タケの休み(二眠)が終わったようです。今回は目の前で脱皮を見たので確実です。脱皮中の写真は写す余裕もありませんでした。
ほとんどの蚕は夜のうちに脱皮を済ませたようで、新しい葉を与えたら元気に食べ始めました。ところが 2頭ばかり色つやが悪く、生きてはいますが死んだように転がっているものがいました。
しばらく様子を見ていると、頭と胴の継ぎ目から新しい皮膚が出てきて、体をくねらせて皮を脱ぎ始めました。
本来なら、脱皮前に腹脚(ふくきゃく、吸盤上の足)を固定しておくのですが、運悪く脱皮前に足がはずれてしまったのでしょう。
それでも 1頭は尻まで上手に脱ぎました。もう 1頭は脱皮殻を尻につけたまま歩いていますが、小さすぎて手伝ってやることもできませんから、ただ運を天にまかせるだけです。
芋虫は、卵から出てきた直後を一齢(いちれい)と言い、蚕の場合は一齢幼虫を毛蚕(けご)と言います。
最初の脱皮を経験したら二齢になります。
二度目の脱皮を経験すると三齢です。うちの蚕は今この状態です。体長が10mm前後でしょうか。
種(卵)と一緒に桑の葉も来ているのですが、結局うちで育てているのを使っています。福知山から来た桑はとてもきれいで立派な畑から摘んだのだろうと思うのですが、どれもみんな育って固くなった葉ばかりです。
固い葉でも刻んで与えれば大丈夫ですが、若齢のうちはやわらかい若葉を与えたほうがよく食べるような気がします。ただ、あまり若い葉を与えてもよくないらしいです。萌え出したばかりの葉ではなく、その下についてるやや緑が濃くなったのをやるのが一番よいのだとか。理由はよくわかりません。水分量の関係かなと思うのですが。
ところで、卵からかえったのは13頭ですが、今数えてみると12頭しかいませんでした。蚕は逃げないので、毛蚕のうちに死んでしまったのだと思います。一齢、二齢の頃が一番飼いにくいと思います。