チルカ(またはウラッド)と呼ばれている豆です。インドあたりで良く食べるそうです。写真のものはタイ産だと書いてありました。日本でいうと緑豆や小豆やササゲの近縁種みたいですよ。
写真のやつは挽き割りにしてあって、皮がついたままでした。使い道をあまり考えずに買ってしまい、少し困って検索してみたんですが、この黒い皮を取り除いてすりつぶしたものをクレープのように焼いて食べる、みたいなことを書いてるサイトが国内外にいくつかあったと思うんです。
なんでも、チルカは豆なのに澱粉が多く含まれているので小麦粉のように焼けるんだって話でした。
そんな面白い話を聞いちゃったらやってみたくなるわけです。でも、どうやって皮を取り除けばいいでしょう?
実はわりと簡単な方法でいけちゃうんですよ。
挽き割りのチルカを数時間水につけておきます。すると豆がふくらんできますが、皮はのびないのでひとりでに剥がれてくるのですね。
皮は軽いのでかき回すと浮いてきます。浮いてきたところで水と一緒に捨ててしまえばいいわけです。かき回しては水を捨てる。また水をそそいでかき回しては捨てる……と繰り返すと、
ほらこの通り、すっかり皮だけ取り除くことに成功しました。これをミキサーにかけてペーストにします。
これをフライパンで焼いたらクレープみたいになるはずです。
が、やってみたところ、うまく焼けませんでした(笑)加熱すると固まるんですけど、フライパンからはがそうとすると崩れてしまうんです。繋ぎに米粉か小麦粉を少し入れるといいかもしれないんですが、それじゃ豆が固まってるのかわかりにくいので面白くないなあと。
で、ちょっと考えてこんなの作ってみました。
チルカのペーストを野菜につけて油であげてみました。天ぷらのように見えますが小麦粉は一切使っていません。100%チルカペーストです。
小麦粉のようにサクッとはせず、軽くふわっとした感じに揚がります。塩をふって食べたら美味しかったですよ。
こっちの写真写りの悪い肉団子みたいなやつは、クレープにしようとして失敗したのを丸めて油で揚げました。繋ぎは入れてません。豆だけです。夕食前に蛍光灯の下で撮るのでどうもみてくれ悪くてすみません。
繋ぎも入れずに豆が固まるなんて思ってませんでした。面白い使い方ですよね。
でも冷静に考えたら、これって小豆であんこを作るのと同じ理屈なのかな。大豆であんこは作らないでしょ。もしかして澱粉の含有量の違いだったのね?
追記:チルカという名称について
この記事を書いてる時点では、チルカという言葉に何の意味があるかよくわからなかったのですが、もしかするとチルカは豆の名前ではなくて、ひき割った状態のことかもしれないです。
ひき割られていない豆の状態では、インド食材店で ウラッド・ダール という名前で売られています。ダールは豆のことです。ローマ字だと urad dal デーヴァナーガリー文字(ヒンディー語などを表記する文字)では उड़ददाल です。ड़ という文字が入っているので、もともとはインドじゃなくてアラビア方面とかの呼び名かもしれないです。
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