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この記事でお香を注文したお店が実は仙台市内にあります。震災でどうなったかハラハラしていたのですが、元気に復活して商売しているみたいですよ。
津波の被害にはあわなかったようですが、店員さんのブログによると、ガスが再開したのが今月の16日らしいです。すべての地域で復旧したわけじゃないので、まだ電気もガスも水道もダメってところもあるみたいです。他人事で申し訳ないけど、大変な騒ぎだなと思います。震源地から遠いわたしたちは何も手伝いに行けない代わりに東北のものを買ったりして、楽しく過ごさせていただきます。口先の応援なんか屁のつっぱりにもならないしねー。
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以下、記事中のリンクは楽天の通販リンクです。もしよかったら注文かけてくださいね。
ってなわけで、4月の楽天ポイントが入ったところでお香を注文してみました。その時はまだクロネコのメール便が復活していなかったので、普段は買えないかさばるものを注文してみました。
具体的にいうとチベットのお香を二種類と、特殊な形状のお香をたてるための道具の三点です。ところが届いてびっくり!
こーんなに入ってました! インド産のお香がまるまる二種類と、サンプルでトロピカル系のお香が三種類。あとで気づいたんですが、サンプル三倍キャンペーン中だったようです。いつも何かしらオマケがついているのですが、今回はオマケ盛りだくさんでした。
★木の風合いがとても良い手作りのお香たてです★ネパールのお香たて!【花型ブラウン】1個1個...
これが、特殊な形状のお香をたてるための道具です。まわりの小さな穴は竹芯入りのお香を刺すところで、真ん中の大きめの穴は、ドゥープ香という太いお線香をたてる部分です。税込み399円とお安いわりには重厚感があるかな、という感じです。
この香立てが必要なドゥープ香というのは、日本のお線香を太くしたような感じの、芯がないお香のことです。一般的な名称かどうかちょっとわかりません。
たしか dhup はサンスクリットで香りのことだったと思うので(うろおぼえ)、形状を表す単語ではないような気もします。が、ここでは面倒なので、芯がなくて太いお香をドゥープ香と言うことにします。
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▲箱がかわいい。想像以上に立派な作り!
▲中身はこんな感じです。数えてないけどかなりの本数が入っていますよ。
▲太さと長さはこんな感じですね。
ネパールのカトマンズにある、チベット仏教の尼僧寺院で製造しているお香だそうです。値段がちょっと高くて税込み 1260円なのですが、尼さんがこねこねして作ったのかしらと思えば夢もふくらみます(笑)
残念ながら原料がなんなのかわかりませんが、ヒマラヤの高地にはえる薬草が練り込まれているそうです。焚いてみると煙が少なく、とても優しい香りです。一言でいうと寺院。あるいはおばあちゃんの着物を連想するような落ち着いたイメージです。何かを思い出すような懐かしい香りです。
これがうちに到着した日、二、三本焚いてみて、最初は「ずいぶん香りの薄いお香だなあ」と首をひねっていたのですが、ふと席をたって戻ってくると、漂う残り香にうっとりするようでした。
が、残念なことに当たり外れも大きく、初日に感じた至福の香りにはその後なかなかお目にかかれません。工場製品と違い、質が均一でないのでしょうし、日本の多湿な気候にも影響されるのかもしれません。注文する方はその点すこし覚悟しておいてください。
なお、写真のとおりドゥープタイプです。穴の大きな専用の香立てを使うか、仏壇にあるような灰の入った香立てが必要です。灰に立てると無駄になる部分が増えますから、できれば専用の香立てを買ったほうがいいと思います。
