(宮城旅行1のつづき)
仙台宮城のICを降りたのが15時半くらいです。もっと早くついたら八木山動物園や八木山ベニーランドにも行けるかと思ってたんですが、はんぱな時間なのでやめにしました。
あてがなくなったので、どうしようかと考えて、そういえば先日注文したチベットのお香を販売している会社が仙台なので、どんなところでやっているのか様子を見に行くことにしました。実店舗はないような気がするけど、もしあったら送料なしで買うチャンスなので。
住所をたよりにでかけてみると、倉庫があるだけで、やはり実店舗はありませんでした。お店の人が片づけものをしていましたが、地震のことを根掘り葉掘り聞くのもなんだと思い、実店舗があると思って来たんですよというようなことだけ告げて立ち去りました。倉庫にもお香の匂いがしていました。
店員さんのブログによればこのあたりでもガスが止まったりして大変だったと聞きました。見た感じでは家が倒壊するような被害はなさそうです。
高速を降りた時は雨が降っていたのですが走っているうちに晴れて、空に虹がかかりました。
▲修正はかけていません。こんなに濃い色の虹は東京ではあまり見られません。仙台の空は澄んでいるのだなと思いました。
まだ日没には間があるので、仙台港周辺を見て塩釜のほうへ走ってみることにしました。
三陸自動車道の北側と南側で被害がだいぶ違うようでした。北側では、壁が崩れたり道路が陥没したりといった被害は残っているのですが、家そのものが倒壊してしまうような被害は少なそうです。それが南側(海側)へ行くと、倉庫の一階部分が骨組みだけになったような建物が増えてきます。
特に通行止めにはなっていなかったので倉庫街を車の中から写しました。休日なので作業車もいませんでしたし、復興の妨げになるような撮影はしていないつもりです。
こういうのは本当に海辺だけで、海から少し離れるだけで被害がまるで違います。
もしかすると地元の人から見ると「なんでそんなとこ写してんの。本当に被害を伝えたいならこっちを写しなさいよ」みたいな意見はあるかもしれませんが、土地勘もありませんし、ただの観光客という立場では、通りすがりに見たものを写すくらいのことしかできませんでした。
仙台港を後にして、塩釜方面に向かいます。
▲多賀城市のひまわりというパチンコ屋の前。あまりぱっとしない写真だけれど、あえて貼ってみるのは、ナショナルジオグラフィックの以下の動画に写っている場所のすぐ近くだってことに気づいたからです。
http://www.youtube.com/watch?v=hBQltRW3d00#t=7m49s
この動画を見ると、この世の終わりが来たんじゃないかとさえ思えるほどです。流れてきた車や壊れたたてものを撤去するだけで何年かかるだろうと思うのですが、意外にもきれいに片づけられていますし、実はこのまわりにも営業している店があったりします。
これだけの地震と津波からたった一カ月半。大自然の力もすごいけれど、人間の復興力もすごいんだなと、ただただ感心するばかりです。被害は確かに甚大でしたが、被災地がいつまでも被災地であると思い込むのも間違っています。町は確実に動き始めているのですね。
パチンコ屋ひまわりのあるところから、さらに塩釜方面へ進むと、道端に栄光丸という船が転がっています。
写真には写っていませんが、右手がすぐ水路になっていて、どうやら津波の際に土手を越えてしまったようです。何かものすごい光景なのですが、交通規制などはまったくなくて、みなさん普通によけて通っています。
より大きな地図で 仙台港から多賀城市へ を表示
左下から
水色のポイントが虹を見た場所
黄色いポイントが仙台港周辺の倉庫街
青いポイントがナショジオの動画に写ってるコジマ電気
赤いポイントがわたしの写真にあるパチンコ屋ひまわり
ヨットのポイントが栄光丸がある場所
(宮城旅行3につづく)
タグ:2011年4月宮城旅行 虹