先日、福島方面へ行った際に、変わった豆をいくつか買ってきました。自宅にストックしてあった豆もひっぱり出して記念撮影です。
パンダ豆(インヤン?)
これは福島県で買ったものですが、品名は「ささぎ」とだけ書いてありました。パンダ豆という愛称をつけて売ってる店もありました。黒と白の色分けがくっきりしておりチョコレートでコーティングしたかのようなツヤがあります。おそらくインゲンマメの仲間でしょう。海外でインヤン(陰陽の中国語読み)と呼ばれている品種と同じか近いものっぽいです。
呼び名がないと面倒なので、ここではインヤンということにしておきます。まだ食べたことがないので、どうやって調理しようか考え中です。この色は茹でても残るのでしょうか。
鞍掛豆(くらかけまめ)
これは長野県で購入したものです。先日の福島でもこれを売ってる店がありました。もともとどこらへんで作られてた豆なんでしょうね?
この豆も黒いブチがあり、パンダ豆という愛称で売られてることがあります。でも、インヤンとは全然別の豆で、大豆仲間だそうです。
よく観察してみると表面に光沢が少なく、へその形もインヤンは丸く小さいのに対して鞍掛豆は縦長です。地色は緑色で黒いブチの部分もインヤンとはちがい、にじんだ感じになっています。
へそを上にして見た時、黒いブチが馬の背に掛けた鞍(くら)のような形に見えるので、鞍掛豆というそうです。
◎鞍掛豆についてはこちらの記事もどうぞ
http://www.chinjuh.mydns.jp/cgi-bin/blog_wdp/diary.cgi?no=1501
チルカ(ウラッド)
これはインド食材店で買いました。店では「ウラッド」という名前で売られていたのですが、袋についてるラベルには「マッシュチルカ」と書かれていました。マッシュは豆を引き割りにしてあるという意味でしょう。タイ産だそうです。
割れてるので分かりにくいのですが、よくよく形を見ると緑豆にそっくりです。また、インド料理でムングダールと呼んでいる豆ともそっくりです。
海外のサイトや英語のウィキペディアなどを見ると、緑豆やムングダールとは、同科・同属の近縁種のようです。平たく言うと近い仲間ということです。
大福豆
写真は5枚以上貼ると面倒くさいので省略しますが、白くて大きめの、腎臓みたいな形をしてるのがこれです。インゲンマメの仲間です。甘く煮て食べたり、白あんの材料にもなります。北海道産。
大豆
これも写真は省略します。北海道産。
花嫁小豆
# この説明には一部イイカゲンなところがありましたので訂正しました。2013年5月2日
福島県で買いました。品名は小豆になっています。小豆、ササゲ、緑豆、ムングダール、チルカ(ウラッド)は、それぞれ別の豆ですが、みな近い仲間です。
花嫁小豆は新潟、福島、宮城あたりの東北地方で昔から作られていたものらしいです。花嫁という名前の由来はちょっとわからないのですが、豆が紅白でおめでたい席にふさわしいから、なんとなくそう呼ばれているのかなあと想像しています。
赤飯に入れてみてもいいですけど、発芽させて炒め物に使うのも楽しそうだなと思ってます。紅白で割れにくくて芽が出たら、かぎりなくお目出度いじゃないですか?
[追記]小豆(アズキ)とササゲについて
うろ覚えでものを書いてしまったことに気づいたので訂正します。わたしは大きめのを小豆、小さめのをササゲと覚えていたのですが、正しくは、ササゲという豆自体に大粒のと小粒のがあるそうです。
アズキとササゲの見分け方は、ヘソの形を見るのが一番わかりやすいらしいです。
らしいというのは例外がないとは言い切れないし、インゲンマメとの違いがからんだ時どうなのか検証してないからなんですが、以下は大ざっぱに一般的な見分け方として読んでください。
アズキのヘソは白く、長細い形をしています。ササゲのヘソはアズキのほど長くはなく、ヘソのまわりが黒っぽくなります。
この見分け方でいうと、花嫁小豆はササゲではなくアズキの一品種ってことになります。
茶豆
これも写真は省略しますが、大豆の仲間です。
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