前の記事でディアジャングルのあとに別のシャンプーを使い始めたら、使い心地が気に入らなかった、という話をチラッと書きました。
具体的に何を使い始めたかっていうと「ジュレーム」のシャイニーリペア(森の恵み…云々)というやつです。
▲ジュレームのモイストリペア(左)とシャイニーリペア(右)。写真はメーカーサイトからキャプチャして引用。
http://www.je-laime.com/index.html
みなさんこの画像を見て何かお気付きの点はないでしょうか。
わたしがつい一週間くらい前まで使っていたディアジャングルの旧型は↓これです。
ぱっと見の雰囲気が、ものすごーく似てるんです。わたしが写した写真がイマイチなので似てないように見えますが、隣に置いてあったらたぶん戸惑います。
だからといって間違えて買ったわけではありませんよ。商品名が違うことには流石に気づきました(笑)しかし、あまりにも似ているので、最初のうちはディアジャングルのメーカーが新製品を出したんだと思っていたのです。
よくよく見たら、ディアジャングルはジャパンゲートウェイという聞きなれない会社が発売元で、ジュレームは化粧品で有名なコーセーの子会社(コーセーコスメポート)の商品で、ぜーんぜん関係ないらしいんですよ。これにはビックリ、というかなんじゃこりゃあ、です。なんでわざわざそっくりデザインにしちゃうんだか!
ここで「なんだ、類似品か」って放り出してたら良かったんですが、わたしはジュレームに興味があったんです。
前の記事にも書きましたが、ディアジャングルはシャンプーこそノンシリコンですが、ヘアトリートメントはシリコンが入ってるらしいんです(ジメチコノールとかが多分シリコン)。洗浄成分もラウレス硫酸Naなので、今時このくらいは特別でもないです。
ところがジュレームはシャンプーだけでなくトリートメントもノンシリコンだと書いてあります。しかも、ラウレス硫酸Naフリーだとも書いてあります。
▲ジュレーム・シャイニーリペアシャンプーのボトル(裏面)
前の記事で「ボトルを一気のみするわけじゃないから大して気にしない」とも書きましたが、それでも薄毛になるのは嫌だし、洗い心地が悪いのも嫌なものです。何がどう悪くて良いのか専門家ではないのでさっぱりわかりませんが、少しでも良いのだと言われれば使ってみたくなるのが女心、というより性別をこえて共通する人情ではないでしょうか。
というわけで、買いましたよ、ジュレームのシャイニーリペア。これも高かった。詰め替え用の袋で800円近くしたと思います。大きな袋で買う前に、お試し用の小袋を90円で購入して一度だけ試しました。洗い心地は、一回くらいじゃわからなかったのですが、香りはとてもいい感じだったので、シャンプーとトリートメントをセットで買いました。ボトルはディアジャングルのを使えばいいと思い、詰め替え用の袋で買いました。1600円近くした計算になります。
ところが、二回くらい洗髪したところで気づきました。なぜか洗った直後から頭がかゆいんです。とくに湿疹が出ている様子はないので、洗浄力が弱いせいかなあと想像するんですが、実際どうなのかちょっとわかりません。
なんせ洗った翌朝にはかゆくなるので、どうしたって頭をかいてしまいます。これではいくら成分がよくたって、地肌も髪の毛も傷つけてしまい、本末転倒と言えるでしょう。
しかも、洗いあがりも想像以上にダメでした。髪の毛がくりんくりんにまるまってしまい、まとまりが悪く、ふわふわのもじゃもじゃ。シャイニーって輝くという意味じゃないんですかね。ツヤとかどこへ行きましたかっていう感じ。
それでも一週間くらいは使い続けたんですけど、かゆみは止まらないし、髪の毛はもじゃもじゃでどんどん貧相になっていくし、もうダメです、我慢の限界! まだ大量に残っているけれど、あきらめて使うのをやめました。香りはいいので本当に残念です。
結局、自分の肌や髪質に合わなかったら、ノンシリコンでラウレス硫酸Naフリーだからって無条件でいいわけじゃなさそうです。何が良いのかは使ってみるしかないのでしょうが、1600円も無駄にしたのはショックが大きかったです。
