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突然だけど魔女っ子メグちゃんについて落書きしてみる

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▲はげしくうろ覚えで描く、魔女っ子メグちゃん、ライバルのノン、先輩で母親代わりのマギ。昭和40年代の終わりごろの女児物アニメ。

 ちなみに、固有名詞もふくめて調べずに描いています。さすがに固有名詞くらいしらべなおそうと検索したら、マギではなくてマミでした。以下は文中でもマギと書いてますが、正しくはマミです。うろおぼえですみません。

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▲ストーリーはこんな感じ。

 メグとノンは魔界で女王になる勉強をしている魔女っ子。ある日、女王の命令で人間界に修業に行くことになりました。

 ノンは人間のことを馬鹿にしているので、なんであんな下等生物の国へ行かなきゃいけないの、みたいな感じでしぶしぶ命令に従うんだけど、好奇心旺盛なメグちゃんは人間界ワクテカみたいな感じ。

 メグちゃんは神崎家に居候することになる。その家のお母さんはマギと呼ばれており、実はこの人も若い頃女王候補だった。でもなぜか女王をあきらめて人間と結婚して子供もいる。

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▲マギは、こんな感じで横に太くなっちゃった色白美人。ちなみに資料探すのめんどくさいのでうろおぼえで描きました。髷(まげ)は頭の上だったかもしれないな。

 マギは人間として暮らしているけれど、魔法の腕もなかなかのもので、屋根裏に家族には秘密の魔法部屋を持ってる。メグちゃんが昔からその家の子供だったみたいに魔法で偽装してる。

 ノンは大きな洋館に住んでてクールな感じだった。どう見てもノンのほうが優秀で美人でかっこいい。額にペンダントみたいなのつけてて素敵っぽい。

 ノンとメグは同じ学校に通ってたような気がする。そんでもってよく魔法で戦ってた。なんで戦ってるのかよく覚えてないけど。

 最終回は、二人が魔界に帰らなきゃならなくなる。もともと女王候補の勉強で人間界に来てるわけで、どちらかが女王に選ばれなきゃいけない。女王になったら、たぶん二度と人間界にはもどってこられない。

 ノンは魔界に帰れて大喜びだし、女王になるのは私よってなもんだと思う。一方メグちゃんは、すっかり神崎家になじんでいて、ノンには負けたくないけれど人間界を離れるのはつらいと葛藤する。

 そして魔界に帰った二人は、女王から意外な結果を告げられる。女王選抜試験は二人とも失格。なぜなら、ノンは優秀だけど人間を理解できていないし、メグは人間界に染まり過ぎてるから。

 こうして二人は人間界に戻される。いつも通り学校へ向かうメグちゃんは、カメラ目線でふりかえってテレビの前の良い子たちに呼びかける。わたしのこと忘れないように、魔法をかけてあげるわ!

 で、わたしたちは大人になった今でもメグちゃんのことを忘れてないっていうわけ。



 なんで突然これを思い出したかっていうと、高畑勲の『かぐや姫』の物語を見に行ったからなんです。かぐや姫のハッピーエンドバージョンが魔女っ子メグちゃんのような気がしたから。以下、大したことは書かないつもりだけど、1mmたりともネタバレを見たくない人は即刻ページ閉じてください。この先は読まなくていいです。




 ある理由で人間界に下されたかぐや姫は、その地のすばらしさを理解しながら、自分の求める幸福と、その時代が人に求める幸福とのひずみに苦しんで、ある事件でパニックを起こし、天に救いを求めてしまう。

 作中では語られていないけれど、もし姫が人の世界を穢れたものだと理解できたら連れ戻される、という設定になっているそうです(パンフレットによる)。

 しかし人の世界はそんなに単純じゃない。悲しみがあり、悪にもまみれている。けれど、人は泥の中から蓮が花をさかせるように、その穢れた世界から美しいものをつむぎあげて生きている。

 でも、たった一度の拒絶によって姫は記憶を奪われて天界に連れ戻されちゃうんです。

 そのかぐや姫の姿が、勉強のために人間界に送られるメグやノンの姿と重なって見えるのです。

 魔界の女王は、人間たちが悩み苦しみながらもより良いものを探し求めて生きる姿を「魔界人として」理解してこいと言ってるんだけど、人を見くだしているノンにはそれが理解できず、メグちゃんは人間になりすぎちゃう。

 でも、魔界の女王は二人を連れ戻す代わりに、わかるまで修業しなさいと、もう一度人間界に送り込む。その脳裏には、自分と女王の座をあらそったライバルの姿があったかもしれない。それはマギかもしれないし、他の誰かかもしれないけれど、やはり人間界に定着して暮らしているのかもしれません。

 女王やマギは、高畑の映画でいうと、天界で悲しい歌を歌う天女の姿に重なるのです。その天女は、おそらく三保の松原に下り立ち、羽衣をうばわれたことがきっかけで人間の妻になる、あの天女なんだろうと思います。

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  • 2013年11月26日(火)11時15分
  • 日記

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