真琴さまキャー!!
これもツイートしましたが、70年代に小学館の幼児雑誌でよくおみかけしたさし絵画家で、少女漫画のように瞳キラキラで、美しいお姫さまの絵を描く人がいらしたんです。もうね、思い出すだけでため息が出るような美しい絵だったんですよ。
こちらは「70年代 挿し絵画家 お姫さま」で検索したら一発でした。そうですよね、70年代でお姫さまといったら、どう考えてもこの方です。まだご存命で公式サイトをお持ちでした。
◎真琴るーむ
http://www.macotogarou.net/
漫画家ではないと思っていたのですが、お若い頃に漫画も描いてらしたそうです。真琴さんの仕事については下記のサイトも参考になりそうです。
◎京都精華大学国際漫画研究センター:作家紹介・高橋真琴
http://imrc.jp/project/author/cat29.html
▲小学館『小学一年生』1974年(昭和四十九年)10月号:せかいのはなよめさん
この時期、高橋真琴さんの絵は、よいこ、幼稚園、小学○年生のたぐいに頻繁に出ていたと思います。今回の大掃除で以下の四冊が出てきましたが、うち三冊に載ってました。
よいこ 1074年1月号 世界名作「しらゆきひめ」
よいこ 1974年3月号 世界名作「はくちょうのみずうみ」
ようちえん 1974年6月号 なし
小学一年生 1974年10月号 「せかいのはなよめさん」
『よいこ』に関していうと世界名作童話の連載だったようなので、この年は毎号載ってたかもしれないです。
この時代の学習雑誌はけっこう持ってたはずなんですが、ほとんど捨てられてしまいました。残っていたのはあくまで偶然。きれいに片づけていなかったからこそ別の本にまぎれて残ったんです(爆死)
選んで残したわけではないのに「せかいのはなよめさん」が残ったのは奇跡でした。わたしこれ大好きで、とにかくしょっちゅう眺めてたのを覚えてます。
その当時の好みでは「イギリスのはなよめさんがいちばんすきー!」だったはずです。でもね、目をつぶると鮮明によみがえってくるのは、ハンガリーやノルウェーのお嫁さんです。それほど好みでなかったはずの絵まで覚えてるくらい、何度も見てたんだと思います。
しかも今の好みだと「お式はノルウェーでお色直しにハンガリーをキボンヌですわ」だったりして、今さら乙女心全開で超ヤバイです。
海の中といえばこういう色を塗るものだ?!
以前こんな記事を書きました。沖縄産の海藻でスーナというものの紹介です。
◎これはまさに食の竜宮城やー!!
http://www.chinjuh.mydns.jp/cgi-bin/blog_wdp/diary.cgi?no=1543
で、これがなぜ竜宮城かって?
竜宮城の絵を書く時、こんな色の珊瑚(さんご)を書きません?
…えっ、書かない?
おかしいなあ、竜宮城なら珊瑚でしょ。珊瑚大事ですよ、珊瑚。ちゃんと珊瑚書きましょうよ。
これを書いた時、脳裏に浮かんでいたのも70年代の雑誌でよく見た挿し絵なんです。海の中の風景で、ちょうど上の写真のように淡い色彩で珊瑚か海藻が塗られていました。
自分の中では海の中といったらそういう色を塗るのが常識くらいに擦り込まれていたので、「竜宮城」とかで画像検索しても、想像しているような絵がヒットしないのには愕然としました。
じゃあ、わたしにその海の風景を擦り込んだのはどこの何先生なのかってことです。最初は、二つ前の記事に書いた石田英助さんじゃないかと思ってたんです。
ところが、今回の大掃除で発見してしまいました。
▲小学館『幼稚園』1974年6月号 にんぎょひめ アンデルセン・原作/有馬志津子・文/アリマジュンコ・え
がーん、これはまさに沖縄産のスーナの色彩じゃないかー!!
どうやらわたしはアリマジュンコさんに海の中の風景を擦り込まれていたようです。しかしよく残っていたものです。選んで残したわけでなく、ほんとうに偶然残ってた雑誌です。
なお、文章を書いている有馬志津子さんは、ジュンコさんのお母さんです。
◎アリマ・ジュンコ 町田市ゆかりの美術家たち
http://home.wako.ac.jp/user/m-artist/2008/11/post-57.html
童画作家。本名森原順子。東京都に生まれる。中学1年生のときに、童話作家の母・有馬志津子氏と発表した『親子の童話集』で注目され、学生時代より小学館や講談社の学習雑誌に多数の作品を掲載。
新美南吉の童話『てぶくろをかいに』の絵は教科書にも登場した。
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