もちろん、こういった使い心地はもとの髪質にもよるでしょうから、自分には最高だっていう人も沢山いるはずです。全否定するつもりはありません。あくまでわたしにはまるでダメだったというレポートですから誤解のなきようお願いいたします。
資料
ジュレーム・シャイニーリペア
シャンプーの成分:
水・オレフィン(C14-16)、スルホン酸Na・コカミドプロピルベタイン・PPG-2コカミド・ココアンホ酢酸Na・ココイルメチルタウリンNa・アーモンド油・アセロラエキス・アルテア根エキス・カニナバラ果実エキス・クロフサスグリ果実エキス・シャクヤク根エキス・トルメンチラ根エキス・ヒアルロン酸ヒドロキシプロピルトリモニウム・ヒノキ水・BG・EDTA-2Na・PG・イソステアリン酸PEG-50水添ヒマシ油・クエン酸・コーン油・コカミドMEA・ジラウロイルグルタミン酸リシンNa・トリイソステアリン酸PEG-20グリセリル・ポリクオタニウム-10・ラウリン酸PEG-2・塩化Na・メチルパラベン・安息香酸Na・香料
トリートメントの成分:
水・PG・ワセリン・セテアリルアルコール・PPG-52ブチル・ジステアリルジモニウムクロリド・アーモンド油・アセロラエキス・アルテア根エキス・イソステアロイル加水分解コラーゲンAMPD・カニナバラ果実エキス・クロフサスグリ果実エキス・シャクヤク根エキス・トコフェロール・トルメンチラ根エキス・ヒアルロン酸ヒドロキシプロピルトリモニウム・ヒノキ水・BG・BHT・PEG-10水添ヒマシ油・イソプロパノール・エタノール・コーン油・ジココイルエチルヒドロキシエチルモニウムメトサルフェート・ステアリン酸グリセリル・ベヘニルアルコール・ベヘントリモニウムクロリド・ポリクオタニウム-39・ミネラルオイル・リン酸・メチルパラベン・安息香酸Na・香料
# 上記はジュレームシャイニーリペアのボトル裏に書いてある成分です。すごく頑張ってボトルから書き写しましたが、正直言うとまるで聞いたことのない薬品名ばかりなので書き間違いがあったらごめんなさい。あくまで参考にとどめてください。
追記1:そういえば自分、ヒマシ油アレルギーだったかも
成分を見ていて気がついたが、ジュレームには「PEG-10水添ヒマシ油」が含まれているので、頭が痒いのはヒマシ油のアレルギー反応かもしれない。PEG-10水添ヒマシ油は、ポリオキシエチレン硬化ヒマシ油のことらしい。
以前わたしはヒマシ油(説明書によればポリオキシエチレンヒマシ油)を溶媒にした薬を点滴されて背中に激痛が走り息もできないほどになったことがある。点滴をやめたとたんにおさまった。医師によると、その薬は溶媒のヒマシ油のせいでアレルギー反応が出る人が一定数いるとのこと。
「ポリオキシエチレンヒマシ油」と「ポリオキシエチレン硬化ヒマシ油」の性質の違いがよくわからないのと、静注と外用でのアレルギーの出方の違いもよくわからないのでハッキリとは言えないけれど、頭が痒いのはヒマシ油にアレルギー反応が出ているせい「かもしれない」。
なお、あんまり使い心地が悪いので、余っているジュレームを友達に押し付けて何回か使ってもらったところ、友達も頭が痒いと言っている。ヒマシ油アレルギー患者がそう都合よく二人もそろっているとは思いにくいので、アレルギー説には疑問が残る。
とはいえ否定もできないので、成分にヒマシ油の文字があるシャンプーや化粧品でかゆみが出たら、アレルギーである可能性も念頭においたほうがよい。
髪の毛がくりんくりんになるのはアレルギーとは無関係だろうと思う。
追記2:やはり(自分にとっては)ヒマシ油があやしい
さらに思い出した。わたしは湿布薬で「ハリックス55EX冷感」で、貼った部分に激痛が必ず起こる。しかし「ハリックス55EX温感」では異常が起こらない。
冷やす効果が強すぎるせいだとずっと思っていたが、もしやと思い添付文書を確認してみたところ、
ハリックス55冷感:添付文書
http://www.lion.co.jp/ja/seihin/brand/067/pdf/067-01.pdf
> 添加物として、ポリアクリル酸、ポリアクリル酸Na、CMC-Na、グリセリン、ヒマシ油、ポリソルベート80、ヒドロタルサイト、エデト酸Naを含む。
