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節電のすすめ:電気料金を記録してみよう!

 夏ももうすぐ終わっちゃうんですが、電力ピークは真冬もあるし、来年もあるので書いておきます。

 節電、といっても特別なことをするわけではなくて、まずは自分の家でどのくらい電気を使っているのか、毎月記録してみましょう。この作業は簡単なので子供でもできます。

 もし、電気の請求書を毎月保存しているお宅ならば、夏休みの自由研究としてやってみるといいかもしれません(今からでもその気になれば間に合うw)。

請求書の見方をおぼえよう

 電気の請求書は、電気会社によって違うのですが、東京電力ならば下のようなものが毎月届くと思います。
ファイル 1789-1.jpg
▲東電の「電気ご使用量のお知らせ」

 これは、今月うちに来た請求書です(笑)今回は、料金は関係ないので、余計な部分は黒く塗りつぶしました。このうち、四角でかこったAとBの部分に注目します。

ファイル 1789-2.jpg
▲A拡大図
 赤い四角でかこった部分が 1ヶ月の電気使用量です。

 次に、赤い円でかこった部分を見ます。これは、前回の検針日から、今回の検針日までの日数になります。

 電気の使用量は人間が調べに来ますから、何日って確実に決まってるわけじゃないんです。ひとくちに 1ヶ月といっても、28日間とか短いこともあれば、33日間なんて長いこともあります。

 そこで、毎月どのくらい電気を使っているかを見るためには、1日あたりの平均値を求める必要があります。

「ご使用量」÷「ご使用期間」= 1日あたりの平均値

 この式にあてはめて、珍獣さんちの、今月の 1日あたりの電気使用量を計算してみましょう。

 208kWh ÷ 30日間 = 6.93333333...

 小数点第二位より後ろは切り捨てて「6.9kwh」になります。

 こういうのを、毎月請求書がくるたびに、ずーっと続けるのですが、下の図を見てください。Bの部分の拡大です。

ファイル 1789-3.jpg
▲B拡大図

 この部分を見ると、去年の同じ月の電気使用量と、使用期間(○日間)が出てますから、去年との比較はできます。うちは去年より 4%も使用量が減ってるらしいですよ。ほほー。

電気の使用量を記録する

 さて、1日あたりの使用量の計算をしたら、それをグラフにしてみましょう。縦軸に1日あたりの使用量(kWh)をとって、横軸は月にします。

ファイル 1789-4.jpg
▲珍獣さんちの電気使用量:2010年3月〜2014年8月

 グラフは紙に手書きしてもいいし、Excelのような表計算ソフトを使ってもかまいません。わたしは Open Office っていうフリーソフトの表計算を使ってます(Mac版、Windows版、両方あります)。

グラフから何がわかるか

 数年分いっぺんだとゴチャっとして分かりづらいでしょうから、2010年と2011年の2年分にしてみました(比較対象で2013年の数値も並べてみましたがグラフには含まれていません)。
ファイル 1789-5.jpg

 これを見ると2011年の震災発生以降、がくんと使用量が落ちてることがわかると思います。前年比の半分近くまで下がっているはずです。

 この前後で何があったか考えます。

1. 電気炊飯器が壊れた
2. 夏でもエアコンを使わなくなった
3. 浴室乾燥機を使わなくなった

この三点です。

 3の浴室乾燥機ですが、天気が悪くてどうしょもない時に洗濯物を乾かすために、たまに使うだけなので、あまり影響がないような気がします。

 2のエアコンですが、2010年のグラフで、夏の間だけ山になっているのがエアコン分です。

 じゃあ、エアコンを使っていない 5月と、10月の使用量を、震災後の2011年の使用量とくらべてみると、どうでしょうか。

 やっぱり2011年のほうが格段に使ってないですよね。

 その差が「1. 電気炊飯器が壊れた」です。

 うちでは、電気炊飯器を炊飯にのみ使い、保温には使っていませんでした。それでも毎日このお釜でご飯を炊くので、そうとう電気を使っていたんだと思います。

 炊飯器は、もともと古い機種で電気を食う方だったかもしれません。地震の揺れで棚から落ちて電源が入らなくなったので捨てました。

 その後、新しい炊飯器を買うつもりだったのですが、シャトルシェフという保温調理器でご飯が炊けることに気づき、それっきり買うのをやめてしまったのです。

 …と、こんな具合に、何がどう電気を使っているかを、客観的に判断するために記録して、グラフ化するわけです。



 一般のご家庭だとさすがにこんな劇的な変化は起こらないと思いますが、それでも先月より使ってるな、とか、去年より使っちゃってるね、という変化はあるはずです。

 その時、何が理由でそうなったのか考えます。

 そして、使っちゃった分のうち、必要なものまでやめることはないのですが「あ、これは我慢できる、というか必要ない」と思い当たったら、次は使わないようにします。そうやって無理なく節電します。

 また、毎月記録してみて、どこにも削れる部分がない、とわかったら、それはそれでいいと思います。そのご家庭の、最高の電気の使い方ですから。


 そんなこんなで、面白いのでやってみてください。

おまけ:シャトルシェフでご飯を炊く動画



 動画で使ってる小さなシャトルシェフは頂き物なのですが、ちょっと前までは市販されてたはずです。今公式サイトを見に行くとなさそうなので、販売が終わっちゃったかもしれません。

 シャトルシェフは大きさやデザインによって値段がまちまちですけど、お米が4合くらい炊けるサイズで、6000円くらいじゃないかな、と思います。

 わたしは、小さいのをもらって(ひろこ様いつもありがとう)、使ってみたらすごく便利なので、大きいのを自分で買いました。

 サーモス 真空保温調理器シャトルシェフ(2.8L/3~5人用) KBF3000 APR <アプリコット>...

 ホームセンターなどを良く見ていると、たまに安売りしてることもあります。

 あと、アイリスオーヤマでも「保温調理鍋」という、シャトルシェフとよく似たやつを出してます。そっちのほうが安いはずです。使ったことはないので使用感はわかりませんが、たぶん同じように使えるんじゃないのかな。

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  • 2014年08月30日(土)11時26分
  • 日記

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