30日の朝になりました。どこかで朝食でもと思ったら、近くに朝からあいてるファミレスがないことに気づきました。まあ、仙台駅のまわりまで行けばマクドナルドか吉野家くらいは開いてるとは思うんですが、それなら慌てて食べる必要もないかなあと。
今回、執拗なくらいに準備して来ています。もしどこにも泊まれなかったら車中泊するつもりで毛布も積んであるし、飲食店が開いてなくても餓えないようにパンも持ってます。昨日買った笹かまもあるし、パンと笹かまをかじりながら移動しようってことになりました。
今日は、できれば仙台大観音を見てから出発したかったんですけど、食事する場所がないんじゃ時間が無駄になるので、松島を通って石巻まで一般道を走ることにしました。観音様は時間があったら帰る前に立ち寄るつもりです。
一般道をとっとこ走っていって、昨日見た塩釜市内を通り抜けて、海沿いをどんどん行くと、突然ハッとするような海の風景が現れます。それが松島です。松島や、ああ松島や松島や…松尾芭蕉の句と言われていますが、芭蕉先生はそんなやったもん勝ちみたいな句は作らないと思う。でも、言葉を失うような美しさであることは間違いないですね。
どこかに車を停められないかと思った頃に「双観山展望台」の看板がありました。
▲双観山の展望台からの眺め。実はここよりもっと手前(仙台側)の国道から見た風景のほうが美しいんじゃないかと思うんですが車を止められない。
展望台にはお食事処もありましたが、朝早いのでまだやっていませんでした。公衆トイレがあるので使ってみましたが、水洗でちゃんと水が出ました。
すでに観光客が何組かいて、止まっている車のナンバーは、横浜とか、23区とか。なんだ、みんなけっこう来てるんじゃない。双観山には駐車場らしいところが見当たらず、みんな邪魔にならないところに適当に置いてました。
それからまた車で移動。松島海浜公園の南のはじっこの駐車場に車を停めました。普段は有料らしいのですが、津波でゲートが壊れてしまい、払いたくてもお金を払えません。路駐をするよりはマシなのでみんなここにタダで置いてるみたいです。ここにも車が何台かあって、ナンバーを見るとやっぱり遠くからの観光客です。
▲JR仙石線の松島海岸駅。東塩釜からこっちはまだ再開してないので電車は来ません。平行して走っている東北本線は動いてるみたいです。東北本線の駅は松島駅といって別の場所にあります。
画面右端に写っている黒っぽい服の人は「お食事」って書いてある店のお父さんです。喫茶店みたいな店でした。入ってみませんでしたが、これから店を開けるという感じでした。
▲駅前の舗装が陥没している。
▲駅前のお土産屋さんと飲食店。閉まってるのは朝の8時半だからだと思います。開店準備をしている店がけっこうありましたよ。
▲雄島の近くにある黒い塀。白くなってるとこまで津波が来たみたいです。人の背丈よりありますね…
松島は本当に海際にありますから津波が直撃したんじゃないかと思うんですが、地図を見ると松島の海は湾になっていて、入り口に島があるせいで津波の力が弱まったそうです。
それでも写真にあるように人の背丈くらいのところに波の跡がありますから大変なことです。雄島(おしま)かかる橋が閉鎖されて渡れませんでした。
このときはただ危ないから閉鎖されているのかと思ったのですが、あとで google map の航空写真を見たら、雄島にかかっている橋が写っていません。津波で全壊してしまったようです。
海辺の建物の一階部分が泥水に浸ったそうですが、今はもうすっかり片づけられて、言われなかったらそんな被害があったなんてわからないかもしれません。
雄島の近くにあるマリンピア松島という水族館が営業を再開していました。
この日はすでに遊覧船も再開したそうです。島巡りをしたかったですが、石巻まで行かなきゃならないので今回はあきらめました。夏になったら青春18きっぷでこのあたりを回ろうと思っています。
あ、そういえば、移動中に昨日買った鐘崎の笹かまをかじったのですが、これがあまりにも美味しいので「今まで自分の中でイメージされている笹かまはなんだったんだ」と強い衝撃を受けました。のちほどお土産物についてもあとで詳しく書きます。
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黄色いポイントは展望台
赤いポイントが駐車場
青いポイントが雄島
緑のポイントが松島海岸駅
(宮城旅行8につづく)
タグ:2011年4月宮城旅行