もうすぐ節分なので、台所にいながらにして海外旅行した気分になる企画もかねて太巻きの作り方を書いてみたいと思います。
日本以外に巻き寿司を食べる国があるのかって話ですが、実はお隣の韓国にも巻き寿司の文化があります。
うん、まあ、例によって「日本統治時代のなごり」「いや太巻き文化は韓国発祥!」みたいな話もあるんですが、結論は出ないのでそこいらへんはスルーで(笑)
昔、何かのテレビ番組を見ていたら、ユンソナがスタジオで料理してるんですよ。韓国にも巻きずしがあるんだとか言って、鮮やかな手並みでくるっと巻いてるんです。普段から料理する人なんだなって感心したのを覚えてます。
韓国風の太巻きはすし飯の作り方が面白いんですよ。酢を使わず、ごま油と塩を混ぜるんです。これが手軽だし、意外に美味しいんです。
太巻きは楽しいけれど、酢飯を作るのが面倒くさいと思っていたので「これだ!」って感じでした。こういうのもアリなんだなあと。すし飯の固定観念をうちこわしてくれたという点で、韓国風の巻きずしは自分の中で評価が高いんです。
作り方は本当に簡単。ご飯にごま油と塩をひとつまみ混ぜるだけ。おこのみで白胡麻をまぜてもいいと思います。
具は自由にいろんなものを入れてるらしいです。韓国風の巻きずしのことは김밥(キムパプ)と言いますから、その単語で検索すると、美味しそうな巻きずしの写真が山ほどヒットして食欲を刺激されます。
今回は瓶詰めの高菜ザーサイ、卵焼き、サヤインゲンを巻いてみましたが、韓国では具を多めに入れるようなので、絵的にちょっと寂しかったですね。もっといろいろつっこめばよかった。
また、仕上げにごま油を海苔に塗ったりするようですが、それをやっちゃうと手づかみで食べにくいのでわたしは塗りません。
食後に韓国語もかじってみる
김밥 キムパプ 巻き寿司のこと。
韓国では、この巻きずしを、キムパプと呼んでるそうです。パプは「クッパ」とか「ビビンバ」とか言うときに「パッ」なので、ご飯のことです。
それで、てっきり「日本で白いご飯のことを銀舎利と言うように、韓国では「金飯」というのかな、と思ってたんですが、ウィキペディア情報によれば김には海苔という意味もあるそうです。
ごま油以外のものでは作れないのか
ごま油で作れるんなら、オリーブオイルで作ったらイタリアン巻きずしになるんじゃないかと思ってやってみたんですよ。温かいご飯にオリーブオイルを混ぜたところまでは香りもよくていい感じでした。
ところが、ご飯が冷えると少し固い感じがして、ダメじゃないけどイマイチだなあって感じです。おそらくですが、油の融点の違いじゃないですかね。ごま油は冷蔵庫にいれといても固まらないけれど、オリーブオイルは冷やすと固まっちゃうので、そういうことかなあと。
ほかにマヨネーズを混ぜてみたりもしたんですけど、これは完全にダメでした。マヨネーズはご飯にパーッと浸透して粘りを完全に消してしまうんです。どうにか巻いてはみたものの、包丁で切るとご飯がぼろぼろこぼれてきて、とても巻き寿司として許せるようなものになりませんでした。
油でないものを混ぜればいいんじゃないかと、梅肉を混ぜてみたら、これは美味しかったですよ。梅肉には殺菌作用もありますから、節分の恵方巻きといわず、普段のお弁当作りにも活かせそうです。
梅肉の変わりすし飯で作った太巻きのレシピは、以下に投稿しました。
◎グッドアンサーズ: おすすめの恵方巻きレシピを教えて下さい
http://answers.withabout.jp/topics/full/8625/
お題が巻きずしじゃなくて「恵方巻き」なんですよねえ。求められてるのは変わり種じゃなく、伝統なのかなあとも思うんですが、そもそも恵方巻きなんて伝統、関東にはないですからね。
しっかし、恵方巻き、ずいぶん普及しましたよねえ。バレンタインデーのチョコみたいな例もあるので新しい伝統自体はいいんですが、誰も知らないようなローカルなものを、どこの伝統だと説明もせず「知ってるのが当然、やるのがあたり前」みたいな顔をして販売戦略に使われると、ちょっぴりですがイラッと来ます(笑)
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