは便利。これでOSをバージョンアップするたびに「そのファイルはMacでは開けない(しかし前のバージョンのテキストエディットで普通に作ったものw)」みたいな馬鹿っぽいエラーを出しまくらなければいいのに。
参考図書
レシピはこの本『ベトナムおうちごはん』を参考にしましたが、残念なことに絶版(あるいは版元しなぎれ)でもう買えないんですよ。たまに新古本フェアなんかで見かけます。
ベトナム料理って面白いですよね。タイ料理など東南アジア諸国の影響と、中華料理の影響を濃く受けていて、さらにフランス統治時代があるのでみょうにヨーロピアンだったりもします。そのため料理本の著者によってだいぶ印象が変わるんですよね。この本はわりと庶民派というか、日常生活に積極的に取り入れたくなるようなきどらない料理が多いです。
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