いや、豊猟と書くべきでしょうか。昨日は早すぎて、幼虫が出てくる前に疲れて帰ってきてしまいましたが、今日こそはと思い、日没を狙って探しに行きましたよ。
そしたらまあ、今年も大豊作ですよ。いるいる、たーくさん。あっちにもこっちにもアブラゼミの幼虫。去年とくらべて少ないということはありません。日没後にほんの30分ほど、森の入り口を行ったり来たりしただけで30頭とりました。もう少し粘ればもっととれるでしょうが、家から近いので夏中いつでもこられるんです。今日のところはやめました。
今年はなんだか気の早いセミが多く、すっかり羽化して翅がひろがったのまでいました。羽化したてのアブラゼミはきれいですよ。蒼白くて、まるで軟玉で作った細工みたい。それが明日の朝には茶色くなってしまうんです。夜なのでカメラを置いて出たのは少し残念でした。ダメもとで写してみればよかった。撮影用に部屋の中で羽化させてもいいんですが、暗い森で見るような神秘的な絵にはならないと思います。
帰りがけに、懐中電灯で木の幹を照らしてる人を見ました。このあたりじゃカブトムシやクワガタはとれないので、ひょっとしたらセミの幼虫狙いだったのかな。食べる……わけないから、観察用でしょうか。セミが見たいなら場所が違うんだけど、大きなお世話だろうと思って教えませんでした。
とってきたセミは、今年はシンプルに塩茹でにしてみました。塩茹でもうまいです。素直に旨味を楽しめます。つまみ食いをしながら一晩乾かして、明日は燻製にしてみようかと思っています。