10月8日、15時ちょっと前から夕方かけて、葛飾区あたりで見えた幻日、内暈、タンジェントアーク、逆さ虹(環天頂アーク)などの写真です。
▲これは太陽を建物に隠して撮影したものです。縮小はしてありますがコントラストはいじっていません。太陽の左に幻日、太陽のはるか上に逆さ虹がかかっているのがわかるでしょうか。
▲上の写真のコントラスト・彩度・露光を少しいじってわかりやすくしてみました。
▲幻日、内暈(ないうん)、外暈(がいうん)、タンジェントアーク、逆さ虹(環天頂アーク)の探し方を絵にしてみました。
腕をまっすぐ伸ばして、手をパーにした状態だと思ってください。内暈は太陽を中心にして片手の幅を半径にしたところに出る円形の虹です。外暈は両手の幅を半径にしたところに出ます。
暈というのは太陽にかかる「かさ」のことです。内暈のほうが濃く出ることが多いです。
内暈上で、太陽の左右に幻日が出ます。内暈上で太陽の上にはタンジェントアークが出ます。
外暈上で、太陽の上に出るのが逆さ虹(環天頂アーク)です。実際に手を出してイメージしてみてください。逆さ虹が出るあたりは、本当に頭の真上です。首がいたくなるくらい見上げないと見えないものです。
条件がいいとほんとに鮮やかな虹色に見えるのですが、あまりにも高いところに出るので気づかない人のほうが多いです。
上の探し方を頭に入れて、下の写真も見てください。
▲これは最初に「幻日が出てる」とツイートした写真です。少しコントラストをあげてわかりやすくしました。一ヶ所やけに明るい点があるのはレンズの汚れです。iPhoneで写しました。
太陽のまわりに薄く内暈が出ており、太陽の左端には幻日(虹色に光ってるポイント)があります。太陽の上、内暈に接したところに、逆さの弧が見えるのは、タンジェントアークという現象で逆さ虹とは別のものです。
この時点でも逆さ虹は出てたかもしれませんが、最初気づかなくて「幻日が出てる」とツイートしました。仮に気づいていたとしても、iPhoneのカメラだと幻日と逆さ虹を同時に入れて写すのは無理だったかもしれません。
ちなみに、わたしが「葛飾北部」とか「水元あたり」とかで、この手の現象が「今現在見える」って大騒ぎしている時は、亀有、金町はもちろん、足立区の中川あたりとか、三郷市の南部(戸ケ崎あたり)とか、八潮市の大瀬(八潮駅があるあたり)とかでも見える可能性が高いです。ひょっとすると松戸市や江戸川区のほうまで含めて見えるかもしれないですよ。
◎珍獣様の博物誌:光学現象
http://www.chinjuh.mydns.jp/hakubutu/index.html#09
過去に見た幻日とか逆さ虹なんかの写真をこのへんにまとめてあります。