都立水元公園のキャンプ場付近の水路で、オオカナダモと思われる水草の花が見頃です。
こんな三弁の白い小さな花が、水面から無数に顔をだしています。
カナダモの仲間は、アナカリスという名前で観賞用に売られている水草の仲間です。カナダモ、オオカナダモ、コカナダモなどがあるそうです。日本に帰化してるのはコカナダモが多いという人もいますが、水元でよく見るのはカナダモかオオカナダモのどっちかだと思います(コカナダモは見分けられそうなんだけど、他のは見分け方がよくわからない)。
名前のとおり日本の在来種ではなく、実験用に雄株のみが輸入され、水槽の水草として売られたりしているうちに野生化した帰化植物だそうです。雄株だけなので種はできませんが、成長が早く、ちぎれた茎から根が出て増えて行きます。水槽にほうりこんでおくと、一カ月くらいで倍ぐらいのボリュームになってしまうことがあり、愕然とすることがあります。
とりあえず花はかわいいです。小さな花が水面をふんわりと覆うように咲く様子は夢のようですらあります。見るなら今がチャンス。あちこちで咲いてるかもしれないけど、キャンプ場付近で昨日確認しました。
http://www.kensetsu.metro.tokyo.jp/toubuk/mizumoto/img/a_mizumoto.jpg
↑の左のほうにある、少年キャンプ場ってところの南側水路です。公式サイトの地図は小さすぎてよくわからんと思うのはわたくしだけでございましょうか。いや、公園が広すぎると言うべきなのかもしれませんが。
オオカナダモ Egeria densa
トチカガミ科。南米原産(なんでカナダじゃないんだよw)。日本には大正時代に実験用として持ち込まれた。日本在来のクロモに似てそれよりも大きく、軽くよじれた葉が三~六輪生する。花は白く、三弁。雌雄異株で日本には雄株しかない。観賞用に売られている水草でアナカリスと呼ばれているのはほとんどオオカナダモらしい。
南米原産のこの植物をオオカナダモと言うのは北米原産のElodea(カナダモ)属に似ているから?
カナダモ Elodea canadensis
たぶん北米原産。トチカガミ科。雌雄異株。これは日本に入っているかどうかよくわからない。学名で海外のサイトを検索すると、オオカナダモに似ているが、花の形がだいぶ違うものがひっかかるので、開花時に見ればみわけられそう。>たとえばコレ
コカナダモ Elodea nuttallii
トチカガミ科。北米原産。雌雄異株で日本には雄株しかない。オオカナダモににているが、葉がほとんど三輪生。花の拡大写真がみつからないけど、琵琶湖博物館にある写真を見る限り、白くて三弁でオオカナダモと見分けがつかない。>これ
畜産草地研究所
http://ss.niai.affrc.go.jp/
http://ss.niai.affrc.go.jp/db/weedlist/contents/k5.html
滋賀県立琵琶湖博物館
http://www.lbm.go.jp/emuseum/zukan/gairai/data/kokanadamo.html
クロモ Hydrilla verticillata
トチカガミ科。日本在来種。雌雄異種。オオカナダモに似ているが、すこし小さく、花の色や形がまったく違う。五~七輪生で通常は六輪生。同じ名前の海藻があるらしいけど別のもの。
クロモの花や、オオカナダモ、コカナダモとの違いはこちらのサイトが参考になりそうです。>石川の植物・クロモ
水元公園の林の中に、植物を切り取ったものが山積みになっていたので、なんだろうと思ったら……
花菖蒲の花が終わったあとのものでした。終わったら地上部は切り取ってしまうんだったのね。いやはや、ものすごい量だー。
↑これは、先日の日記に書いたスジエビ大量死の写真です。いかにもエビっぽい色で沈んでるのが全部スジエビ(あるいはテナガエビの幼生かもしれない)。
上の写真をとった時には、いつものエビポイントに一匹もおらず、ちょっと心配してましたが、昨日見に行ったらお約束の場所に沢山いたので大丈夫そうです。
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