寅さんひとり祭り、だらだらやってます。十一作を飛ばして十二作まで見ました。
十二作は寅さんではなく、おいちゃん夫婦とさくら夫婦がそろって九州旅行に行ってしまい、寅さんはずっと柴又にいるという珍しいパターンでした。
今回のマドンナは、寅さんの幼なじみの妹で絵描きさんです。どうも、その人の家が中川沿いにある設定らしく、中川がたくさん写ってました。遠くに金町の製紙工場の煙突が見えるので、中川大橋(水戸街道)と、中川橋(今のアリオの近くにある)の間くらいの土手で撮影したと思われます。下の地図のポイントのあたりでマドンナが写生していたんじゃないかと思います。
このあたり、今はガードレールだの金網だので囲われていて、映画の当時みたいにのんびり写生できるような場所ではありません。ちょっと残念です。
より大きな地図で 男はつらいよ・わたしの寅さん(第十二作) を表示
とらやの人たちは何電車を使っているか?
寅さんの初期の頃の作品では、寅さんが旅立つ時、江戸川土手を金町の方へ歩いていくことが多かったのです。土手の絵がほしいというのもあるんでしょうが、金町駅から国鉄に乗って、どこか遠くへ行くという設定だったんじゃないでしょうか。
それが、だんだん柴又駅を使うシーンが増えてきます。寅さん自身が京成電車で旅立つのをさくらが見送ったこともありました。第九作ではマドンナの歌子さんが京成電車で家に帰るシーンがあります(ただし、マドンナのお父さんは土手を金町方向へ歩いてましたが)。
京成電車の終点は上野駅です。この当時は国鉄の常磐線が千代田線に乗り入れたりせず上野まで行ったはずなので、どちらにせよ、みんな上野駅に向かっていたんでしょうね。