なお、このお香が製造された「カチェガキリン」は Khachoe Ghakyil, Khachoe Ghakyil Ling, Khachoe Ghaky Ling などと表記されます。この表記でyoutube あたりを検索すると、尼さんが仮面をつけて踊ってる様子がヒットします。
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▲和紙のような紙で作られた箱に入ってます。一見すると紐で閉じてあるように見えますが、これは飾り。口があかないようにセロテープでとめてありました。そういうところが安っぽくもあり、アジアっぽくもあります。
▲中身はこんなです。火をつける前の香りは仁丹みたいな感じです。
▲太さと長さはこんな感じ。ドゥープタイプです。
こちらもチベット系です。といっても中国の西蔵産ではなく、ネパール産。ネパールにはチベットの亡命政府がありますから、チベット人が何千人も住んでいます。チベット仏教のお寺や、チベット医学の医局があるそうです。このお香は、チベット人のお医者さんが作ったお香だそうです。値段は一箱 1029円で、本数も尼さんのお香ほど入っていないのでやや高級です。
火を付ける前は仁丹みたいな香り、と書きましたが、焚いてみるとまた違う感じがします。ひとつ前の尼さんが作ったお香とくらべるといくぶん甘い香りがします。# その後何度も焚いてみたところ、甘いというのもなんか違う感じです。香りの印象を表現するのはホントに難しい。
こちらも香りが優しく(別の言い方をすると淡く)、煙が少ないのが特徴です。火をつけた直後は煙が出るのに、燃焼がおちついてくると煙がほとんど見えなくなります。
工場製品ではないので質にむらがあるのも尼寺のお香とおんなじですから、注文をかける方はすこし覚悟をしておいてください。覚悟しておかないと値段のわりにそれほどでもないやとなってしまうかもしれません。
[追記]チベットのお香について 2012年1月6日
本数が沢山あったので半年くらいかけてじっくり楽しみました。最初は「香りが弱くてものたりない?」とも感じていたのですが、繰り返し使っているうちに香りの深さが理解できるようになりました。飽きずに長く使えるお香です。使いつづけるほどに良さを感じます。
インド系の香りの強いお香はそれぞれ特徴がハッキリしてて楽しいんですが飽きるのも早いです。チベットのお香は毎日焚きたい、ずっと楽しめる香りだと思います。
最初のうちは尼さんが作った赤い箱のやつがお気に入りでした。使いつづけているうちに、だんだん青い箱のものが好みになりました。また同じのを注文しようか、それともチベット系の別のものにしようか、現在はげしく悩み中です。
[追記の追記]同じのを注文したら…?! 2012年4月
このお香が最高に気に入って、同じのを注文しました。ところが開けてびっくり、まず中身が違っています。以前は上に貼った写真のようにお香がバラで入っていました。今度のは紙包みが三つ入っており、それぞれに風だの空だのとエレメントの名前が捺印されています。それがさらに透明なパックに入っていました。お香は空気に触れていると香りが飛んでしまいますから、前より包みが丁寧になっています。ということは(数えてないけど)本数は前より減ってるかもしれません。
炊いてみると、以前と香りがまったく違いました。新しいのはローズマリーを焚いたようなシソ科系の香りがします。ホーリーバジル(これもシソ科)かもしれません。これはこれで悪くはないのですが、以前のような深い香りとは違い、まったくの期待外れでした。
同じメーカーの同じ品がここまで違ってしまうと、本当にレビューの意味なんかないですねー。その品質の甘さがアジアっぽいと言えなくもありませんが(笑)
とにかく、今注文すると以前とはまったく違うものが届きます。香りはそれなりに良いです。むしろ新しいもののほうが分かりやすい香りで万人受けするかもしれません。
▼ ▼ ▼ここからはオマケで入っていたもので、
どれも一箱100円前後で買えるお買い得品です。▼ ▼ ▼
★バラに似たみずみずしいゼラニウムの香りのお香★【メール便選択で6箱毎送料84円】シタル ゼ...
▲シタル社のゼラニウム香(インド)
▲この花は原料と関係する花でしょうか?
