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シソ科植物の敵:ベニフキノメイガの幼虫

 今年は玄関まわりとベランダの二ヶ所で、青じそ、エゴマ、スペアミント、ペパーミント(すべてシソ科の植物)を育てました。

 どれも丈夫でよく育ちますが、好んで食べる虫も多く、玄関まわりの鉢はほとんど食べられてしまいました。

 シソ科植物によく来るのは、ベニフキノメイガの幼虫、ヨトウガの幼虫(夜盗虫)、ヨモギエダシャクの幼虫(尺取虫)、オンブバッタなどです。

 特に困ったのがベニフキノメイガ。初夏に発生して、夏の一番暑い盛りに少し下火にはなったものの、今もまだ見かけます。かなり長いこと産卵から羽化までのサイクルを繰り返すようです。

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▲エゴマの新芽の部分

 ベニフキノメイガは、名前に「フキ」が入っているので、キク科植物を食べそうなものですが、わたしの経験だとシソ科植物についてることが多いです。シソ科の、シソ・エゴマ・バジル・ミントなどが大好物で、決まって新芽の部分を選んで住み着いてます。

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▲拡大してみると、このとおり小さな芋虫が住んでいる。

 ベニフキノメイガの幼虫は、こんなふうに新芽の部分を糸でからめて巣のようにして、中で葉を食べ、糞もします。一番美味しいところを台無しにするので園芸的には困ったやつです。

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▲まだ若い幼虫は全体が緑色で斑点が目立たない。

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▲少し育った幼虫には黒いイボがある。

ファイル 1793-5.jpeg
▲指との比較。育ってもこの程度、小さな芋虫。


 わたしは虫が見たくて園芸をやってるようなものなので、殺虫剤をまいたりはしないんですが、育てているものが野菜の場合、自分も食べたいからどうやったら虫を減らせるかは考えます。

 そこで、みつけるたびに新芽を摘み取って様子を見ましたが、卵があちこちに産み付けられていて、次から次へと食い荒らされるのでサッパリダメでした。

 一番効き目があったのは「虫のいないところで育てる」です。まあ、あたりまえのことですね。

 同じ植物を玄関先とベランダの両方で育ててみたら、ベランダのはほとんど食われず収穫できました。

 日本の住環境で、プランターを置く場所を選べるわけないだろって人は多いと思うので、その場合は、防虫ネットをかけて育てるのがいいかもしれません。

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 たとえば↑こんなやつ。ホームセンターで買えると思います。

 注意しなきゃいけないのは、虫が発生しちゃってからでは遅いってことです。一匹でもみつけたら他にも卵を産み付けられてるはずなので網をかけても無駄だと思います。

 同じ理由で、虫が出た鉢をベランダに移すのもやめたほうがいいですよ。虫ごと移動してるだけですから(笑)



 次の記事はベニフキノメイガの成虫です。

タグ: 園芸

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  • 2014年09月01日(月)08時25分
  • 自然・園芸::虫

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