銀座にある おいしい山形プラザ(アンテナショップ)でみつけました。媚びたところのない古い顔立ちが素敵すぎて、脊髄反射で購入しました。
その名も珍菓きつねめん。写真のものは鶴岡市内にある梅安という和菓子屋さんのものです。なんでも鶴岡では狐のお面をかたどったお菓子が伝統で、複数の和菓子屋さんがデザインの違うものを作っているそうです。
天保十一年(1840年)のこと、庄内藩のお殿様である酒井忠器は、なんの落ち度もないのに幕府から国替えを命じられました。行き先は庄内藩より石高(こくだか)の低い長岡藩だそうですから納得できるはずもありません。
これに怒ったのはお殿様だけではありませんでした。百姓や町民が立ち上がり「何卒居成大明神(なにとぞいなりだいみょうじん)」の旗印をかかげて反対運動をはじめたのです。このスローガンはもちろん稲荷大明神にかけた洒落です。
さすがの徳川幕府も一般民衆の心情を察して命令を取り消し、酒井のお殿様は庄内藩にいられることになりました。世に言う天保義民事件です。
それからというもの、庄内藩(今の鶴岡市あたり)では稲荷のおつかいである狐の面をかたどった駄菓子が作られるようになったということです。
梅安の「きつねめん」は小豆の粉と白砂糖・黒砂糖で作ってあるそうです。甘さと口どけのバランスがよく、かなり美味しいです。
◎おいしい山形プラザ(銀座にあります)
http://oishii-yamagata.jp/
◎菓子の梅安(サイトがないので食べログで)
http://tabelog.com/yamagata/A0603/A060302/6004447/
# 楽天かAmazonで通販してないかと思ったけどなかったですわ。
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