シタル社というのはインドの会社だそうです。公式サイトがあるのですが、うちで見るとフラッシュデータが小さく表示されるだけで、ちょっと残念です。いちおうここ>http://www.amberaromatics.com/
チベットのお香と比べると煙が多く、香りも強いです。火をつける前はバラを軽くしたようなみずみずしい香りがしますが、焚くとかなり落ち着いた香りになります。
ゼラニウム(ペラルゴニウム?)の中に、葉が香るものがありますが、それをイメージしたお香です。どうしてもバラを引き合いに出してしまいますが、バラのようなフローラルではなく、あくまでハーバルな香りです。
中身の写真を撮り忘れましたが、竹の芯が入った一派的なインド香です。
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▲シタル社のパチューリ香(インド)
これも竹芯の入ったインド製のスティック香です。パチューリ(パチョリ)はミズトラノオというシソ科のハーブだそうです。男性用のコロンなどに入っている香料だそうですが、このお香はそういう感じではなく、まあるいやわらかい香りがします。少しグリーンで、甘くて、なんだろう、安らぎよりも少しつま先立った、さわやかの一歩手前というか、不思議な香りですね。悪くないです。
▲三種類のサンプル。グレープフルーツ、レモングラス、ジャスミン
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これは2月に注文した時もサンプルに入っていました。インドのHEM社のものです。袋から出したとたんに強烈な花の香りがします。ふつうのお香は火をつけると香りのイメージが変わってしまうのですが、これは焚いても強烈なジャスミンです。
あまりに香りが強いので、2月の記事では脳天直撃系と書きました。それは今でも変わらぬ感想ですが、あれから二カ月たって、季節は夏に向かっています。よく晴れた日に、窓を全開にして焚いてみたら、これがすばらしい。完全にトロピカルです。行ったこともないのにバリ島やスラウェシ島を思い浮かべてうっとりします。かなり気に入りました。
火をつけずに立てておくだけでもいい香りです。これからの季節にはおすすめ。ただし、決して締め切った部屋で焚かない事。脳天を直撃します(笑)
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レモングラスっていうのはベトナム料理のトムヤムクンに入ってるやつですよね。レモンのような香りがあるものの、レモンとは縁もゆかりもないイネ科の植物だそうです。
火をつける前は、レモネードのような淡い香り。火をつけてみると…うーん、これはなんだろう、もろ葉っぱ…かと思えば上の方はレモンのようでもあるし、どこかでかいだことのあるような香りだけど、なんだろう。レモングラスでもレモンでもないような気がします(笑)淡いやさしい香りですが、やや湿ったような匂いがあります。好き嫌いが別れそう。
通販ページに「虫除けなどにもなる事で有名な」とありますが、それはレモングラスそものもか、精油の効能だと思います。お香の虫よけ度合いはほかのものと変わらないんじゃないかな。またレビューを読むとレモンと勘違いしてる人がいるようなんですが、レモングラスはレモンとは縁もゆかりもない植物ですから、成分もまるで違うんじゃないですかね。
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これもインドのHEM社製でグレープフルーツ香です。柑橘をイメージしたいならこっちですね。さわやかな香りでした。たぶん難なくさわやかだったのでしょう、あっという間にサンプルを使い切ってしまい、レビュー用にもう一度焚いてみることができません(笑)
以上、今回手に入れたお香の感想でした。
香りには形がありません。同じものをかいでいるのに、人により感想がまったく違ったりします。それどころか、自分でも日によって違う印象を受けるのですから面白いです。
ぜひリンクを踏んで通販ページも見てあげてください。「レビューを見る」というところをクリックすると、購入者の感想が見られます。みな、いろんなことを書いています。それがまた面白くて仕方がありません。
たいていの通販はページの情報で実物を確実にイメージさせなくてはいけないのですが、香りに関していうと、そもそも確実に伝えることはまったく不可能です。実物を見てさえ焚いてみないとわからないのがお香の難しさ。
人のレビューを見て香りをイメージし、これはというものを注文して自分で焚いて確認する。ある種の香合せです。通販のこんな面白い使い方があるとは思いませんでした。
もちろん外れもあります。外れてもガッカリしないものから手を出すのが秘訣です。チベット香のように高いものもありますが、インド製は100円程度で買えますし、メール便対応商品ならば6箱まで送料84円です。これは実店舗よりも安いんじゃないでしょうか。
安くて種類があり、イマジネーションが刺激される。アジアのお香が好きなら通販はおすすめですぞ。
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