▲最初は無音ですがちょうど金環になるところで音が出ますので音量に注意してください。デジカメでとった写真と動画で作りました。
子供の頃から待ちに待った金環日蝕。しかし東京には曇りの予報が出ていました。曇っていても観測できる可能性はありますが、もしまったく見られなかったらどうしよう。その落胆は並大抵のことじゃないはず。
前日までどうしようって悩んで、これはもう晴れてるところまで行くしかないってところまでもりあがり、結局、ともだちも行くというので車に乗って淡路島まで行ってきました。天気予報を見たら、淡路島あたりは晴れの予報が出てたんです。
お昼ごろ葛飾を出発して、淡路島上陸は日付の変わった0時過ぎ。ところが現地には小雨が降っているんですよ。まさか天気予報がはずれたらどうしよう?!
でも大丈夫でした。翌朝は予報通りの晴れ。少し雲が残っていましたが、雲のすきまからなんとか観測できそうです。少し風があり、気温が低めの朝でした。
観測地は淡路島のとある海辺。夜明けとともに地元の人たちが集まってきて、7時過ぎにはずいぶん大勢いたと思いますが、わたしは太陽を見てるかカメラの世話をしているかで、あまり周りを見る余裕はありません。
友達はというと、寒いとか言って車の中から出てきません。携帯でネット中継なんかを見ていて、ここまで来て馬鹿じゃないのと思ったけど、鬱陶しいのでほっとくことにしました。
真っ黒い月が太陽の輪の中に入り込むと、あたりから歓声があがりました。友達も車から出てきて見ていました。金環日蝕は皆既日蝕と違って暗くならないと聞いていましたが、実際には夜明け前みたいに薄暗くなっていました。
でも、そんなのあっという間。金環が終わり太陽がまた三日月みたいになると元通り明るくなります。それと同時に観客が一斉に帰ってしまい、残ったのは二、三人。世の中的にはド平日なので、みんな会社や学校へ行ったと思われます。世紀の天体ショーも日常生活には勝てないようです。
結局わたしたちは月が抜けきるまでその場にとどまり、せっかくの日蝕=新月=大潮だからと鳴門海峡へ向かったわけですが、道の駅うずしおの展望台からは、想像したような渦は見えず、予測できる日蝕より、うずしおのほうがレアなんじゃないのと首をひねりつつ東京へ帰りました。
▲道の駅うずしおの展望台から見た鳴門海峡と鳴門大橋。
▲ちょうど大潮の一番引いてる時間を狙って来たので海流はものすごいのです。月と太陽の引力すごい。あちこちに小さな渦ができるのですが一瞬で消えてしまいます。観光案内の写真で見るような大きな渦は滅多に見られないのね?
▲道の駅うずしおのレストランで食べたタコ天丼のセット。
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