先日、袖ケ浦公園というところに立ち寄りました。千葉県内の別のところへ行ったついでなんですけどね。
公園内に小さな弁天堂がありました。この公園は池を埋め立てた場所に作ったらしいんです。弁天様は水辺の神様なので池を守る為にお祀りされていたんじゃないでしょうか。
おもしろいのはこちらの弁天様、人頭蛇体の不思議なお姿をしてらっしゃるってことです。
この説明版にあるのがご身体だそうです。弁天様は女神ですが、こちらのご身体は男性の顔で頭にはちょんまげのようなものがあるそうです。
あくまで想像ですが、女性の顔のご身体とセットだったのが男性像だけ残ったんじゃないですかね。中国に伏羲と女媧という、人頭で蛇体の男女の神様がいます。そこいらへんと弁天様(サラスヴァティ)がまざってるんじゃないかと思うんです。
それはともかく、先に書いたとおりこの公園は池を埋め立てて作られたわけですが、その池には弁天様の化身といわれる大蛇が住んでいたそうです。その大きさは5〜6寸。1寸=3cmとして 18cm……って、ずいぶん小さい大蛇ですね。そんくらいのヘビなら群馬に住んでた時、庭にあった池でよく泳いでましたけど。
# 大ボケをかましていることに気がつきました。「大さ(大きさ)」ではなく「太さ」と書いてあるようです。直径18cmなのか胴回り18cmなのかでも変わりますが、太さであるならたしかに大蛇ですね!
その「大蛇」が池を守ってるせいで、このあたりの人はマムシに咬まれたことがないんだそうです。池のまわりにマムシは沢山いたそうですけど、なぜか大丈夫。それもこれも、弁天様のおかげだと信じられているのだとか。
池が埋め立てられてからは、近くの飽富神社というところに移動して、今も生き続けていると言われてるそうですよ。
袖ケ浦公園は桜がたくさん咲いててきれいなところでした。夕方だったので見られませんでしたが、公園内に郷土博物館もあるそうです。