長野旅行記です。順番が前後しますが20日は小諸(こもろ)をまわりました。まわったといっても昼食を食べて一ヶ所観光しただけなんですけどね。 # 小諸市内だと思い込んでたけど、行った場所は東御市内らしいです。適当なこと書いてすみません。
小諸は車だとわりと近いんです。この日は三郷西インターから外環に乗って、大泉JCTから関越へ。藤岡JCTから上信越自動車道へ入る感じです。関越の鶴ケ島JTCあたりで少し渋滞することがありますが、三郷西から2時間半もあれば到着する感じです。
そのつもりで今回は遅めに家を出たんですけど、途中で事故渋滞が3回くらいありまして、予定より1時間半も遅れた小諸到着になりました。
まずは腹ごしらえです。小諸といえば信州蕎麦なんじゃないのってことで、ネットでどこが有名か調べました。草笛という店が有名っぽいので入ってみることに。
ネット情報によると、為右衛門蕎麦とかいう謎のメニューがあって、なんでも丼てんこ盛りの蕎麦が出てくるらしいんですよね。うまいのそれ?
これが為右衛門蕎麦のメニューです。序の口、小結、大関、横綱……なんで相撲?
実は為右衛門は江戸時代の力士、雷電為右衛門(らいでんためえもん)*1のことなんです。雷電はこのあたりの出身で生家も残っているそうです。
その雷電の名前をつけた蕎麦とは一体どんなものなのか?!
ネタなので頼んでみました。大関までだったら複数名で頼んでもいですよ、ということなので、ともだちと二人で大関 1700円を注文しました。
出てきたのはこれです!
毎度のことですが写真って難しい。実物はもっとすごーく大きく感じるんですよ。だってこの丼、丼じゃなくてすり鉢なんだもん!!
すり鉢に蕎麦がこれでもかっていうくらい入ってる。うろおぼえだけど大盛りに中盛り二個とか言ってたでしょうか。なんせとにかく蕎麦てんこ盛りなんです。上げ底一切なし、底まで全部蕎麦。
で、その上に大きな掻き揚げと、相撲取りの大銀杏(まげのこと)に見立てたえのき茸の天ぷらが大胆に飾り付けられています。
そんでもって蕎麦なのに巨大で分厚い煮豚が四枚くらい入っちゃってるんですよ。もうなんなんですかこれは!
普通の人は滅多に頼まないらしく、運ばれてきたとたんに「これが為右衛門そばですか! 見せてもらってもいいですか」って、となりで食べてたお爺ちゃんが寄ってきたのが最高に面白かったです。
ちなみに丼(いや、すり鉢)に入っているけどかけ蕎麦ではなく盛り蕎麦のたぐいです。そばちょこのつゆでいただくタイプですから念のため。
見た目は完全に色物。味は二の次だろうって思ったら、とんでもない、これがけっこう美味しいです。
といっても、東京で食べる蕎麦とは美味さの質がちょっと違うような気がします。東京では蕎麦にもコシを求めると思うんですが、小諸の蕎麦はやわらかくてもっちりしてる。コシはないけどのど越しがいい感じです。二八だと思ってたけど、公式サイトによると七割だそうです。
蕎麦自体には香りはあんまりなくて、つゆにはかつお節のいい香りがします。そのつゆに薬味としてクルミで作った甘いペーストを入れるんです。これが美味しい。
わさびと大根おろしもついてくるんですが、小諸の蕎麦にはなぜか合わないです。クルミ最強。
クルミのペーストで思う存分食べた後に、最後に大根おろしをつゆに入れると、かつお節の香りがふわっとたって、後味がきりっと引き締まる感じなんです。大根おろしは最後の最後がいいと感じました。
美味しい美味しいってツルツル食べてたんですが、さすがに大関は多かったです。二人でもう無理っていうくらい食べたのに、丼(すり鉢w)の中には一人前以上の蕎麦がのこってしまい、もったいないけどとても食べ切れませんでした。
三人か四人くらいで大関をたのんで、それだけだとお店に悪いので蕎麦を肴に日本酒かビールを飲んだら美味しいし楽しいし、思い出に残りそうですね。
◎信州蕎麦の草笛
http://www.kusabue.co.jp/
*1:生涯に972戦して10回しか負けてないのに横綱になれなかった無敵にして不遇の力士。八百長を嫌い、悪いやつを土俵上で投げ殺してしまったため横綱になれなかった、というのは史実ではなく講壇ネタだそうですが、そのような伝説の持ち主です。
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