みなさん、そもそも冬瓜(とうがん)という野菜を知っていますか?
スーパーや八百屋さんでごく普通に売られているので見た事はあると思いますが、食べた事ないよって人は多いかもしれませんね。
http://www.chinjuh.mydns.jp/hakubutu/kuirejo/togan_b.htm#01
↑写真は珍獣の食卓からの転載です。
今、日本全国のスーパーで売られているのは、上の写真のような冬瓜が普通だと思います。皮が緑色でツルッとしているのが特徴です。大きいので二分の一か四分の一にカットされてることが多いみたいです。
実はこの緑色の冬瓜は、琉球系(沖縄系)の品種らしいんです。らしい、とか書くと「またまた珍獣様テキトーなこと言って」って感じですけど、食材図鑑など読むとそう書いてあるので本当だと思います(笑)
琉球系があるなら、本州在来品種はどんな色や形をしてるかっていうと、それは下の写真のようなものです。
どうです? 琉球品種とぜーんぜん違うでしょう。皮が白っぽく粉をふいた感じです。本州系の品種といっても地方ごとにいろいろあって、形や大きさには違いがあると思いますが、おおむねみんな白っぽく粉をふいた感じになるみたいですよ。
ちなみに写真のものは埼玉県産で8月の末ごろにみつけたものです。丸ごと買うと1000円とのこと。量を考えたら案外リーズナブルなお値段でした。
次に下の写真を見てください。
これはなんでしょう。
はい、種子(たね)ですね。何の種子かっていうと、どちらも冬瓜の種子なんです。左が琉球品種の種で、右が本州在来品種のものです。
▲これが琉球品種の種子で、
▲こっちが本州在来品種の種子です。
種子の形からして、こーんなに違うんですね。どちらも調理しながら自分でとったものですが、ここまで違うと思ってなかったので少し驚きました。
ちなみに、これは豆知識ですが、冬瓜の旬は夏です。冬の瓜と書くのに、夏野菜なんです。
じゃあ、なんで冬の瓜なのかっていうと、夏に収穫したのを冬まで保存しておけるから、だそうです。
温室栽培も冷蔵庫もなかった時代には、真冬に食べられる野菜が限られていたと思います。冬でも食べられる代表的な野菜だったんでしょうね。