これがダチョウの卵だ!
先日予告したとおり、ダチョウの卵を食ってみるのであります。茨城県石岡市にあるダチョウ王国で購入した卵。4200円也。売店で冷蔵庫に入ったのを「これ下さい」って言ったら、写真のような立派な箱に入れてくれました。
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現存するイキモノの中で一番大きな卵を産むのがダチョウ。これほんとにでっかい。大きさもだけど、殻の分厚さがすごいの。コンコンってたたくと石みたいにガッツリしてる。どうやって中身を出そうかなあ。金槌でぶちこわすのはもったいないから小さな穴をあけようと思うんだけど……
ここまでやるのに一時間以上かかった
細かい工作をやるのに使うハンドドリルしかなかったのも敗因で、上の写真のような穴をあけるだけで一時間くらいかかってしまった。おまけに指に豆ができたよ。やはりダチョウは史上最強生物なのかも。
最初は傷がつくだけでぜんぜん貫通しなくてねえ、これはちゃんとしたドリルを買ってこないとダメかしらって思ったんだけど、真下ではなく、斜め下にドリルを入れる感じで削ると意外に穴があくみたい。コツをつかんだら次々に貫通するようになりました。ぐるっと穴をあけたら、穴にドリルの歯をつっこんで、隣の穴にむかって広げていく感じで殻を削ります。そのうち穴で囲んだ部分の殻がボコっとはずれると思います。
ちなみに、穴をあけるとき、どうしても殻の破片が中に入ってしまうんだけど、気室があるところから穴をあければ卵殻膜があるので中身に殻が混ざるのも防げます。気室っていうのは卵の端っこの、丸い方にある空気のたまったとこ。ダチョウの場合は鶏みたいにわかりやすくはないけれど、よーく見ると片方がとがってて、もうかたほうが幾分丸くなってる。丸い方に穴をあけたほうがよいです。
穴に箸をつっこんで……
本当はこんな小さな穴からじゃなく、派手に卵を割って、巨大な目玉焼きを作って自慢したいんですが、なんせ高級品だし、この立派な卵の殻を割っちゃうのはもったいない。仕方がないので中身はこの小さな穴から出さなきゃなりません。
まず、菜箸をつっこんで中身を崩します。もったいないけど思い切ってやらねばなりません。それから、大きなボールの上で卵を逆さにして中身を出すのですが、白身がしっかりしてる上に空気穴がないのでなかなか出てこないのです。そういう時は折れるストローを穴につっこんで空気を吹き込みましょう。ぶじゅぶじゅぶじゅ~っと不味そうな音が出ますが聞かなかったことにしてください。4200円もする高級食材ですから、殻まで有効活用するためには手段を選んではならないのです。
直径22cmのボールに一杯のダチョウ卵
こんなん出ました。なんだよこれ。卵かけご飯にするとしたらしょう油が何リットルいるかね? 全部いっぺんに食べるのは難しいので、すぐに食べる分だけとって残りはタッパーに小分けして冷蔵庫&冷凍庫に。
さて、どうやって食べましょう。いくら巨大でも割っちゃったら卵です。卵料理ならなんでもいけるはずですが、ダチョウ王国でもらった説明書によれば「厚焼き玉子(たっぷりの砂糖と塩少々)は、カステラのようなフンワリ感としっとりした味わい」とあったので、盛大に厚焼き玉子にしてやろうと思いました。
砂糖をどっさり。塩を少々。ちゃっちゃとかきまわし……うおっ、白身が切れない~。なめらかな玉子焼きを作るつもりならざるでこしたほうがいいかもしれないけど、ずぼらなのでこのまま行っちゃってみようと思います。
熱した玉子焼き器にサラダ油をなじませて卵液をジューッ!
ダチョウの厚焼き玉子
よかったよかった。うまく焼けたよ。4200円もするのに失敗したらどうしようかと思った。料理の腕に若干問題ありなので「カステラの様な」とまではいかなかったけれど、不思議に弾力のある卵焼きだったよ。箸で割ろうとすると玉子焼きが押し返してくるような充実感があるの。そのくせ食べるとやわらかい。高いだけあってけっこういけるぞ。ホントいうと味のほうは大して期待してなかったのでこの意外性はうれしいな。
次はプリンとか作ってみようと思うんだけど、果たしてうまくいくでしょうか。こうご期待。
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