世の中どんなに不況でお金なくたって、調理力さえあれば台所にいながらにして世界旅行だってできちゃう、かもしれない?!
ブログが長期お休みだったので久しぶりのこの企画、今回はアフガニスタンです。
なんで突然アフガンかっていうと、twitterで駐日アフガニスタン大使の公式アカウントさんが、ボラニー作りを実況ツイートしてたのに胃袋を刺激されちゃったというわけです。
◎駐日アフガニスタン大使さんの、ボラニーの作り方
https://twitter.com/AfgEmbTokyo/status/503104649994313728
このツイートから、順に20ツイートくらい(もっとかな)写真付きで続いてます。手づくり感満点の実況に、食欲だけでなくアフガニスタンへの憧憬もそそられちゃう!
ボラニー
そもそもボラニーというのは何かっていうと、ひき肉の具を、小麦粉で作った皮でつつんで、揚げて(もしくは焼いて)、ヨーグルトベースのソースをつけて食べるもの、らしいです。
材料はかなり自由らしいですが、アフガニスタンはイスラム教の国なので、本格を目指すなら肉は牛肉か羊肉で、調味料はアルコールを含まないものを選んでください。
【材料】
◎チャツネ(ソース)
ヨーグルト
酢
青唐辛子(シシトウで代用してもよい)
コリアンダーの葉
ニンニク
# コリアンダー=シャンツァイ(香菜)。生の葉がない場合はスパイスコーナーで売られている乾燥品でも良いそうです。
# コリアンダーが苦手な人は入れなくてもいいんじゃないですかね。入れたほうがエスニックになりますけど。
◎具
牛ひき肉(豚はダメ)
タマネギ
ネギ(長ネギでも万能ネギでも可)
ニンニク
コリアンダーの葉
揚げ油(サラダ油かオリーブ油)
塩
◎皮
薄力粉
ベーキングパウダー
塩
水
# 大使さんのツイートには、正確な分量は書かれてないので、目分量で適当にやりました。
# 分量で問題になるのは皮だと思うのですが、耳たぶの硬さになるのは、体積比で粉1に対して水が1/3〜1/4の間だと思います。「borani afghanistan」とかで検索すれば、英語のレシピがヒットします。水を減らして油を加えたり、ベーキングパウダーでなくドライイーストにするなど、バリエーションは様々です。
【作り方】
◎チャツネを作る
1. 青唐辛子は種を抜いてみじん切り
2. コリアンダーの葉もみじん切り
3. ニンニクはすり下ろす
4. 1〜3をヨーグルトに混ぜる
◎具を作る
1. ひき肉を炒める。にじみ出た脂は捨てる。
2. タマネギはみじん切り
3. ネギは小口切り
4. ニンニクもみじん切り(すり下ろしてもいいと思う)
5. コリアンダーの葉もみじん切り
6. 1〜6を混ぜて塩で味付け
◎皮を作る
1. 粉、ベーキングパウダー、塩をよく混ぜておく
2. 1に水を少しずつ加えてこねる
3. 平らにのばしてお茶わんかなにかで丸く型抜きする
◎揚げる
1. 皮に具をつつみ、半分に折って、まわりを密着させて閉じる。
2. 1を揚げる
できあがったものは大きめの揚げ餃子でしたが、具の味付けが中華とは全然ちがうし、ヨーグルトソースをつけて食べるのも新鮮な驚き。
皮を作るのが難しい場合は市販の春巻きの皮を利用するといいかもしれませんが、それだと薄いのでボリューム感が出ないかもしれません。
食欲を満たしたあとにアフガニスタン文化にもかじりついてみる
今回興味深かったのは、駐日大使さんが「イスラムはお酒を飲まないので普通のビネガーを使う」と言ってる点でしょうか。
https://twitter.com/AfgEmbTokyo/status/503125512370135040
そういえばワインビネガーなどお酒から作るわけだし、こういうのもイスラム教の教えに反するんですね。普通のビネガーって具体的に日本の何酢にあたるんだろ。
あと、ヨーグルトソースをチャツネだと言ってる点も面白いです。インドの言葉だと思ってましたがアフガニスタンでも使うのでしょうか。
http://ja.wikipedia.org/wiki/%E3%83%81%E3%83%A3%E3%83%84%E3%83%8D
ウィキペディア情報だとダリー語(アフガニスタンで使われている言葉のひとつ)にもあるようです。
タグ:民族料理