16日に首都圏外郭放水路を見た帰りに、ついでだから流山市の珍地名「加」と「木」をゲットしに行きました。写真多めなので続きを読むをクリックしてください。
▲初石駅(千葉県流山市)で東武野田線を降りました。
そこから南南西に約3km、流山街道に出たところに最初の目的地「加」がありました。
加を見に行こう!
▲加・四丁目
おともだちの車では何度か通ったことがあります。徒歩で来たのは初めてです。ここが珍地名マニア垂涎の地(そうか?)である「加」なのか。
漢字一文字で「加」、読みも「か」で一音節です。なんだってこんな地名ができたんでしょう。
三重県に「津」がありますが、あれは津々浦々とか言うときの津でしょうから港があることに由来してるんだろうなと思います(実際そうらしい)。
じゃあ「加」はどんな意味なんでしょうか。これがぱっと思いつかないんです。
http://yaplog.jp/yagimitinomise/archive/107
こちらのブログによると、諸説あるそうです。私見をまじえつつ抜き書きすると、
・江戸川岸なので川(かわ)が訛ったのではないか
・船に荷を架す場所なので架と呼ばれ、加と略して書かれるようになったのではないか。
・このあたりの古い呼び名である桑原郷が桑村になり、くわむら→かむら→加村 になったのではないか。
・桑村の桑は植物ではなく、クは崩れるのク、ワ(ハ)は端っこのハで、川岸が崩れることを意味していたのではないか。
…などなど、どれもありそうで興味深い説ばかりです。
▲加・一丁目
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▲この地図の赤い範囲が「加」
土地勘がないので流山街道を真っすぐ南下してしまったのですが、地図を見るとTXの流山セントラルパーク駅の近くには「加交差点」もあったようです。
交差点写しに行けばよかったかなあ。っていうか初石で降りないで流山おおたかの森でTXに乗り換えるべきだったのか。
木はこんな場所
「加」から流山街道沿いをさらに南下すること3.5kmくらい。これまた珍地名マニアが泣いて喜ぶ(かもしれない)「木」があります。
漢字一文字で「木」読みも一音節で「き」です。
▲木交差点。歩道橋にも「流山市木」って書いてある。
この交差点までは沿道に店もあるし、奥まったところは住宅地だったりするんですが、この先がすごい。
▲木はこんな場所。この通り、なーんにもない。農地ですらない。
▲町名票にはずばり「木」って書いてある。
▲バス停も「木」だって。
ネット情報によると、このバス停は昔「ミツウロコ」だったそうです。ミツウロコってガス屋さんの屋号ですよね。
google map によると、京葉ミツウロコの松戸事業所がこのあたりにあることになってます(現在は更地になってて存在しない)。きっとガス関係の施設の跡地なんでしょうね。
「木」の由来も木になる、いや、気になるところですが、加にくらべたら「大きな木が生えてたのかなあ」「木を売る店があったのかなあ」など、想像の余地があります。
検索で「川の際(きわ)だからキになったのでは」というのがありましたが、どこで読んだかうっかりURLをメモしわすれました。
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▲この赤い範囲が「木」
木を堪能したところで木が、いや、気が済みました。お後がよろしいようでとひっこみたいところなんですが、わたしゃここから葛飾区内まで帰らなきゃならんのです。
目の前にある木停留所(千葉県流山市内)からバスに乗ると松戸駅(千葉県松戸市)へ行ってしまうので遠回りでお金もかかる。
近くに南流山駅があるはずだから、TXで八潮駅(埼玉県八潮市)へ行き、金町駅(葛飾区内)行きのバスに乗るというのが、まっとうな交通手段のような気がします。
でも、せっかくここまで歩いたので、もうちょっと歩けば金町駅行きのバスがあるところまで行けるんじゃないの? というわけで iPhone で距離をしらべたら、旧有料橋(いまだに正式名称を覚えられない…)を渡ったところまで6km弱。しかも帰らなきゃならないのは金町駅じゃなくて家なので、都合のいいバスがつかまるところまで歩くと8kmくらい。ちょっと遠いか。
でも歩けなくはないので、途中江戸川土手へ出て夕日を見ながらふらふら歩いたのですが、橋の手前で日没に。しかも、橋の歩道への上がり口が見つからず、あきらめて八潮駅行きのバスに乗り、途中で降りてそっからまた歩き。
「木」を見るところまでより帰り道のほうが大変でしたの巻きでございます。素直にTXに乗ればよかったのかも >_<
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