9月12日:フタモンアシナガバチの巣別れ?
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9月19日:フタモンアシナガバチはまだ飛び立ちません
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これらの記事の続報です。
▲2013年9月12日撮影
去年の9月、桑の木にフタモンアシナガバチがたかっているのをみつけました。桑の木自体には巣はなく、どこかの巣で増えたのが新しい巣を作るために一時とどまっているのかな、と思っていました。
しかし、このアシナガバチはいつまでたってもこの場から移動しませんでした。何度かはげしい台風もありましたが、それでもここにとどまり続け、11月の中頃までは、まだ桑の木にいたのを確認しています。
しかし、12月になると、とうとう桑の木からいなくなってしまいました。さすがに気温も下がっていますから、新しい巣を作ったとは考えにくく、死んでしまったんだろうと思っていました。
ところが今日、ひょんなところから出てきました。
▲放置されてた植木鉢
▲植木鉢の下からフタモンアシナガバチが!今日撮影。
素焼きの植木鉢をひっくりかえしてみたら、なんとその下にフタモンアシナガバチの集団がいるじゃないですか。しかも生きてます。寒さで動きがにぶくなり、触っても飛びませんが、確かに生きています。寒くなったので桑の木をはなれて、植木鉢の影に引っ越していたのです。
アシナガバチの類いは、女王だけは越冬するそうですが、働きバチは死に絶えると聞いてました。この集団は働きバチではないんでしょうか。まさか全員女王なのでしょうか。それとも死に絶えるという情報が間違ってて、実は春になると元気に働き始めるのでしょうか。
さっぱりわかりません。どうなっているのでしょう。
追記
この写真は片づけをしている最中だったので、植木鉢をひとまずよけて作業をして、ついうっかり一日そのままにしてしまいました。慌てて様子を見に行ったところ、蜂は2頭を残してどこかへ移動してしまいました。まわりを探しましたが死体は落ちていないので、本当に移動したようです。
寒さで動きは鈍くなっていますが、環境が変化したら移動するくらいの体力は残っているようです。この状況から考えると、東京あたりのフタモンアシナガバチは冬に死に絶えるのではなく、成虫のまま越冬するようです(寒冷地ではわからない)。
ちょっと惜しいことをしました。すぐにもとの場所に戻したら春まで観察できたかもしれないんですけどね。
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