# 上記PDFはこれ書いたあとに差し替えられたらしくて、今のには「ヒマシ油」の記載がなく「その他2成分含有」とかにされちゃってる。2成分がなんなのかわからない以上、アレルギー持ちのわたしは二度と買えませんが。
ハリックス55温感:添付文書
http://www.lion.co.jp/ja/seihin/brand/067/pdf/067-02.pdf
> 添加物として、香料、ポリアクリル酸、ポリアクリル酸Na、CMC-Na、グリセリン、プロピレングリコール、ポリソルベート80、ヒドロタルサイト、エデト酸Naを含む。
ということで、冷感にのみヒマシ油の記載がある。どうやらヒマシ油は外用でもアレルギーによる症状が出るようだ。
「ヒマシ油」「ポリオキシエチレンヒマシ油」「ポリオキシエチレン硬化ヒマシ油」の違いについては依然としてわからないが、このうちのどれかで異常が出たことがあるならば、すべてで異常がでるかもしれないと思っておいたほうが無難だということ。しかも、内服・注射・外用のすべてで異常が出る可能性がある。
なお、誰もがヒマシ油でアレルギー反応を起こすわけではありません。蕎麦粉や小麦粉でショック症状を起こす人がいるように、ヒマシ油に対してもそのような体質の人がいるという話です。
多くの人にとっては、ヒマシ油が含まれていたところで体に異常は出ないでしょうし、ヒマシ油が含まれているからといって悪いものだとは思わないでください。
追記3:ホントにヒマシ油のせいなのか?
アレルギーのせいかもしれないと気づいたので、しばらくはシャンプーやリンスを使わずにお湯で地肌を洗い流し、毛先にだけトリートメントを(もちろん成分にヒマシ油が記載されていないもの、以前使ってたのが少し余ってたので)使って様子を見たところ、痒みは止まりました。
ただ、ちょっと不思議な点があります。
ここ数年の自分のシャンプー遍歴は、オクト→プロテク→ディアジャングル→ジュレーム(これで痒くなる)なので、ほかのシャンプーについても成分を調べてみました。
すると、オクトとプロテクには「POE水添ヒマシ油」というものが入っている、あるいは入っていた、らしいのです。またもや別の名前のヒマシ油ですね。ううむ。
医薬品ではないのでメーカーサイトにそういうデータがなく、あくまで一般の人が書いているネット情報です。間違いがあるかもしれないし、今現在は成分が変わってる可能性もあるし、逆にわたしが使ってた頃のデータではないかもしれず、どうもビミョーな情報ではあります。
そのようなビミョーな情報であることを踏まえた上で、以前使った時どうだったかっていうと、痒くなるような異常は感じなかったんですよねえ。
オクトに関していうと、その前に使っていたシャンプー(決まったブランドのものではなく安いものを選んで使っていたので具体的な商品名は覚えてない)に比べてフケや痒みが逆におさまったと感じたし、ずいぶん長いこと使い続けてました。
その次のプロテク(これはシャンプーだけでリンスは椿油入りの黄色いボトルを使ってたんですけど)も、洗浄力強めでサッパリ洗い上がり、それなりに気に入って何度か同じの買ってたはずです。
こうなるとサッパリわかりません。仮説としては
・自分が使っていた時代のオクトやプロテクにはヒマシ油関連の成分が含まれていなかったのではないか?
・オクトやプロテクよりも、ジュレームに含まれるヒマシ油関連の成分が段違いに多いのではないか?
・オクトやプロテクに含まれるPOE水添ヒマシ油と、ジュレームのPEG水添ヒマシ油に、性質の違いがあるのではないか? # ちょっと調べた限りだと、 POE水添ヒマシ油と、PEG水添ヒマシ油は表記の違いだけみたいですが…
・ジュレームに含まれるなんらかの成分が地肌への浸透性が強く、ヒマシ油も地肌に浸透してしまうのではないか?
・実はヒマシ油にはなんの関係もなくて、ジュレームに含まれる全然別の成分が痒みを引き起こしているのではないか?
…など、いろいろ考えられる点が多く、もうサッパリ意味不明な状態です。
とにかく、自分がヒマシ油アレルギーなのは追記1に書いたとおりほぼ確実なので、成分にヒマシ油の文字があるものも避ける方向で様子を見るしかなさそうです。